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エリクソン・モバイル・プラットフォームの戦略説明会

EMP社長のサンディープ・チェケナシュ氏
 エリクソンのグループ会社、エリクソン・モバイル・プラットフォーム(EMP)は、25日に都内で記者向けの説明会を開催し、同社の事業内容や今後の戦略について説明を行なった。

 EMPは、エリクソンの所有する2.5G、3Gの知的財産権(IPR)をもとに、端末上のシステムからゲートウェイなどさまざまま技術プラットフォームを提供している。

 説明会で発表を行なった同社社長のサンディープ・チェケナシュ氏は、現在の携帯電話業界の動向について「システムが複雑になってきている」と述べ、音声のみからEメール、そして音楽や動画といったマルチメディアまで携帯電話がさまざまな機能を取り込んできている事を挙げた。これにともない、「端末上で扱う標準仕様が爆発的に増えている」と指摘し、さらにシステムベンダー、ゲートウェイベンダー、コンテンツプロバイダなどが加わることで「ソフトウェアの試験をこなすのが大変になってきている」とした。同氏は、EMPがこれらプラットフォームをすべて提供している数少ない企業であるとし、エリクソンのグループである同社が統一プラットフォームを提供する優位性をアピールした。

 また同氏は、加速する携帯電話開発競争に対応していくためには「アプリケーションの再利用が重要」と述べ、プラットフォーム間をまたがるソフトウェアの流用なども可能であるとしたほか、異なるOSを切替可能なOSブリッジを提供することでデュアルOSもサポートできるとした。

 このほか、同社が提供するプラットフォーム上でさまざまな規格をサポートすることについて、「端末メーカーはこれらを使い分けることで差別化することができる」とした。

 同社のプラットフォームを利用して市場に投入されたW-CDMA端末は、ソニー・エリクソンの欧州向け端末「Z1010」、シャープの「V801SH」など。同氏は今後も「日本企業と協業していきたい」と述べたほか、「ヒットモデルだけにこだわるのではなく、継続的に関係を築いていくことが重要」と語った。

 今後の新技術への対応について、無線LANとのデュアルモード端末については、同社のアーキテクチャーにできるとした上で、コストと柔軟性の観点からベースバンドチップとの1チップ化は行なわない方向であるとし、受信電波の制御などソフトウェアの書き方が重要になる、との見方を示した。また、HSDPAについては、同社が本社をおくスウェーデンで「積極的に開発を進めている」とし、実験では4Mbps以上の通信速度を実現しているとした。現状は、プロトコル開発なども含め「インテグレーションの次の段階にある」と開発が順調に進んでいることを明らかにした。


同社のビジネスモデルと現状 現在の携帯電話までの進化の様子


URL
  日本エリクソン
  http://www.ericsson.co.jp/


(太田 亮三)
2004/08/25 15:41

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