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バイテック、英アルファ製携帯向けマルチメディアプロセッサ販売へ

開発者向け基板「VC02DK」を用いたMPEG-4再生デモ
 バイテックは、英アルファモザイク社のマルチメディアプロセッサ「VC02」の販売を開始する。

 「VC02」は、アルファモザイク社が開発した携帯機器向けのマルチメディアプロセッサー。「VideoCore」技術を利用した動画の圧縮・伸張処理や、8メガピクセルまでのデジタルカメラのサポート、ビデオ出力機能や3Dグラフィックス機能などを備える。高い電力効率が特徴で、低消費電力で各種処理を行なえるとしている。

 動画処理ではMPEG-4、H.264などに対応し、オーディオ機能もMP3、AACなどをサポート。MPEG-4ならVGAサイズで30fps、H.264でもQVGAサイズで30fpsの動画を扱える。バイテックのオリジナルソフトを利用することで地上デジタル放送の信号処理といった機能を追加することも可能。

 前モデルとなる「VC01」は、サムスンや台湾BenQの携帯電話への搭載実績があり、またKDDIとエフエム東京、バイテックによって試作された地上デジタルラジオ受信端末にも搭載された。今回発売される「VC02」はその上位版となる位置づけで、バイテックからは2005年3月頃から出荷される見通し。


VC02の特徴など 今後のロードマップ

 29日には、都内で記者向け発表会が行なわれた。「VC02」について解説が行なわれたほか、同社がアルファモザイクと協力し、「VC-02」の後継モデルをコンパクトフラッシュサイズのモジュールに搭載したものを開発中であることを明らかにした。地上波デジタルテレビ、地上波デジタルラジオのほか、ヨーロッパのDVB-H、衛星を使用したモバイル放送(DMB)にも対応する予定で、2004年度末にも製品化される見通しという。

 また、発表会では「VC02」とソフトウェアを組み合わせたデジタルカメラの手ぶれ補正技術や、小型の地上デジタルテレビ受信端末の試作機などが公開された。同社では、携帯電話に搭載されるデジタルカメラにおいては、2005年後半あたりから手ぶれ補正技術が重要になると見ており、手ぶれ補正を「VC02」などプロセッサとソフトウェアの組み合わせで実現する技術の開発を急ぐ。


カメラモジュールとディスプレイの間、3つ並んだ中央のチップが「VC02」。大きさは10×10mm 3Dグラフィックスを利用したゲームのデモ。なめらかに表示された

「VC01」を用いて試作された小型テレビ端末。チューナーなどを実装し、イヤホンがアンテナを兼ねる。デモではメモリースティックに保存された動画を再生 右は試作機に搭載された基板。「VC02」の搭載とともに、左に置かれたCFサイズまでモジュールを小型化する予定 ※CFサイズの基板はイメージ

手ぶれ補正のデモ。これは補正前の状態 手ぶれ補正後の状態。15分の1秒のシャッタースピードなら、60分の1秒程度まで補正できるという

ソフトウェアによる静止画手ぶれ補正のしくみ。ノイズ低減機能も備える 発表会にはバイテック 代表取締役社長の白井 舜一氏(左)と英アルファモザイク 副社長ロバート・スワン氏(右)も出席した


URL
  バイテック
  http://www.vitec.co.jp/
  アルファモザイク
  http://www.alphamosaic.com/lang/japanese/


(太田 亮三)
2004/09/29 20:25

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