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実証実験では、「シームレス認証技術」「プラグ＆サービス技術」「シームレスハンドオーバ技術」と3種類の技術を元にして、六本木ヒルズを楽しめる体験ツアーが催される。約240名が参加し、その結果が今後の研究開発に反映される。 NECが主体となって提供される「シームレス認証技術」は、数カ所設けられた無線LANスポットへ自動的にアクセスできるという内容。参加者に手渡されるPDAは、マイクやイヤホン、RFIDリーダーが装着されており、特定のスポットに設置されたRFIDタグを読み取ると、音声ガイダンスで六本木ヒルズを紹介するほか、VoIPと音声認識技術を駆使して六本木ヒルズを出発地とした路線検索が利用できる。RFIDの情報を読み取ることで、ユーザーが操作することなく複数の無線LANスポットへの接続を自動的に切り替えている。また一度ユーザー認証を行なえば、別の無線LANスポットに接続した際にあらためて認証する必要がないという「認証L2トンネル技術」が使用されている。
体験ツアーの最後には、日立が用意した「シームレスハンドオーバ技術」のデモンストレーションが楽しめる。スタッフが持つPDAは、無線LAN機能に加えて、auのCDMA 1X WIN対応カード端末が装着されており、利用する通信手段を自動的に切り替えている。画面内には動画がストリーミング配信されており、無線LAN経由では高画質なデータが、CDMA 1X WIN経由ではビットレートを下げたデータが閲覧できる。ネットワークは自動的に切り替わるが、ストリーミング動画は途切れることなく、スムーズに再生されていた。 今回の実証実験は、2004年～2006年にかけて、政府が掲げる「e-Japan戦略II」の一環として行なわれており、実用的かつ新たなビジネスを生み出せる通信技術の確立を目的としている。本プロジェクトでは、従来の無線LANサービスは、各事業者がそれぞれ個別に無線LANスポットを用意して、認証も個別に行なう必要があるなどの課題点があると指摘しており、プロジェクトを通じて開発したAPIなどは共通仕様として公開し、次世代通信技術の実現を目指していく。
■ ＵＲＬ NEDO http://www.nedo.go.jp/ 電子情報技術産業協会 モバイル・ホームシステム協議会 http://mhsf.jeita.or.jp/ NEC http://www.nec.co.jp/ 富士通 http://jp.fujitsu.com/ 日立製作所 http://www.hitachi.co.jp/ ■ 関連記事 ・ 六本木ヒルズでシームレス通信サービスの実証実験 （関口 聖） 2005/01/19 14:52 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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