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三洋、MP3/AAC再生対応や128和音の携帯向け音源チップ

今回、三洋が開発した3種類の音源LSI
 三洋電機は、MP3およびAAC形式の音楽データ再生もサポートするラインナップを含む、携帯電話向け音源LSIを開発、サンプル出荷を開始した。本製品群により、同社は音源LSI市場へ参入することになる。

 今回開発された製品は、最大128和音対応の「LC823872」、64和音対応でMP3/AAC再生が可能な「LC823553」、64和音対応でMP3のみの再生をサポートした「LC823501」の3種類。音源LSIとしてのコア技術は、フュートレックから提供されているもので、いずれも、小型化が図られており、MP3/AACの再生時には8.5mWという低消費電力で駆動する。

 また、Mobile-XMFなどの新たな携帯向けフォーマットもサポート。携帯電話のスピーカーで臨場感を演出できる3D-Audio機能も利用できるようになっている。なお、量産出荷の開始時期は、いずれも2005年第4四半期になる予定。


LC823872の評価版 こちらはLC823553の評価版。テスト環境を実現するため、製品版よりもサイズは大きめになっている

進化が続く音源LSI市場に乗り出す三洋
 同社では、着信メロディだけではなく、ゲームアプリのBGMなどにも音源LSIの活躍が求められ、さらに音楽再生機能を搭載した携帯電話が増加しつつあることを受けて、携帯向け音源LSIへ参入することにしたという。

 3製品のうち、128和音を実現した「LC823872」は主に日本市場への供給が想定されている。他の2製品は、MP3など音楽再生対応となっている一方で、音源としては64和音対応と最先端とは言えないジャンルとなり、成長が見込まれる中国市場や、携帯電話の高機能化が進む欧州市場での採用を目指していく。

 同社自体も携帯電話メーカーではあるが、auの着信メロディ形式はヤマハのフォーマットが採用されているため、シェア獲得は難しい状況という。このため、同社では三洋社内だけではなく、他社にも供給していく考えだ。

 今後の展開としては、最大和音数を向上させながら音楽再生機能もサポートしたチップや、AAC+などのフォーマットにも対応したチップの開発を進めるほか、テレビやヘッドフォンへの出力機能も1つのパッケージにまとめ、製品化していくという。


音源LSIのロードマップ 同社独自技術によって、小型化が図られている


URL
  三洋電機
  http://www.sanyo.co.jp/


(関口 聖)
2005/04/21 13:18

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