| ||||||
「イリジウム」は、地球の南北にまたがる6つの軌道上にそれぞれ11個ずつ配置された、合計66個の衛星を利用する衛星携帯電話サービス。地球全体をほぼカバーし、従来の携帯電話が利用できない海洋上や山間部などでも通話が可能。ただし、現在は北朝鮮およびスリランカの北東地域では利用できない。 これまで同社は、日本国外での利用に限定するかたちでイリジウムの取扱いを行なってきた。今回のサービス開始により、イリジウムが日本国内でも利用できるようになる。同サービスでは通話のほか、データ通信やショートメッセージ（Eメール、Cメール）が可能で、ショートメッセージは半角英数字のみで1通あたり160文字が送信できる。
これまで同社が国外利用向けに提供してきた料金体系は値下げされ、国内外を問わず新しい料金体系が適用される。 また、一般加入電話や携帯電話などからイリジウム携帯宛への通話は、米国アリゾナ州テンピにある「イリジウム地球局」への国際電話となる。料金は、一般加入電話からKDDIの国際電話サービスを利用した場合で、6秒あたり54円（1分540円）となる。 イリジウム携帯に発信を行なう場合は、国際電話サービスの番号を付加した上で、イリジウム携帯の電話番号（8816-○○○○○○○○）をダイヤルする。なお、イリジウム携帯から一般加入電話や携帯電話へ発信した際も、アリゾナ州テンピのイリジウム地球局を経由することになる。 レンタルサービスの利用料は、1週間で25,200円、1カ月で64,050円、3カ月で141,750円、6カ月で227,850円。レンタルサービスでは使用契約料10,500円と月ごとの基本料金が不要。 サービス開始と同時に提供が開始された端末は、セレスティカ社製「Satellite Series 9505A Portable Phone」の1機種。サイズは158×62×59mm（縦×横×厚）で、重さは375g。リチウムイオンバッテリーを搭載し、連続待受時間は30時間、連続通信時間は216分。価格は241,500円で、サービス契約時には端末ごとに使用契約料10,500円が必要。端末はKDDIネットワーク＆ソリューションズに申し込むことで購入できる。
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.kddi-nsl.com/release/2005/20050601.html KDDIネットワーク＆ソリューションズ http://www.kddi-nsl.com/ ■ 関連記事 ・ 第225回：イリジウム とは ・ KDDI子会社、衛星携帯「イリジウム」を6月サービス開始へ （太田 亮三） 2005/06/01 20:43 | ||||||
|
