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1ルクス以下の暗さでも撮影できる携帯向けカメラプロセッサー

ネスラ・イメージングCEOのRamesh Singh氏

同社製品の特長
 米ネスラ・イメージング(Nethra imaging)は、300万画素までのCMOS・CCDセンサーに対応した携帯電話向けカメラプロセッサーを開発、3種類のラインナップでサンプル出荷を開始した。同社では9日、都内で記者説明会を開催し、会社概要や今後の戦略について説明した。

 今回同社が開発したカメラプロセッサーは、300万画素までのセンサーに対応し、オートフォーカス機能や1ルクス以下の暗さでも撮影可能にする機能を備えたもの。カメラ用のプロセッサーは、CMOSセンサーやCCDセンサーが捉えた画像を受け、撮影画像のクオリティを左右する。ベースバンドチップなどを供給する米クアルコムや、米テキサスインスツルメンツでは、1つのチップ内にベースバンド、アプリケーションなどの機能を持たせる方向となっており、今回のカメラプロセッサーもチップセット内の機能に含まれる。しかし、ネスラでは、1つの独立したパーツとして供給する形となり、クオリティの高さなどでアピールしていく考えだ。

 同社では、基本モデルとして「NI-2050」という型番のカメラプロセッサーを開発。300万画素までのセンサーに対応し、ARM7コアを搭載。赤目処理や手ぶれ補正、暗がりでの撮影機能が備わっている。製品版として供給されるラインナップは、64KBのフラッシュメモリを内蔵した「NI-2060」、8MBのSDRAMを内蔵した「NI-2080」、2MBのSDRAMを内蔵した「NI-2090」の3種類。いずれも「NI-2050」を元にハードウェア面で付加機能を持ったモデルとなる。このほか、外部のSDRAMを利用できる「NI-2070」が供給予定となっているほか、更に性能を向上させた「NI-2100シリーズ」が来年にも投入される予定。


基本製品のロードマップ 派生モデルのロードマップ

 同製品の特徴としては、低消費電力も挙げられており、CMOSセンサーとプロセッサーなど全てを含めたカメラモジュールにおいて、130万画素の他社製品では150mWになるところが、同社では300万画素で100mW程度になるという。

 説明を行なった同社CEOのRamesh Singh氏は、「我々はNVIDIAに買収された携帯向けグラフィックチップメーカーのMediaQの創立者などで構成されており、30名強の限られた人数だが、経験豊富な人材が揃っている。社名のNethraは、サンスクリット語で“目”という意味であり、携帯電話市場にデジタルカメラ並みの性能を持つプロセッサーを投入しようと考えている」と意気込みを語った。

 会見では、「NI-2080」を使って、オートフォーカス機能や暗がりでの撮影といったデモンストレーションも披露された。


デモで披露された評価ボード(左) カメラモジュールとプロセッサー

0.7ルクスという環境で行なわれた低光量時の撮影デモ。掲載画像は補整済 機能をONにすると、暗がりでも対象を捉えていた。なお、左の画像と同じく、本画像も見やすくするため補正してある


URL
  ネスラ・イメージング(英文)
  http://www.nethra.us.com/


(関口 聖)
2005/06/09 17:28

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