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放送コンテンツを携帯で配信「スカパー・モバイル」発表会

左からJストリーム 代表取締役社長の白石 清氏、ACCESS 代表取締役社長の荒川 亨氏、スカパー・モバイル 代表取締役社長の山崎 宇充氏、スカパー・モバイル 取締役の相沢 達郎氏、ナノ・メディア 代表取締役社長の藤野 千明氏
 スカパー・モバイルは14日、都内で記者向けに会社設立発表会を開催した。携帯向けコンテンツ配信事業を中心に今後の展開が明らかにされた。

 スカパー・モバイルは、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー!)のほか、ACCESS、Jストリーム、ナノ・メディアが出資して設立された会社。モバイル端末向けのコンテンツ配信事業を中心に手がけ、iモード、EZweb、ボーダフォンライブ!対応の公式サービスを今年の秋にも立ち上げる予定。専用のビューワーなどを用いた動画コンテンツの配信のほか、ゲームの配信やスカパー!機器との連携、携帯を利用した課金システムなどの構想も明らかにされた。

 発表会には、スカパー・モバイル 代表取締役社長の山崎 宇充氏、同取締役の相沢 達郎氏、ACCESS 代表取締役社長の荒川 亨氏、Jストリーム 代表取締役社長の白石 清氏、ナノ・メディア 代表取締役社長の藤野 千明氏が出席し、設立の経緯や今後の展開について説明を行なった。

 挨拶を行なったスカパー・モバイル 代表取締役社長の山崎氏は、「2年ほど前からスカパー!はマルチプラットフォーム戦略を模索し始めていた」と述べ、「携帯向けの公式サイトはあったが、有料コンテンツ配信のしっかりとした足場がなかった」とし、「従来のホームユーザーから、パーソナルユーザーに向けてコンテンツを配信していく1ユーザー・マルチ配信が特に重要。我々としても、放送と通信の融合に取り組んでいくべきだろう」と新会社設立の経緯を説明した。


山崎氏は「放送と通信の融合に取り組む」とした
 挨拶を行なったスカパー・モバイル 代表取締役社長の山崎氏は、「2年ほど前からスカパー!はマルチプラットフォーム戦略を模索し始めていた」と述べ、「携帯向けの公式サイトはあったが、有料コンテンツ配信のしっかりとした足場がなかった」とし、「従来のホームユーザーから、パーソナルユーザーに向けてコンテンツを配信していく1ユーザー・マルチ配信が特に重要。我々としても、放送と通信の融合に取り組んでいくべきだろう」と新会社設立の経緯を説明した。

 同氏は、出資を行なった3社の役割について、ACCESSは「ビューワーソフトなどの面で協力をしてもらうほか、コンテンツの海外展開も念頭においていく」と述べ、海外企業との提携も多いACCESSと連携したコンテンツの海外展開にも意気込みを語った。パソコン向けの動画配信を長く手がけているJストリームに対しては、「コンテンツホルダーとの橋渡し役もやってもらえるのではないか」と期待を寄せたほか、ナノ・メディアには「EPGアプリやリモコンアプリなどのほか、ペイ・パー・ビューを携帯から購入できるようなシステムも一緒にやっていきたい」とした。

 サービス開始当初のコンテンツ配信イメージとしては、ACCESSと共同開発の専用のビューワーを用いた動画配信になることが明らかにされた。山崎氏は「コンテンツの長さをどうするかが重要。今後詰めていくが、だいたい2分半から5分程度の動画が中心になるのではないか」とした。


スカパー!中期ビジョンにおけるスカパー・モバイルの位置付け プラットフォームとして提供することで、コンテンツの充実を狙う

コンテンツ配信のイメージ
 事業の展開方針を述べた取締役の相沢氏は、定額制などの登場で「ユーザーが動画に飛びつく環境が整いつつある。反面、ユーザーの目が肥え、コンテンツをみる目が厳しくなるのではないか」と予測。自主制作も含め、3キャリアに対してさまざまなコンテンツを配信していきたいとした。

 同氏はスカパー・モバイルが手がける事業を「コンテンツ」「広告・マーケティング」「認証・課金」の3つに分類。動画配信を中心としたコンテンツ事業では、続きを途中から再生できるようなビューワーの開発など一部具体的な内容にも触れられたほか、自宅のレコーダに録画してある動画を携帯から見るといったデジタル機器との連動、パソコンとの連携などのサービスイメージが明らかにされた。

 このほか、配信するコンテンツにバナー広告を掲載する事業や、スカパー!のサービスや他の企業のサービスなどを携帯から購入できる認証・課金事業についても大まかなサービスイメージが明らかにされた。


 出資企業として挨拶を行なったACCESS 代表取締役社長の荒川氏は、「現在の状況では、動画などのコンテンツを1社だけで供給するのは難しい。放送と通信は融合していく。よりよい環境が構築されることを期待している」と述べたほか、「技術だけでは意味がない。より良質なコンテンツが流通することで、技術も進化しやすくなる。iモードの進化がそうであったように、技術とコンテンツが一緒に進化していければ」と語り、質の高いコンテンツの充実に期待を寄せた。

 また、ナノ・メディア 代表取締役社長の藤野氏は、「スカパー!にとってのEPGは、入り口みたいなもの。遠隔録画なども含めた新しい技術を提供していきたい」と新会社への取り組みを述べた。


ACCESS 代表取締役社長の荒川氏は、良質なコンテンツが技術の進歩に必要とした。左はJストリーム 代表取締役社長の白石氏 左から、スカパー・モバイル 取締役の相沢氏、ナノ・メディア 代表取締役社長の藤野氏


URL
  スカイパーフェクト・コミュニケーションズ
  http://www.skyperfectv.co.jp/
  ACCESS
  http://www.access.co.jp/
  Jストリーム
  http://www.stream.co.jp/
  ナノ・メディア
  http://www.nanomedia.jp/

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(太田 亮三)
2005/06/14 21:11

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