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auも「おサイフケータイ」、9月スタート

握手を交わすKDDIの小野寺社長(左)とJR東日本の大塚社長(右)

Suicaイメージキャラクターの西原 亜希さんも登場

 KDDIと沖縄セルラーは、非接触ICチップを搭載した携帯電話を、電子マネーや交通機関の定期券、店舗の会員証などとして使えるようにする新サービス「EZ FeliCa」を2005年9月に開始する。

 9月に開始される「EZ FeliCa」は、非接触ICチップ搭載の携帯電話をさまざまなシーンで利用できるようにするというもの。プロモーション時のサービスマークとして、NTTドコモとの合意の上で「おサイフケータイ」を利用していく。

 またKDDIとJR東日本は、2006年1月に「EZ FeliCa」の一環として、「モバイルSuica」を開始することもあわせて発表している。

 11日には、都内でKDDIおよびJR東日本による共同の発表会が行なわれ、「EZ FeliCa」および「モバイルSuica」との連携の概要が明らかにされた。

 「EZ FeliCa」は、非接触ICチップを搭載したauの携帯電話に提供されるサービス。iモード FeliCaと同様、端末に内蔵されたFeliCaチップを利用し、電子マネーやポイントカード、会員証、チケットといった利用ができる。携帯電話の画面を利用し、各種の履歴や残高等が参照できるほか、対応端末ではメインメニューに「EZ FeliCa」アイコンが用意される予定。

 セキュリティ機能では遠隔ロック機能やロック解除機能が用意されるほか、サポートセンターを充実させ、「モバイルSuica」では電話によるサービス停止受付などにも対応する。

 対応端末はCDMA 1X WIN端末である「W32H」「W32S」の2機種が明らかにされ、9月に発売予定であることが明らかにされた。端末の仕様など詳細は明らかにされなかったが、従来のWIN端末の性能を踏襲したものとなる予定。会場では端末のモックアップがケースに入れられて展示された。今後は対応端末の拡充を急ぎ、CDMA 1X端末についても2006年度以降に「EZ FeliCa」対応端末を発表する予定。

 「EZ FeliCa」サービスのひとつとして新たに発表されたのが、JR東日本が発行する「Suica」カードの機能を携帯電話上で実現する「モバイルSuica」サービス。すでにiモード FeliCaへの提供が発表されている同サービスだが、「EZ FeliCa」、すなわちauのおサイフケータイでも「モバイルSuica」が利用できるようになる。「モバイルSuica」は2006年1月のサービス開始を目指して準備が進められており、2005年秋からはフィールドテストも開始される予定。


「EZ FeliCa」のデモも行なわれた 「モバイルSuica」の電子マネーで購入

W32S 発表された端末はピンクを基調としたカラー 左側面

W32H 大きなキーを採用 右側面

 発表会ではまずJR東日本 代表取締役社長 大塚 陸毅氏が挨拶を行なった。同氏は今回の発表について、「対応端末が発表できる段階になったので、提携を発表する契機とした。KDDIとは幅広く提携し、ユーザーに価値のあるサービスを提供していきたい」と意気込みを語った。

 同氏はSuicaの現状についても触れ、「発行数は累計で1,300万枚、毎日1万枚のペースで伸びている。2006年1月に関東鉄道各社での相互利用が開始されれば、市場として3,000万枚規模になるだろう。電子マネーの利用も伸びており、利用は1日に12万件にまでになった」と述べて、Suicaの順調な拡大をアピールした。

 今後の戦略として「エリアの拡大」「高機能化」の2つを挙げ、エリアの拡大では利用シーンを「駅ナカ」から「街ナカ」へ拡大すること、他の交通事業者との相互利用を戦略に挙げた。もうひとつの「高機能化」については、「Suicaカードを軸に提携・連携を進め、Suicaは生活に必要不可欠なカードになるだろう。Suicaの搭載がカードの利便性を決定づけるようになる。また、ユーザーに最適になるよう、カスタマイズ可能なツールにもしていきたい。両社の提携によるサービスに大きなご期待をしていただきたい」と述べ、Suicaの今後の戦略に自信を見せた。

 KDDI 代表取締役社長の小野寺 正氏は、「EZ FeliCa」による「モバイルSuica」サービスなどの利用例を挙げながら「ユビキタス社会のパーソナルゲートウェイになる」と「EZ FeliCa」を紹介。対応端末にはメニューに「EZ FeliCa」ボタンが用意されることや、EZ FeliCaをアプリとして搭載し独自性を持たせる点、セキュリティ機能に配慮したことなどをアピールし、「対応端末も早期に拡充を行ないたい」とした。

 なお、ドコモの登録商標である「おサイフケータイ」を利用したことについては、「業界として、おサイフケータイを一般名詞として推していった方が良いということで採用した」(小野寺氏)とした。


W32Hの概要 W32Sの概要

モバイルSuicaの機能 モバイルSuicaの将来も明らかに

モバイルSuicaは「社会インフラになる」(小野寺氏)とした 駅の中を携帯で案内するサービスも検討

EZ FeliCaのセキュリティーについて モバイルSuicaは電話による使用停止受付も可能になる


URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0711/

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(関口 聖, 太田 亮三)
2005/07/11 16:05

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