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au、SIMカード対応端末を9月発売

au ICカード

au ICカード
 KDDIおよび沖縄セルラーは、SIMカードのau版「au ICカード」対応端末を2005年9月から投入する。

 au ICカードは、利用者の電話番号などの通信接続情報や、GSMネットワークへの接続情報、PKIに基づく証明書情報を記録できるICカード。欧米のGSM端末で広く採用され、国内でもW-CDMA方式の3G端末で採用されているいわゆるSIMカードに相当する。

 同社では、au ICカードに対応した携帯電話端末を今年9月に発売する予定。対応端末は11日に発表された「W32S」「W32H」の2機種。対応端末は順次拡大し、WIN端末はすべてau ICカード対応にする方針。au ICカードをGSM端末に装着することで、世界約160の国と地域で通話サービスが受けられるローミングサービス「GLOBAL EXPERT」も9月の対応端末発売と同時に提供が開始される。


au商品企画本部 モバイルサービス部 インタフェイスグループ 次長の阪東 謙一氏

au ICカード。右は、切り離して実際に使用する状態
 13日には、東京ビッグサイトで開催されている「WIRELESS JAPAN 2005」のKDDIブースにてau ICカードについての発表会が行なわれた。登壇したKDDI au商品企画本部 モバイルサービス部 インタフェイスグループ 次長の阪東 謙一氏は、「携帯をパーソナルゲートウェイ化するためのツール」とau ICカードを紹介。「まずは、ローミング、セキュリティ方面から始める」とし、PKIを利用したセキュリティ機能により「オークションやショッピングなどでも、手軽で安心できるサービスを提供していきたい」と意気込みを語った。

 au ICカードには、大きく分けて「電話機能」「GSM電話機能」「PKI機能」の3つの機能が搭載される。「電話機能」は一般的なSIMカードに相当する機能で、「PKI機能」はKDDI独自の機能となる。

 「電話機能」は、電話番号などの情報をau ICカードに記録することで、カードを差し換えて複数の端末を利用できる機能。必要に応じて機能の違う端末を使い分けることができる。アドレス帳の保存機能などは搭載されない。

 対応端末には個々のau ICカードを認識する機能が搭載されており、一度1つのau ICカードを認識すると他のau ICカードは認識できない仕組み。1つの端末が認識できるau ICカードは、購入後最初に挿した1枚のみで、その他のau ICカードで利用する場合には、auショップなどで変更の手続きを行なう。

 「GSM電話機能」は、GSMネットワークへの接続が可能になる国際ローミングサービス「GLOBAL EXPERT」を実現する機能。同サービスはGSM端末にau ICカードを挿入することで利用でき、国内と同じ電話番号が利用できる。「GLOBAL EXPERT」の月額の基本料金などは設定されておらず、使用した分だけが毎月の請求書に合算される。160の国と地域で利用でき、サウジアラビア、カメルーン、アフガニスタンについては国内キャリアではKDDIのみが提供するローミング先となる。

 KDDIが推奨するGSM端末はノキアの「Nokia 3120」。動作保証の対象外となるが、基本的には他のGSM端末でもau ICカードが利用できる。なお、「GLOBAL EXPERT」はEZweb、Eメール、Cメール、データ通信やSMSサービスに対応しておらず、当初は通話のみのサービスとなる。

 「PKI機能」は、au ICカードが対応する「Security Pass」をサポートする機能。公開鍵暗号基盤を用いて高いセキュリティを確保したとしており、なりすましなどの不正な利用を防げるという。「au証明書」を対応端末からダウンロードすることで、「Security Pass」に対応したサイトと、SSLクライアント認証など、相互に高いセキュリティを実現した通信が可能なる。また、IDやパスワードの入力の手間を省くことも可能になる。

 au ICカードのPKI機能では、au証明書以外に3つの証明書を格納できる。日本ベリサインが新たに開始する新サービス「マネージドPKI for Mobile」を利用すれば、他のサービス事業者が独自に電子証明書を発行可能。対応予定製品として、グループウェアや社内LANへの接続ができるサービスなどが明らかにされている。


会場に展示されたau ICカード対応のW32S こちらもau ICカード対応のW32H

au ICカードで提供される3つの機能 GLOBAL EXPERTは160の国と地域のGSMネットワークに対応

Security Passについて Security Passサービスでより安全にショッピングなどが楽しめるとした


URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0713/
  ニュースリリース(日本ベリサイン)
  http://www.verisign.co.jp/press/2005/pr_20050713.html

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(湯野 康隆, 太田 亮三)
2005/07/13 11:16

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