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ボーダフォン、おサイフケータイを11月上旬開始

 ボーダフォンは、11月上旬以降にFeliCaサービスを開始する。これにあわせてモバイルFeliCa ICチップを搭載したシャープ製「703SHf」を発売する。

 ボーダフォンのFeliCaサービス「ボーダフォンライブ! FeliCa」では、ICチップを搭載した携帯電話で対応Vアプリを利用することで交通系や電子マネーサービスといったFeliCaサービスが利用できる。サービス開始時にはシャープ製の「703SHf」の1端末でスタートする。

 同端末は、コンパクトなボディに1.3メガピクセルカメラ、2.0インチのモバイルASV液晶を搭載。W-CDMA方式およびGSM(900/1800/1900MHz)方式に対応する。大きさは約47×101×24mmで、重さが約109g。


ボーダフォンのおサイフケータイ第1弾となる「703SHf」 ICアプリの選択画面

コマースサービス部の尾崎氏
 20日には都内で報道陣向けの発表会が開催された。ボーダフォンのおサイフケータイである「ボーダフォンライブ! FeliCa」について説明を行なった同社 コマースサービス部の尾崎 大輔氏は、まず、ユーザーのおサイフケータイへの関心が高まっている調査結果を明らかにした上で、今後、現実世界で携帯電話に求められるポイントを3つに分けて説明した。1つは意志や行動のきっかけ、「フック」となる「パーソナルアイコン」、2つめは存在を証明したり確かめるための「アカウント」、3つめは意志や情報の伝達、行動の「コミュニケーション」。そして、おサイフケータイはこれらの「3つのポイントを実現するための手段の1つ」とした。

 今後のおサイフケータイのロードマップとしては、11月上旬に投入される予定の703SHfのほか、2005年度内に数機種の投入が予定されている。2006年度以降は3G端末の中堅機種以上の端末で基本搭載を目指すとしたほか、2006年度の早期に100万台の出荷を目指すという目標も示された。なお、V60Xシリーズなど、PDC端末のボーダフォンライブ! FeliCaへの対応は、市場の動向を鑑みながら検討していくとしている。

 703SHfの投入と同時に開始されるボーダフォンライブ! FeliCaサービスだが、JR東日本のSuicaへの対応については、サービス開始時期は未定としたものの、「サービス開始にむけて準備を進めているところ」(同氏)だという。

 すでにNTTドコモ、KDDIが「おサイフケータイ」の名称とロゴを共通のものでサービスを開始しているが、ボーダフォンライブ!版のおサイフケータイについても共通のロゴや「おサイフケータイ」という名称が使用される。これについて尾崎氏は「だれが勝つとかいう以前に、3キャリアで盛り上げていきたい」と語り、インフラとしてのおサイフケータイの普及を3キャリアが揃って推進していく姿勢を示した。


セキュリティ機能も強化されている
 現在、各店舗などで提供されているおサイフケータイ対応のサービスは、ボーダフォンライブ! FeliCaでも基本的に利用できる予定。FeliCa対応Vアプリ(ICアプリと呼ばれる)と組み合わせた利用方法を採用し、サービスプロバイダが提供する会員証アプリ、電子マネーアプリなどのICアプリをダウンロードすることで店頭での決済やポイントカード認証といった各サービスが利用できる。また、ボーダフォンライブ!を通じてのICアプリのデータの更新、電子マネーのチャージなども行なえる。

 ボーダフォンライブ! FeliCaで強化されている機能としては、セキュリティ機能、リーダーライターと連動した各種機能が挙げられる。セキュリティ機能ではロック機能の種類を増やし、遠隔操作のロックでは従来の電話によるロックのほか、メールによる遠隔ロックにも対応。遠隔ロックが機能しているかどうかは端末に電話をかけることで確認できるほか、メールによる遠隔ロック操作時にはロック状態の確認メールが端末から送信される。

 リーダーライターとの連動機能では、例えば店頭で電子マネーの決済を行なった場合、端末をリーダーライターにかざした時にバイブが作動するなどの機能が想定されている。リーダーライターにかざすとテキストメッセージが表示されたり、ブラウザ、Vアプリ、メールが起動するといった連携機能も用意される予定。

 ボーダフォンライブ! FeliCa対応端末にはメニュー画面に「ICアプリ」アイコンが用意され、簡単にアクセスできるようになる。また、ICアプリはアプリ用領域が1MBまで確保され、大容量Vアプリの特徴を活かした構成になっている。なお、ICアプリにはフリー領域は用意されておらず、勝手アプリのインストールなどもできない。

 連係機能にも注力したことについて尾崎氏は「ボーダフォンとして、強みであるコミュニケーション、エンターテイメントと組み合わせた」とし、携帯電話事業者の立場から利便性向上に努めるとしたほか、地方を含めた各地域での対応サービス拡充にも意欲を見せた。


メールによる遠隔ロックなども用意 リーダーライターと連動した機能も注目される


URL
  ニュースリリース(PDF形式)
  http://www.vodafone.jp/japanese/release/2005/050920_2.pdf

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ボーダフォン、シャープ製「703SHf」でFeliCaサービス開始


(太田 亮三)
2005/09/20 20:31

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