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KDDI、高速データ通信方式「HDR」のデモを公開

 KDDIが昨年の夏より実施している高速データ通信方式「HDR(High Data Rate)」のフィールド実験の中間報告ならびにデモを報道関係者向けに行なった。

 HDRは、クアルコムが提唱するワイヤレス環境における高速データ通信方式で、パケットデータ通信特化したベストエフォート型の通信方式が採用されている。電波状態がよいところでは自動的に高速伝送を行なうアルゴリズムが使われており、下りのセクタースループットは最高で2.4Mbps、平均でも600kbps以上とされている。

 KDDI(当時はIDO)では、昨年の夏より都内にてフィールド実験を行なってきたが、平均で1Mbps以上のスループットが実現できたほか、干渉特性も現行のcdmaOneとほぼ同等であることが確認できたとしている。

 また、同社ではこれにあわせて、64kbps、150kbps、350kbpsの3つのエンコードレートのビデオ映像をストリーミング形式で再生するデモや、FTPサイトからファイルをダウンロードしたりするデモを公開した。

 後半のダウンロードのデモでは、PHSを使った回線交換方式(PIAFS)による64kbpsのデータ通信や、同社のPacketOneを利用したパケット通信方式による64kbpsでのデータ通信との比較も行なわれ、591KBのファイルをダウンロードするのにかかった時間は、PIAFSが2分3秒、PacketOneが1分25秒、HDRが15秒となった。

 同社では今後、利用する端末や基地局を増やすなどして1年ほど実験を継続した後、来年中には商用化する計画。また、今秋導入予定のcdmaOneの拡張版「cdma-1X」との切り分けについては、cdma-1Xを音声や小容量のデータ通信に、HDRを大容量のデータ通信に活用することになるとしている。


HDRトライアル用移動機
「WASP2J」
HDR次期トライアル用移動機
「HORNET」

実験用基地局装置 実験用車両


URL
  HDRの概要
  http://www.au.kddi.com/cdma2000/hdr.html


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IDO、「HDR」のフィールド試験を都内で実施


(湯野 康隆)
2001/02/22 19:36

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