ケータイ Watch
最新ニュースIndex
【 2009/06/26 】
携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
[17:53]
ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
[16:47]
ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
[15:51]
ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
[15:34]
カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
[14:56]
テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
[13:54]
ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
[13:22]
SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
[13:04]
「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
[11:14]
アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
[10:41]

ニフティ、SD-Audio形式の音楽配信サービス「MOOCS」

MOOCSのロゴ

サービス概要
 ニフティは、SD-Audio(AAC)形式を採用した音楽配信サービス「MOOCS(ムークス)」を10月31日から開始する。楽曲の価格は1曲105円~270円。

 MOOCSは、PCにダウンロードした楽曲をSD-Audio対応の携帯電話やオーディオ機器で利用できる音楽配信サービス。楽曲はニフティがレコード会社などの権利者と直接契約を行ない、サービス開始当初には15万曲を用意、2005年末には20万曲を配信する。

ユーザーには、松下電器製の楽曲管理ソフト「SD-Jukebox V5.0 LE」をベースとした「MOOCS PLAYER」が無償で配布される。MOOCS PLAYERは著作権管理に東芝のDRM技術「MQbic(マルチキュービック)」を採用、ダウンロード楽曲やCDの楽曲はCPRMを用いて端末へ転送する。MOOCS PLAYERの対応OSはWindows XP/2000。なお、SD-Jukebox V5.0でMOOCSを利用することも可能。

 サービスの対象はニフティが運営するISP「@nifty」会員のほか、クレジットカードやWebMoney、Mobile Edyなどを利用することで@nifty会員以外でも利用できる。楽曲の圧縮フォーマットはMPEG-2 Audio AACを採用するほか、すべての楽曲を128kbpsでエンコード。ニフティでは「CDに迫る音質で楽曲を楽しめる」としている。


販売楽曲数と価格 MOOCS PLAYERは無償配布。SD-Jukebox V5.0もバージョンアップでMOOCSに対応

東芝EMIやドリーミュージックが楽曲提供。中心価格帯は150~200円

ニフティの古河建純代表取締役社長

MOOCS PLAYER
 発表会ではニフティの古河建純代表取締役社長が音楽配信サービス参入の理由を説明。ブロードバンドの普及により、音楽をはじめとしたデジタルコンテンツ配信事業の発展へ期待を寄せる中で、「デジタルコンテンツの配信は、ニフティのようなISPが最も得意とするサービス」との自信を示した。また、メモリーカード市場でトップシェアのSDカードを採用し、松下電器産業と東芝とのパートナーシップも参入を決めた大きな要因と説明。「iPodのようなプレーヤーを買わなくても、CD音質の楽曲が携帯電話で楽しめるサービス」との魅力を語った。

 ブログサービス「ココログ」、Podcastingポータル「Podcasting Juice」とMOOCSの連動も計画。古河社長は「ブログは音楽の好きな方のコミュニティを利用して、音楽の配信事業を高める」との考えを示したほか、「好きな曲を好きな時、好きな場所で聴けるというPodcastingのような機能も取り入れて、音楽配信事業を活性化していきたい」と語った。

 音楽配信事業を担当するニフティ サービスビジネスグループの田代彰音楽・映像プロジェクト部長は、MOOCSのサービス概要を説明。楽曲の中心価格帯は150~200円で、メジャーからインディーズまで幅広いジャンルを取り揃える。「ニフティが初めて提供するような楽曲も用意している(田代氏)」。

 楽曲を提供するレーベルの詳細は現在のところ非公開で、サービス開始までには公表する予定。現時点で公表できるレーベル名としては、10月4日から幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005」でサンプル楽曲を提供する東芝EMI、ドリーミュージック、インディーズレーベルの「ダイキサウンド」が挙げられた。

 ポータブルプレーヤーへの転送やCD-Rへの書き込みは可能だが、回数などはレーベルごとに異なり、MOOCSとしての統一ルールは設けられていない。また、購入した楽曲ファイルのチェックイン・チェックアウトやムーブ機能もサポートする。ただし、1つの楽曲ファイルを購入したPC以外で再生するといったPC間での楽曲共有には対応しない。

 なお、著作権技術で提携する東芝は、WMA形式の楽曲再生に対応した「gigabeat」を販売しているが、東芝 ネットワークサービス&コンテンツ事業統括の河田勉統括責任者は、「今回は著作権管理だけでの協力」とコメント。「gigabeatはMOOCSのサービスよりも前に開発した製品であり、現在はMQbicに対応していない」と前置いた上で、「今後は東芝の中の機器でもMQbicへの対応を進めていきたい」との意欲を示した。

 ニフティでは、デジタルコンテンツ配信事業をISP「@nifty」に次ぐ事業の柱と位置付けており、MOOCSがこのコンテンツ配信事業の第1弾だという。今後は映像配信にも事業を拡大、2007年度末には80億円の売上を見込んでいる。



URL
  ニュースリリース
  http://news.nifty.co.jp/niftynews/2005/09/moocs_5f24.html
  MOOCS
  http://moocs.com/

関連記事
ニフティ、SD-Audio形式で携帯電話向け音楽配信サービスに参入


(甲斐祐樹)
2005/09/28 14:25

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.