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ナビタイムジャパン、事業戦略説明会を開催

ナビタイムジャパン 代表取締役社長の大西 啓介氏
 ナビタイムジャパンは、都内で報道関係者向けに事業戦略説明会を開催し、同社のモバイルナビゲーションサービスの方向性を明らかにした。携帯電話へのGPS機能標準搭載化が世界的に進む中で、同社の世界戦略が示された。

 同社は、携帯電話向けサービスとして徒歩や電車、車、バス、飛行機などさまざまな移動手段を組み合わせて目的地までのナビゲーションを行なう「トータルナビゲーション」をiモード、EZweb、ボーダフォンライブ!で提供しており、さまざまなコンテンツプロバイダに経路探索エンジンを提供している。携帯電話事業者向けにはKDDIのサービス「EZナビウォーク」「助手席ナビ」、NTTドコモのFOMA端末「SA700iS」に採用されている。

 中国のChina Unicom向けにも、10月末よりナビゲーションサービス「Voice Navi」を提供すると発表された。歩行者用、自動車用のナビをChina Unicomのユーザー向けに提供するもので、徒歩用、自動車用のルート案内のほか、GPS機能を利用した音声案内に対応。徒歩用では中国で必須の交通手段とされるバスの乗換にも対応する。北京、上海、広州など51都市をカバーし、年内に114都市をカバーする見込み。同サービスにはサムスンの「W219」「E239」、LG電子の「W810」、TCLの「W819」が対応する予定。


アメリカでは95%以上の携帯にGPS搭載を義務付けるほか、日本では新たな衛星打ち上げによる精度向上も見込まれている
 説明会では、同社 代表取締役社長の大西 啓介氏がすべての説明を行なった。同氏はまず「ナビタイムジャパンとして5年、このような事業戦略説明会を開催するのは初めてのこと」とし、110番通報などのケースで携帯電話の位置情報の重要性が増しているとしながら、日本では2007年に携帯へのGPS機能搭載の義務付け、2008年には準天頂衛星の打ち上げによるGPS精度の向上が見込まれることや、アメリカでもGPS機能搭載の標準化が進められている現状を紹介。「5年間、ナビタイムとしてやってきたことと今後を踏まえて、説明したい」と挨拶した。

 同氏はまず、会社設立の経緯などを紹介しながら、すでに経路探索エンジンについては10年の実績があるとし、ダイクストラ法といった学術的観点による最短経路探索の求め方なども解説。ただし、「実際では、見つかりません、となるようなことは許されない。使い続けてもらうには信頼性が重要になる」と述べ、実際の利用に合った開発が重要であるとした。

 今後の戦略として、海外展開を積極的に進めていくとし、「ナビゲーションエンジンで世界のデファクトスタンダードを目指す」という目標が示された。GPS機能のないサービスでは北米、ヨーロッパ、中国などでサービスを開始しており、GPSを利用したサービスについてもアメリカ、中国でのサービス開始に言及。アメリカでは現在、制度上の問題から携帯電話のGPSサービスが提供できないが、来年にもGPSを利用したサービスが開始できるようになる見込みという。アメリカでの調査結果を示しながら「アメリカでも、日本と同じように経路探索のニーズは高い。中国も同様」と述べた同氏は、auの「EZ助手席ナビ」と同様のカーナビサービスを中心に、アメリカ、中国でもサービスを展開していくとした。


GPSサービスが世界で本格化する中、世界でもシェアの維持・拡大を狙う アメリカにおいてもルート検索の需要が高いとした

中国ではChina Unicom向けにGPSを利用したサービスを提供 EZ助手席ナビと同様の、アメリカ版のGPSを利用した簡易カーナビサービスのデモも行なわれた

 また、業界標準を目指す点については、「日本では、2007年までには同じようなサービスがいくつか出てくると考えている。我々はその先を行かなければいけない。今後は携帯電話のさまざまなセンサを利用したサービスなども重要になるだろう。ユーザーからいろいろな要望をいただいているので、そうしたニーズを元にした開発も大切になる」と今後の開発方針を明らかにしたほか、「経路探索は、変なルートが出てしまうともう使ってもらえない。信頼性が重要で、我々がものすごく力を入れている部分。使ってもらえればその差は分かる、という信念を持っている」と述べて、GPSサービスが本格化する今後の市場での展開に自信を見せた。


市場での携帯電話ナビゲーションの位置付け EZ助手席ナビの説明にも多くの時間が割かれた


URL
  ナビタイムジャパン
  http://www.navitime.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.navitime.co.jp/ja/topics/20051018.html

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(太田 亮三)
2005/10/18 17:27

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