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ドコモ、トランシーバー風の通話サービス「プッシュトーク」

プッシュトークの概要

相手を呼び出し、会話するという流れだが、交互に話すことになる
 NTTドコモは、FOMAの新機種「902i」シリーズで利用できる通話サービス「プッシュトーク」を同シリーズの発売にあわせて開始する。基本的に申し込みすることなく利用できるが、定額コースはあらためて申し込みする必要がある。なお、年内は無料で提供される予定。

 「プッシュトーク」は、トランシーバーのような形で会話できるサービス。一般的に、携帯電話で通話する場合、自分と相手の声は同時に聞こえるようになっているが、「プッシュトーク」は、専用ボタンを押して発言権を確保している間のみ、自分の声が相手に届くようになっている。また、通常の通話は1対1でやり取りすることになるが、「プッシュトーク」では、多人数参加が可能となっている。また、トランシーバーは電波の届く範囲でのみやり取りできるが、FOMA網を利用する「プッシュトーク」は、全国どこでも利用できる。

 パケット通信で音声データを送受信する形になり、利用中はメール受信やiチャネルの更新はできない。一方、通常の電話着信があった場合、あらかじめ設定しておくことで、留守番電話サービスに繋いだり、プッシュトークを中断して電話を受けるといった操作も可能。

 902iシリーズの各機種には、側面に「プッシュトーク」専用ボタンが配されている。自分からかける場合は、まず専用ボタンを押すと、あらかじめ登録しておいたプッシュトーク用電話帳が表示され、その一覧から相手を選び、専用ボタンをもう一度押すと、相手を呼び出すことになる。利用中の画面には、プッシュトークに参加しているメンバー一覧が表示され、誰が発言権を得ているか、わかるようになっている。

 同時通話ではなく、一方通行のようなやり取りになるため、自分の声を相手に届けるには、会話中に専用ボタンを押して発言権を得る必要がある。誰かが喋っている間に専用ボタンを押しておくと、順番に発言できるようになっている。

 1回発言できるようになると、最大30秒間話せる。誰も発言しない状態が30秒続くと、自動的に切断される。また、プッシュトーク専用アドレス帳以外にも、通常のアドレス帳からもプッシュトークをかけることもできる。この場合、多人数参加はできず、1対1でのやり取りになる。


ドコモ想定の利用シーン 手軽に連絡したいときに使えるのではないかとしていた

料金体系は3種類、年内は無料

料金体系

法人利用が想定された「プッシュトークプラス」
 申し込みなしで利用すると、1プッシュ5.25円の従量制で課金される。年内は無料となっているが、2006年1月には、月額1,050円の定額制コース「カケ・ホーダイ」と、月額2,100円の「プッシュトークプラス」が提供される。

 「カケ・ホーダイ」では、最大5人まで参加可能。単純に考えれば200回以上、発信する場合は、カケ・ホーダイを利用したほうが良いと言える内容となっている。

 一方の「プッシュトークプラス」は、法人などの利用を念頭に置いたコース。最大20人の同時参加が可能で、ネットワーク上に電話帳が設置される。ネットワーク電話帳には、最大1,000人、最大200グループまで登録できる。電話帳への登録は、携帯電話ではなく、パソコンから行なうようになるという。また、「会議中」「移動中」といったプレゼンス情報も通知できる。プレゼンス情報は、あらかじめ5種類用意されているほか、管理者が15種類追加できる。また参加者が自由に登録することも可能で、「会議中」のユーザーは呼び出さないといった動作が可能となっている。「プッシュトークプラス」では、月額料金のほかに、代表回線に対して付加機能使用料(管理料)として月額10,500円かかる。

 19日に行なわれた発表会では、同サービスのデモンストレーションも披露された。従量課金制について、担当者は、「パケット通信だが、音声のデータ量や通話時間で課金するというのは理解されにくいのではないか。そのため、1回発信するたびに課金することにした」と説明していた。

 発表会場において、NTTドコモ マルチメディアサービス部長の夏野剛氏は、「世界各地でプッシュトゥトークという名称で提供されているサービスだが、それらは法人向けとなっていたり、同一メーカーの機種でのみ通話できるといったもの。今回、ドコモでは機種メーカーの垣根を越えてやり取りでき、個人ユーザーも利用可能だ。プライベートで、プレゼンス情報を入れたいというユーザーは少ないと判断し、プッシュトークプラスだけにプレゼンス情報付加機能を追加している」と説明した。

 また、夏野氏は「他キャリアと相互乗り入れできるようにするかどうかは未定。当社の機種では、70Xiシリーズに搭載することもあり得る」とコメントしている。


業務連絡の情報を共有しやすいところもポイントという プッシュトークプラスでは、携帯のほかにパソコンからも電話帳を編集できる

プレゼンス機能は、プッシュトークプラスのみ

SH902iでプッシュトークしているところ。画面上部には、現在話している人の名前が表示される プッシュトーク専用ボタンを押すと、誰に発信するか、一覧が表示される これはF902iでの利用画面。デザインは各機種で異なるが、基本機能は同じだ

サブメニューから、プッシュトーク関連の設定が可能 プッシュトーク中に電話がかかってきた場合の設定。閉じたまま利用できるのは、F/D/P/SHの4機種。


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20051019.html
  サービス案内
  http://www.nttdocomo.co.jp/service/pushtalk/

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ドコモ、「プッシュトーク」対応の902iシリーズ


(関口 聖)
2005/10/19 19:11

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