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シャープ年頭会見、ワンセグ対応携帯電話を春にも商品化

シャープ 取締役社長の町田 勝彦氏
 シャープは11日、都内で年頭の記者会見を開催した。液晶テレビ事業を中心に会見が行なわれ、携帯電話およびシステム液晶事業などにも触れられた。

 会見にはシャープ 取締役社長の町田 勝彦氏、取締役副社長 経営管理統括の佐治 寛氏、専務取締役 技術統括の太田 賢司氏が出席し、町田氏が全体の説明を行なった。


過去最高の3兆円の売上高を目指す

 町田氏は冒頭、現在の景況について「個人需要を中心に回復傾向にある。2006年はトリノ五輪、ドイツW杯などもあって景気は順調に推移するだろう」と述べて、国内の景気が堅調に推移するとの見方を示した。「国内では地デジの開始などもあり、テレビの買い替え需要などが絶好のチャンスとなる」などとし、液晶を中心に引き続き同社の「オンリーワン戦略」を進めていくとした。

 同氏は、2006年度では連結売上高を過去最高となる3兆円を目指すとしており、2006年度連結設備投資計画として約2,750億円を投資する計画を明らかにした。この内、液晶関係は、大型液晶に約1,450億円、中小型液晶に約500億円で、合計で1,900億円強の投資になる見込み。

 主に大型の液晶事業については、2006年度は世界的にも需要が飛躍するとし、三重県の亀山第2工場を中心に大型液晶パネルの生産を増強し、液晶テレビ「AQUOS」シリーズの販売を前年度比50%増の600万台にまで拡大していくとした。また、海外の生産・組立拠点を増加し、地域に合わせた開発体制の構築と、亀山第2工場パネル搭載新商品の世界同時発売などの体制を整えていくとした。


2006年度は過去最高の売上高を目指す 主力の液晶事業に大幅な投資を継続

ワンセグ対応端末を春にも商品化、新開発システム液晶にも注力

ワンセグ対応端末を春にも商品化するとした

海外も3Gを中心に展開
 携帯電話については、町田氏は2006年の注目すべきトピックとしてワンセグの開始とナンバーポータビリティを挙げた。ワンセグ対応端末については「オールインワンの総合端末になる」とし、「AQUOSで培った技術も活用し、(対応端末を)春にも商品化していく」と語った。

 携帯電話事業全体では、「最後発で参入したが、おかげさまで2005年度上期は国内シェア1位となった。国内では新たにKDDI向けにも端末を供給し国内3キャリアに端末供給体制を確立する。海外では3G端末に集中し、国内外でさらに事業を拡大していく」と述べて、引き続き事業拡大を図っていく方針を明らかにした。

 2005年度の携帯電話販売台数は、前年比10.2%増の1,100万台と予測。2006年度は同18.2%増の1,300万台とした。

 また同氏は、「高機能化する携帯電話には高画質な液晶が必要」と述べて、同社が開発・生産しているCGシリコン液晶など、周辺回路などを液晶パネルと一体化したシステム液晶を「強力な武器」と重要性を強調した。また世界的にも、ブラジル、ロシア、インド、中国といったいわゆるBRICsと呼ばれる新興地域で携帯電話の液晶にカラー化の動きが出てきており、これを「大きなビジネスチャンス」として、液晶パネルを含め積極的に展開していく方針を示した。

 BRICsなど新興地域でも激しいコスト競争がポイントになっているが、町田氏は低コスト化を実現する液晶として、アモルファス液晶にモノリシックドライバを搭載してシステム液晶化したコンパチタイプを開発中であることを明らかにした。部品点数を減らすことによりアモルファス液晶より約10%程度コストダウンが図れるとし、これをアモルファス液晶に代わって順次切り換えていく方針という。

 またこれにともない、三重県の第3工場に2006年度で410億の投資を行ない、中小型液晶パネルの生産を全体で月産1,950万台体制にまで引き上げるとした。

 町田氏は、同社の中心事業全体が好調に推移するとしながらも、「舵取りを間違えば致命的なダメージを受ける、厳しい競争と認識している。オンリーワン企業として独自の製品を開発していく」と述べ、改めてオンリーワン戦略を貫く姿勢を示した。


2006年度は1,300万台の販売を見込む システム液晶も「強力な武器」として研究開発を継続

システム液晶の売上も順調に推移する見込み 会場には大型液晶パネルのマザーガラスも展示された


URL
  シャープ
  http://www.sharp.co.jp/

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(太田 亮三)
2006/01/11 19:23

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