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μPD99910は、音楽再生専用のCPU（32bit RISC CPU）とDSPを内蔵した携帯電話向けのコンパニオンチップ。画像処理などを行なうメインのアプリケーションプロセッサと接続して利用する。大きさは6mm角で、OSの種類に関わらず導入できる。 携帯電話の音楽再生機能は、メインのアプリケーションプロセッサで動作しており、画像処理なども行なう高性能プロセッサでは、消費電力が大きかった。今回のμPD99910は、音楽再生に特化したLSIで、メインのアプリケーションプロセッサ（親LSI）に紐付けされた子LSI。音楽再生用にLSIを分離することで、親LSIを稼働させずに節電しながら音楽が楽しめるようになる。NECエレでは、同じ充電池で従来の10倍以上となる連続50時間程度の音楽再生が可能になるとしている。 SDカードとのインターフェイス機能を搭載し、SDカードの著作権保護技術「CPRM」に対応、SD-Audioもサポートする。さらに、携帯電話を機種変更した際に、購入済みのコンテンツをSDカードごと新機種に移行できる「SDバインディング」といった機能も付加できる。 SD-Audioのスタンドアロン再生が可能で、シーケンシャル再生、ランダム再生、リピート再生のほか、ポーズやリスタート再生、再生音付きの早送りや巻き戻しにも対応する。また、イコライザ機能やオートゲインコントローラ、サンプリングレートコンバータなどもサポートする。 メインのアプリケーションプロセッサの子LSIとなるため、大きなメモリを持つアプリケーションプロセッサ側に音楽データを置いたまま、μPD99910側に、最小限の音楽再生駆動プログラムのみを格納して内蔵メモリを小さくできる。さらに、プログラムコードを格納するための外付けフラッシュメモリも不要となる。同社では、小型の音楽プレーヤー用LSIを搭載するより、コストが削減できるとしている。 同社では、今回のLSIが携帯電話メーカーの開発負担を軽減するとしている。量産開始は2006年4月頃になる見込みで、月産40万個となる予定。順調に採用が進めば、早ければ今年の夏モデルにも搭載されると見られる。 ■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.necel.com/ja/news/archive/0601/1201.html （津田 啓夢） 2006/01/12 16:02 | ||||||
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