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アドビ、今後は携帯向けFlashプレーヤーとAdobe Readerの融合も

アドビシステムズの代表取締役社長ギャレット・イルグ氏
 アドビシステムズは7日、事業戦略説明会を開催した。2005年度の業績見通しや今後の方針など、同社の事業戦略について、今年1月に代表取締役社長に就任したばかりのギャレット・イルグ氏が説明した。

 同社は昨年、マクロメディア社を買収し、合併を済ませた。これにより、携帯電話向けにはFlash LiteとAdobe Reader LEの2つのプラットフォームを提供することになった。イルグ氏は「今回の合併によって、デジタルの世界が広げられる」と述べ、「日本ではブロードバンドが普及し、モバイルデバイスの世界も広がっている。Flashプレーヤーの普及によって、我々のプラットフォーム上で世界中にリーチできる。特に、日本では携帯電話が普及しており、アイデアと情報がより深い関係を築けるのではないか」と語った。

 アドビシステムズ全体の2005年度第4四半期の業績は、売上高が対前年同期比19%の5億1,040万米ドル、通年で対前年同期18%増の19億6,600万米ドルと過去最高を記録。第4四半期の純利益は1億5,630万米ドル(対前年同期37%増)で、通年では6億280万米ドル(対前年同期比34%増)となった。地域別の売上げ高は、アメリカが49%、欧州・中東・アフリカが32%に対し、アジアは19%。業績は今後も好調に推移するとしており、2006年度の同社全体の売上げ目標は約27億米ドルとなっている。

 同氏から国内単独の業績について発言はなかったが、説明会後の懇親会でイルグ氏は、「2006年度の我々の目標は27億米ドル。アジア市場はこのうち、20%を占めるだろう。もちろんこの市場は日本が中心だ」と語った。


第4四半期決算ハイライト 業績は好調に推移 2006年度の業績見通し

Flash搭載モバイル機器にさまざまな機能を提供
 2005年9月、同社は、NTTドコモのプッシュ型情報配信サービス「iチャネル」に対し、Flashコンテンツの配信システム「FlashCast」を供給。同社では、今後さらに拡大が予想されるモバイル関連に注力していくとしている。イルグ氏は「マルチメディアのエキスペリエンスは、パソコンからモバイルデバイスに拡大する」と述べた。

 また、携帯電話関連について、「日本の携帯電話はブロードバンド化しつつある。我々は、パソコンで可能なことは携帯電話でも提供していきたい。携帯電話事業者も音声通信からデータ通信を重視しているようだ」とコメント。同社ではキャリアや端末メーカーとより強固な協力関係を築きつつ、プラットフォームの拡大を目指すという。

 同社は、今年1月にFlash Liteの次期バージョンとなる「Flash Lite2」を発表。開発ツール「Flash Player SDK7」と組み合わせることで、カスタマイズが可能なインターフェイスや、Webブラウザ機能などが開発できる。イルグ氏は、Flashについて「プレゼンテーションレイヤーだけでなく、ユーザーインターフェイスも強化できる。開発者はiチャネルのようなものを、従来の3~4倍速く提供できるだろう」と語った。

 このほか、アドビシステムズのディレクター マーケティング本部長の伊藤かつら氏は、「我々は全てのケータイにFlashを提供したいと考えており、携帯電話で世界の先を行く日本は、Flash Lite2の採用もおそらく早い。これから海外でもFlash対応携帯電話が増えていくことで、プラットフォームだけでなく日本のコンテンツも外に広がっていくのではないか」と語った。同氏は、FlashプレーヤーとAdobe Readerの融合も将来的にあるとし、まずパソコン向けの環境が提供された後、モバイル機器にも提供されるとの見方を示した。


ドコモのiチャネル向けにFlashソリューションを供給 経営目標 2006年に注力する分野


URL
  アドビシステムズ
  http://www.adobe.co.jp/

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(津田 啓夢)
2006/02/07 15:11

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