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ドコモ、902iSシリーズなど新FOMA端末8モデルを開発

 NTTドコモは、FOMAの新端末「9シリーズNew Models」8機種の開発を発表した。

 今回開発が発表されたのは、D、F、N、P、SHの902iSシリーズ5機種と、SO902iWP+、DOLCE SL(SH902iSL)、N902iX HIGH-SPEEDの3機種の合計8モデル。なお、N902iX HIGH-SPEEDは、国内初のHSDPA対応機で、音楽プログラムが深夜に配信される「ミュージックチャネル」に対応する。


D902iS マゼンタ F902iS ブルーマイカ N902iS ピスタッシュグリーン
D902iS マゼンタ F902iS ブルーマイカ N902iS ピスタッシュグリーン

P902iS レッド×クリムゾンドット SH902iS シャインシルバー SO902iWP+ アクティブホワイト
P902iS レッド×クリムゾンドット SH902iS シャインシルバー SO902iWP+ アクティブホワイト

DOLCE SL エクストラブラック N902iX HIGH-SPEED シグナスホワイト
DOLCE SL エクストラブラック N902iX HIGH-SPEED シグナスホワイト

音楽再生機能をサポート

音楽配信サイトとの連携をアピールする展示も
 音楽機能に注力したシリーズとのことで、N902iXやP902iSでは着うたフルが、F902iSでは「Windows Media Audio」(WMA)ファイルが再生できる音楽プレーヤー機能が搭載される。

 またN902iS、P902iS、SH902iS、DOLCE SL、N902iXの5機種ではSD-Audio対応の音楽プレーヤーがサポートされている。このうちN902iXは、着うたフルとシームレスな再生が可能。D902iSとSO902iWP+はAAC(iモーション形式)による音楽再生がサポートされている。

 ドコモ初の導入となる着うたフルについては、ファイルフォーマットは、AAC/HE-AAC形式。ビットレートや価格、外部メモリカードへの保存を許可するかどうかはコンテンツプロバイダが決定する形になるとのこと。

 音楽関連機能に注力していることもあり、同社では新たに音楽関連のiモード向けポータルサイトをオープンする予定。この「ミュージックポータルサイト(仮称)」では、先行配信曲やドラマタイアップ曲などが紹介されたり、アーティスト情報が提供されるなど、音楽に関連する総合的な情報サイトになる予定。

 またHSDPA向けサービスとして登場する「ミュージックチャネル」は、夜間に最大25MBの音声コンテンツを配信するというもの。当初の対応機種はN902iXとなる。あらかじめ、取得する番組を選択しておくと、深夜帯に自動的にダウンロードする形となり、約25MBというファイルサイズの再生時間は約1時間程度(番組中に10曲程度の楽曲が含まれる場合)になるという。


着うたフルの楽曲データ情報 iモード内にオープンする予定の音楽関連ポータルサイト
着うたフルの楽曲データ情報。このデータの場合、ファイルサイズは約3MB iモード内にオープンする予定の音楽関連ポータルサイト

今回の新機種群は、音楽機能に注力
HSDPA向けには「ミュージックチャネル」 今回の新機種群は、音楽機能に注力

おサイフケータイ対応、DCMXのiアプリをプリセット

 今回発表された新機種群のうち、902iSシリーズ5機種と、SO902iWP+、DOLCE SL、N902iXの計8機種は、おサイフケータイ対応機種で、ドコモが展開するクレジットサービス「DCMX」の専用アプリがプリセットされる。

 また、これら8機種のうち、902iSシリーズ5機種、SO902iWP+の6機種については、JR東日本から「モバイルSuica対応機種」と案内されている。

 なお、各機種に内蔵されるFeliCaチップの仕様については、同社では「公表を差し控える」としているが、会場担当者は一部機種について、これまでのおサイフケータイと同じ容量と説明していた。このため、旧来のおサイフケータイユーザーが902iSシリーズに移行する場合、902iSには「DCMX」がプリセットされているため、容量面で注意が必要だろう。


セキュリティ機能強化

「電話帳お預かりサービス」を利用するには、アドレス帳データのサブメニューから選択する
 新機種の登場にあわせて導入されるセキュリティサービスやセキュリティ機能もあわせて発表されている。

 まず、D902iSではパスワードと併用する声認証機能、N902iS、P902iS、SH902iSの3機種には顔認証機能、F902iSには指紋認証機能が用意されており、同社では「バイオ認証を採用」と案内している。

 また、アドレス帳のデータをサーバー上に保存できる「電話帳お預かりサービス」も提供される。利用料は月額105円で、事前の申し込みが必要。こちらは、902iSシリーズ5機種とDOLCE SLの計6機種で利用可能。アドレス帳を見ている際に、サブメニューから「お預かりセンターに接続」という項目を選ぶと、パケット通信でアドレス帳データがアップロードされる。

 氏名や電話番号、メールアドレスだけではなく、アドレス帳データとして登録した画像などもアップロードできる。同サービスでは、ドコモユーザー向けWebサイト「My DoCoMo」からアップロードしたアドレス帳データを参照できるようになっているが、プッシュトーク用のアドレス帳データについては閲覧のみ可能で、編集はできない。

 さらに、紛失時などに端末が使えないようにする新サービス「おまかせロック」もあわせて発表されている。こちらのサービスでは、オペレーター、あるいは同社ユーザー向けWebサイト「My DoCoMo」経由で端末のキー操作を遠隔ロックできる。

 同社では、わかりやすく案内するため、おサイフケータイやアドレス帳などをロックするとしているが、正確には、個別のデータがロックされるのではなく、キー部分のロックになる。ただし、発話・終話ボタンが動作するようになっており、紛失時に拾った相手に電話に出てもらうことや、電源のオン/オフは可能になっている。また、外部メモリカードにアドレス帳などを保存していた場合、メモリカードを外してパソコンに繋ぐと、そのデータは読み取れる。

 制御信号を通じて遠隔ロックする形となるため、端末が圏外、あるいは電源オフになっているとロックはできない。

 申し込みなしで利用できるが、利用料はオペレーター経由の場合は1回525円で、My DoCoMo経由の場合は1回315円。試用期間として2007年2月末まで無料と案内されているが、会場担当者は「利用中断の手続きもあわせて行なえば、2007年3月以降も無料となる。紛失された方に料金を請求する形にならないよう、本サービス利用時には利用中断もあわせて行なうよう案内することを予定している」と説明していた。


オペレーターやMy DoCoMoから利用する「おまかせロック」。今回、デモは行なわれなかった
オペレーターやMy DoCoMoから利用する「おまかせロック」 バイオ認証が多くの機種で採用されている

新たなコミュニケーション機能

新機能の「着もじ」

ダイヤル時に「着もじ」を選択
 902iSシリーズ5機種、DOLCE SL、N902iXの7機種で利用できる「着もじ」は、電話をかける際に、最大10文字(全半角ともに)までのテキストメッセージをあわせて送信できるというもの。利用料は送信1回につき5.25円で無料通信分の適用対象。受信は無料。

 「緊急の電話です」など、用件などを伝えることが可能となっている。対応機種のうち、N902iSについては、アニメーションで描画する「3D着もじ機能」がサポートされている。

 902iSシリーズ5機種、DOLCE SL、N902iXでは、メールの署名・冒頭部分もデコメールとして画像入りにできるようになったほか、パケット通信中のテレビ電話着信(N902iX除く)にも対応。

 2GHz帯と800MHz帯が利用できるFOMAプラスエリアに関連して、902iSシリーズ5機種では、東名阪エリアで導入される1.7GHz帯もサポートされている。また、今夏以降に音声通信とパケット通信が個別にネットワークコントロールできるようになることにあわせて、902iSシリーズ、DOLCE SL、N902iXが対応機種として紹介されている。

 このほか、トルカやiチャネル、宅内のDVDレコーダーへ録画予約できる機能を備えたiアプリ「Gガイド番組表リモコン」、外部メモリカードへのコンテンツ移行(着うたやiアプリのスクラッチパッドなど)が共通機能となっている。


着もじを選んだところ テンプレートも用意されている


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060511a.html

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(関口 聖, 津田 啓夢)
2006/05/11 13:56

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