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富士通、トウモロコシを使った携帯電話ボディを試作

 富士通、富士通研究所は、東レの協力の下、従来製品よりも耐衝撃性を1.5倍に高めた植物性プラスチックを開発。このプラスチックを使った携帯電話ボディを試作した。

 3社は、石油資源の利用削減と環境負荷の低減を目的に植物性プラスチックを開発し、この素材を使ってFOMA F901iSベースの携帯電話ボディを試作した。富士通は、2005年1月、トウモロコシを原料とした植物性プラスチックを使ったノートパソコンを発表。今回発表された製品は、当時のパソコン向けの耐衝撃性を1.5倍に高め、携帯電話のボディに適用したもの。トウモロコシなどを原料とするポリ乳酸と、携帯電話のボディなどに採用されているポリカーボネート(石油系樹脂)を複合し、従来よりも微細化することで実現した。

 富士通広報部によれば、パソコンなどの筐体に採用される素材は難燃性がポイントとなるが、モバイル機器の場合は耐衝撃性が重要視されるという。耐衝撃性の増した植物性プラスチックは、携帯電話で採用されているポリカーボネートと同等の耐衝撃性能があるとのこと。

 ただし、現状では素材コストがポリカーボネートの2倍ほどかかってしまう。富士通では、ノートパソコンだけでなく、スキャナーやATMといった多用途に植物性プラスチックを採用しており、採用製品の普及につれて、ポリカーボネートと同等レベルまでコストを下げていきたい考えだ。なお、成形コストは、現状で同レベルとしている。

 今後、植物プラスチックの拡大を推進する方針を固めている富士通だが、携帯電話への適用については明言を避けている。広報部によれば、「我々は端末をOEM供給している立場であり、NTTドコモの製品ロードマップによるためコメントできない」とのこと。同社では、2007年度内にも植物性プラスチックを使った携帯電話を提供したいと考え、実現に向けて取り組んでいくという。

 なお、植物原料を使った携帯電話では、筐体材料にケナフを使った「N701iECO」が発売されている。




URL
  ニュースリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2006/05/16.html

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N701iECO(ピンク×シルバー)


(津田 啓夢)
2006/05/16 16:55

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