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ドコモ、「FOMAらくらくホンIII」を開発

ゴールド

ゴールド
 NTTドコモは、誰にとっても使いやすいユニバーサルデザイン端末「らくらくホン」シリーズの新モデル「FOMAらくらくホンIII」(F882iES)を開発したと発表した。

 FOMAらくらくホンIIIは、シニア層をメインターゲットに、使いやすさを追求した富士通製の折りたたみ型FOMA端末。背面に有効130万画素(記録120万画素)のCMOSカメラを搭載しているほか、miniSDカードスロットを装備。最大約100dBで鳴ると同時に、あらかじめ設定した電話番号に音声アナウンスを発信するブザー機能「ワンタッチアラーム」も用意されている。

 26日には都内で発表会が開催され、NTTドコモ プロダクト部 第三商品企画担当の鍋田 宜史氏がFOMAらくらくホンIIIについて説明を行なった。鍋田氏は同端末のコンセプトを「あんしん」「かんたん」「おまかせ」の3つで説明、新たに搭載された機能を中心に解説した。


ピンク ブラック
ピンク
ブラック

iチャネル対応、変換候補読み上げ機能も強化

ワンタッチアラームはメッセージも発信

iチャネルのテロップは30ドットの大きな表示も可能(右)
 「あんしん」機能では、スライド式のスイッチがキー側ボディの背面に装備され、スイッチを入れると約100dBの大音量ブザーとともに、あらかじめ設定した電話番号に電話をかける仕組みになっている。電話がつながると、着信した側にはブザーがならされている旨のアナウンスが流れる。

 iチャネルに対応し、テロップの文字サイズも最大30ドットの大きな文字で表示できるようになった。iチャネルの詳細表示も、9月中旬をめどに大きな文字の表示に対応する予定。

 既存ユーザーからの要望が多かったという機能では、かな漢字変換機能での変換候補の詳細読み上げ機能が新たに搭載された。これはとくに視聴覚障害者からの要望が非常に多かったいう。例えば「か」の漢字変換候補が「蚊 家 歌 荷 ……」などと続いていた場合、変換候補を選択する度に「むしの『か』です」「いえの『か』です」「うたの『か』です」といった具合に、変換候補の字が示す意味までを含めた詳細な音声読み上げが行なわれる。

 メニューは「ダブルメニュー」としてリスト形式に加えて一覧性に優れたアイコンメニュータイプの表示も用意されている。フォントはゴシック体のほか、読みやすい教科書体が新たに選択できる。


ルーペ機能、手書き文字を画像で送信するメール機能など

強化された詳細読み上げ機能
 「かんたん」機能としては、カメラ機能のファインダー画面をルーペのように使う「拡大鏡」機能を搭載。2倍、4倍表示が選択でき、ディスプレイ側ボディ先端のマクロ切り替えスイッチをマクロモードにすることで利用できる。カメラを起動していない状態からでも、マクロ切り替えスイッチをマクロ側にするだけで拡大鏡やカメラを起動できる選択画面が現われる仕組みになっており、スイッチを戻せば画面も元の状態に戻せる。

 ユーザーからの要望が多かったというカメラと外部メモリでは、130万画素のカメラを装備し、miniSDカードに対応。赤外線通信機能も装備されている。

 メール作成機能では、従来の「かんたんメール作成」「ボイスメール」といった機能を引き続き搭載。新たに搭載された機能では、より手軽な手段として「手書き文字メール」機能が用意された。これは手書きの文字をカメラで撮影し、画像を添付したメールとして送信する機能。メール作成画面の簡単メニューから「手書きメモを送る」を選択、カメラを起動して文字を撮影する。撮影後の画像はコントラストや輪郭が強調され、文字が判別しやすいようソフト処理が施される。


明るさや騒音状況を自動的に判別

 「おまかせ」機能では、周囲の騒音状況を自動的に検知し、相手の声が聞こえやすいように明瞭さや音量アップなどの調整が自動的に行なわれ、着信音量も自動的に大きく設定される機能を搭載する。通常の無指向性マイクに加えて指向性マイクが新たに追加されており、騒音状況下ではこちら側の声が相手に聞こえやすいようにノイズ除去を行なう「ダブルマイク」を搭載している。明るさセンサーも搭載され、周囲の環境に応じて液晶の明るさが自動的に調整される。

 ディスプレイには2.4インチ、240×320ドット、262,144色表示のTFT液晶を装備。サブディスプレイは1.2インチ、64×64ドットのSTNモノクロ液晶を搭載する。サブディスプレイは閉じた状態では常時点灯し、常に時刻などが確認できる。

 大きさは104×50×19.5mm、重さは約113g。連続待受時間は静止時約460時間、移動時約335時間。ボディカラーはゴールド、ピンク、ブラックの3色。


NTTドコモ プロダクト部 第三商品企画担当の鍋田 宜史氏
 鍋田氏はユーザーアンケートの結果を示しながら、40~60代のユーザーには「使いやすさが強く求められている」と分析。これらから「あんしん」「かんたん」「おまかせ」の3つのコンセプトを決め、FOMAらくらくホンIIIは「やさしさとは何か、深く堀下げて端末に落とし込んだ」とした。

 また、らくらくホンシリーズは累計販売台数が770万台を超えるシリーズとなっており、「約7割が稼働している」(鍋田氏)という。同氏は「1回買うと、変えることなく使い続けるユーザーが多いのも特徴」としたほか、「ユーザーからの声を色濃く反映した、類を見ない商品。多くの使いやすさを求めるユーザーに満足していただける商品になっている」と自信を述べた。


背面液晶はいくつかの表示パターンを用意 従来のらくらくホンシリーズを踏襲したキーデザイン 背面液晶は常時点灯タイプ。カメラ部分との境にある鏡面仕上げ部分に赤外線通信モジュールを内蔵

19.5mmと薄型化された 先端側にマクロ切り替えスイッチ キー側ボディ背面にはワンタッチアラームとスピーカー

通常のマイクの裏側に、指向性マイクを追加 インカメラの左上に調光センサー 会場にはらくらくホンシリーズ8機種が展示された

フォントは教科書体を選択。待受画面などもすべて反映される アイコンメニュー画面も用意された ルーペのように使える「拡大鏡」

「手書き文字メール」機能は、メール作成画面から項目を選択 コントラストが強調され判別しやすい処理が施される


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060726a.html
  製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/easy_phone/foma_rakuraku3/

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ドコモ、使いやすさを追求した「FOMA らくらくホンII」


(湯野 康隆, 太田 亮三)
2006/07/26 15:12

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