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米クアルコムのティードマン氏、802.20と16eは技術面での競争を

米クアルコムのE・ティードマン氏

クアルコムジャパンの山田氏
 クアルコムジャパンは、米クアルコム本社のエンジニアリング部門のシニア・バイス・プレジデントで、同社の標準化案件の責任者 エドワード・ティードマン氏の来日に伴い、記者説明会を行なった。

 ティードマン氏からは、クアルコムが標準化を進める次世代ワイヤレスブロードバンド技術「802.20」の動向などが語られた。同氏は、802.20が移動体向けに最適化された技術であるとし、モバイルWiMAX(802.16e)とは大きく違う点をアピールした。

 「WiMAXについてこれまでさまざまなシミュレーションを行なってきた」と語すティードマン氏は、電波の利用効率の面でモバイルWiMAXより有利であると語った。ただ、標準化を進めるIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers:電気電子学会)の802.20ワーキンググループでは、現在、標準化作業が一次中断している。クアルコム側の見解では、同時期に発足した802.20と802.16eにおいて衝突が起こり、クアルコムや京セラ、フラリオンなどが進めてきた802.20グループに、16e側の陣営が参加、妨害工作とも取れる遅延行為が続いていたためだという。

 ティードマン氏は、WiMAXについて「固定通信向けのものにモビリティが付いた、技術面よりビジネス面が先行している」と語っており、グループに後から参加したメンバーについて「多くはWiMAXの方で、802.20が16eに先行することを恐れた人たち」と説明した。なお、IEEE側は、10月1日までに問題を解決し、標準化作業を進める方針を示している。

 こうした問題について、クアルコムジャパンの代表取締役社長の山田純氏は、「技術的な面での優位性は明らか」と話す。同氏は「WiMAXを推進する会社の名前を見て欲しい。インテルという半導体屋を除けば、サムスンとモトローラという3Gのインフラ技術から脱落した人たちだ。我々は彼らがギャンブルに出たと思っている」と述べた。

 また、インテルがメーカーやキャリアに資金を投じて、ノートパソコンなどへのWiMAXモデムの搭載を計画しているのに対し、クアルコムでは、既存の3Gモデムにプリセットすることで対抗する。山田氏は、802.20やRev.Bといった次世代の通信技術ではなく、既存のものでパイをとることが重要だと話した。現在、米国ではEV-DO対応ノートパソコンなどが発表されており、今後国内でもこうした流れが加速するものと見られる。

 このほかティードマン氏は、モバイルWiMAXとのコスト面での差について、「キャリアがコストを重視することは理解している。ただ結局のところ周波数効率がポイントとなる。特定の周波数の中でどれだけサービスできるかがコストに繋がってくるためだ」とコメントした。


ロードマップ
 国内では、KDDIよりCDMA 1X WIN方式の機能拡張版「EV-DO Rev.A」が発表された。ティードマン氏は、さらなる高速化が可能な「EV-DO Rev.B」の議論が終了、現在、「3GPP2 Phase 2」の議論を行なっているとした。同技術にはOFDM技術や802.20の技術などが使われている。山田氏は、3GPP2の事業者が新技術を積極的に採用しているため、標準化が早まる可能性もあると話す。

 同氏はまた、802.20について、WiMAXのように事業化する必要があるか検討する余地があるとした。山田氏は「現実的に802.20オンリーのビジネスが存在するのか」と話しており、802.20が単独の通信規格ではなく、3Gなどの通信規格に要素技術として取り込まれることを示唆した。ただし、規格化を否定するのではなく、802.20でのビジネスも成り立つとの見方を示す。「3Gのテクノロジーとハンコを押されてしまうとと使えない周波数がある」と話しており、各国の制度において、携帯電話の規格と判断されてしまえば用途や周波数が搾りこまれてしまう可能性もあるため、3GPP2 Phase2でできるとしても、3Gの傘にに入らず、IEEEで進めた方がいいと判断しているとした。


802.20概要 OFDM技術がベースとなる パフォーマンス

モバイルWiMAXとの比較 これまでの状況 3GPP2のプロセス


URL
  クアルコム
  http://www.qualcomm.co.jp/

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(津田 啓夢)
2006/09/06 18:37

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