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楽天とドコモ、iモード版オークションを11月20日スタート

楽天オークション(楽オク)
 楽天とNTTドコモが共同出資する楽天オークションは、匿名エスクロー(楽天あんしん取引)に対応したオークションサービス「楽天オークション」(楽オク)を開始する。11月13日にまずパソコン版がスタートし、20日にはiモード版が登場する。

 楽オクは、携帯電話やパソコンで利用できるiモード向けのネットオークションサービス。楽天市場の出店者によるネットオークション(B to C)のほか、個人間のオークション取引(C to C)も展開する。

 「楽天あんしん取引」と呼ばれる匿名エスクロー型のオークションとなり、ユーザーは個人間取引であっても相手に個人情報を明かすことなく取引が行なえる。

 落札者は、楽天オークション専用口座(三井住友銀行)かクレジットカードで支払いを行なう。入金通知を受けて、出品者は商品を発送。商品発送時は落札者の住所や氏名ではなく、オークションIDと送付先の都道府県を記入して配送する。

 配送は日本郵政公社の「ゆうパック」となり、オークションIDから郵政公社側で配送先を変更し、商品落札者に提供される。落札者が商品を受け取ると楽天オークション側から出品者の口座に代金が入金される。商品の不備やニセモノだった場合でも入金までに時間あるため返品も可能となる。

 なお、楽オクは18才未満は利用できない。会員登録は無料で、iモードから利用した場合は出品・落札ともに無料。パソコン版から出品すると落札金額の3.15%の手数料がかかる。配送料は通常のゆうパックの料金に150円上乗せされる。

 同社では、出品される商品について、従来の楽天フリマよりもより身近なものになると予測。携帯電話向けに提供することで、デジタルコンテンツの新たな流通スタイルにも期待されるが、現時点ではデジタルコンテンツの出品は想定していないとのこと。


楽天あんしん取引 出荷配送フロー iモード版は出品料や月額利用料も無料

簡単ID入札 空メールの送信で簡易会員登録が可能 落札者にはデコメールで通知

マイオークションで取引の進行状況が確認できる 評価サービスも提供

オークションにSNS機能を用意

 パソコン版のネットオークションなどにある、出品者と落札者の相互評価システムも用意されており、iモード版ではSNS「オクトモ」も提供される。SNSには日記やアバターといったコミュニティ系の機能のほか、好みのワードを登録しておくと、商品検索が手軽に行なえる機能や、同じキーワードを登録しているユーザー同士を紹介する機能が盛り込まれる。

 マッチングされたユーザー同士で友だち登録(オク友)することで、オク友が出品するとメールで通知される。オク友とはメッセージ交換が可能で、友だち登録者限定オークションなども今後提供される。このほか出品商品を趣味嗜好の近いユーザーにアピールすることも可能。楽天オークションでは、物単位ではなく、ユーザー間の繋がりでオークションを活性化させていくという。

 このほか、楽天非会員のユーザーでもiモードメールアドレスの登録だけで入札できる機能「簡単ID入札」なども用意される。登録作業は落札後に行なう。また、落札者にはデコメールを利用した落札通知が届くなど、エンターテイメント性を持たせたオークションサービスとなっている。


SNS「オクトモ」 同じ趣味嗜好のユーザーとコミュニティを形成 オクトモ提供機能

オークションは楽天の中核ビジネスへ

画面左から、楽天オークションの代表取締役社長の平尾勇司氏、楽天の三木谷氏、ドコモの夏野氏、楽天オークションの舟木氏
 サービス開始に伴って、楽天の代表取締役会長の三木谷浩史氏は、「最大のショッピングサイトを展開する楽天と、最大の携帯事業者であるドコモが組んで大々的にやる」と意気込みをアピールした。同氏は、楽オクが今後の楽天の中核的なビジネスになるとし、これまで他社に先行されていたオークションサービスを「徹底的に強化していく」と語った。

 一方、NTTドコモの執行役員 夏野剛氏は、「端末に死角なし、コンテンツに死角なしで我々はやっていきたい」と話しており、パソコン・携帯向けともにオークションサービスが他社に先行されている状況を示し、「パソコンでも携帯でも一番になるために楽天と組んだ」と提携を経緯を説明した。

 なお、iモードの公式サイト上で個人間のオークション取引(C to C)が展開されるのは今回が初めて。夏野氏は「オークションには良い面と問題が起こりそうな部分がある」とした上で、個人情報を明かすことなく取引が行なえる匿名エスクロー型でサービスインすることで、ネットオークションへの不安を払拭したい考えを示した。

 20日スタートのiモード版では、FOMA向けのiメニューに楽オクへのリンクが設置される。月間2億ページビューを稼ぐiメニューにリンクすることで、利用者獲得への導線を提供する予定だ。

 楽天オークションの事業企画グループ長の舟木徹氏は、従来の携帯電話ユーザーは、ネットオークションに対して不安と登録のわずらわしさを感じていたと説明。安心・安全と簡単で便利、そこにエンターテイメントを持ち込むことで新しいオークションを提供するという。

 楽天オークションでは、2010年頃を目処にユーザー数約1,500万人を獲得したい考えだ。出品商品数も約1,000万品まで拡大させて、流通総額約4,000億円規模の巨大な市場に育てていく方針。なお、これに伴い、パソコン向けネットオークション「楽天フリマ」は11月24日に楽天オークションへ移行される。


楽オクを4000億円市場に 楽天とドコモの経営リソースを投入 iメニューに楽オクが追加される

両社の集客力を活かしてオークション事業を活性化 オークションに対するユーザーの不満 従来の問題点を解決


URL
  楽天
  http://www.rakuten.co.jp/
  NTTドコモ ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20061113.html

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(津田 啓夢)
2006/11/13 15:09

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