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auとソフトバンクの携帯電話にFlash Lite 2.0搭載

 アドビシステムズは30日、都内でFlash Liteに関する報道関係者向け説明会を開催した。あわせて同社ではauとソフトバンクモバイルの機種でFlash Lite 2.0が搭載されていることも発表している。


auは11機種、ソフトバンクモバイルは7機種

auとソフトバンクの携帯電話にFlash Lite 2.0

auとソフトバンクの携帯電話にFlash Lite 2.0
 Flash Lite 2.0は、2006年1月に発表された携帯・組込機器向けプラットフォーム。Flash 7ベースでActionScript 2.0などに対応する。今回の発表によれば、auではEZニュースフラッシュやゲームコンテンツなどでFlash Lite 2.0を利用しており、W45T、W43H、W43CA、W43S、W43K、W42SA、W43SA、W44K、W47T、DRAPE、W44Sの11機種が対応機種になるという。

 また、ソフトバンクモバイルの携帯電話では、10月上旬以降に発売されている、910SH、810SH、811SH、910T、810T、811T、911SHの7機種がFlash Lite 2.0に対応しており、Yahoo!ケータイのトップ画面、あるいはゲームや音楽などで最大150KBまでのコンテンツとして利用されている。

 30日の記者説明会でプレゼンテーションを行なった、アドビシステムズ モバイル&デバイス部担当ディレクターのアヌーブ・ムラーカ氏は「auとソフトバンクモバイルの携帯電話でFlash Lite 2.0が採用され、大変嬉しい。しかし、これは始まりに過ぎない。今後、対応機種はどんどん登場するだろう」と述べた。


Flash Liteの現況

アドビのムラーカ氏

アドビのムラーカ氏

アドビの岡田氏

アドビの岡田氏
 ムラーカ氏は、Flash Liteを取り巻く環境についても触れた。同氏は「Flash Lite対応機種は、携帯電話に限っても150種類以上。家電を含めると300以上、1億1,500万台に達する。スタートから3年でここまで成長したFlash Liteは、他の技術と比べ、ユニークな存在と言えるだろう」と語った。

 今後の動向について同氏は「より幅広いジャンルの機器にFlashを提供していくことになる。また、世界中の事業者が手掛けたいと思うようなアプリケーション、サービスにも着目していく。ただ、現在は詳細を詰めているところで、まもなく具体例を示せるだろう。最後はオーサリングツール。Photoshopなど当社のツールも携帯向けコンテンツのために使いやすくしていく」と述べた。

 またプロダクト&セールスエンジニアリング部の岡田學氏は、日本市場について、「ドコモの携帯電話で採用されて以降、日本ではFlashは必須機能となった。携帯電話ではユーザーインターフェイスやドコモのiチャネルなどで利用されている。また、ブラウザのプラグインとして、PSP、PS3などで採用されている」と説明した。

 同氏はFlash Lite 2.0の利点として「見た目が美しく仕上げられるだけではなく、データ通信量の削減も見込める。たとえばiチャネルのようなサービスの場合、初回起動時は全データを取得するため、通信量は大きいが、その後は差分だけ取得する。サンプルのコンテンツで見ると、月間ベースの通信量は約88KBだが、同じ情報をWebページの取得で実現した場合、月間通信量は約2MBになる」とした。このほか同氏は、Flash Liteで実現できるサンプル例として、待受Flashや、天気予報などのデータとグラフィックを融合したものなどを紹介した。


搭載機器は拡大中 iチャネルのようなサービスで、WebページよりもFlash Liteのほうが少ない通信量で済むという
搭載機器は拡大中 iチャネルのようなサービスで、WebページよりもFlash Liteのほうが少ない通信量で済むという

CELLの坂本氏

CELLの坂本氏

左が初期、右がリニューアル版のFlashゲーム

左が初期、右がリニューアル版のFlashゲーム
 Flash Liteによるコンテンツを制作する例として、日本国内だけではなく北米のベライゾン・ワイヤレスにもコンテンツ供給を行なうCELLの代表取締役副社長の坂本義親氏は「これまでに400以上のFlashコンテンツを制作してきた。Flash Liteが導入された当初、20KBという容量の中で、何ができるか、どういうものであればプレイしてもらえるか検討を重ねた。1週間で2本というペースで制作していたが、これはJavaアプリではできないだろう」と述べ、Flashの手軽な制作環境を紹介した。

 また同氏は、Flash Liteコンテンツ登場当初を振り返り「電車で駅と駅の間というわずかな時間でプレイできるようなシンプルなもので、友人と成績を競い合える機能などを備えるコンテンツが受けると考えた」と語る。

 その後、容量は100KBに拡大され、携帯電話のCPUやメモリといった性能も向上したが、坂本氏は「同じゲームを100KB版で提供しているが、見栄えは向上させた一方、ゲーム性はまったく当時と同じ。これまでを振り返ると、やはりカジュアルなゲームとリッチなインターフェイスという2つの役割をFlash Liteが果たすことで、コミュニティが作られると思う」と述べた。



URL
  プレスリリース
  http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200611/20061130flashlite.html

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(関口 聖)
2006/11/30 20:59

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