ケータイ Watch
最新ニュースIndex
【 2009/06/26 】
携帯フィルタリング利用率は小学生で57.7%、総務省調査
[17:53]
ドコモ、スマートフォン「T-01A」を28日より販売再開
[16:47]
ソフトバンク、コミュニティサービス「S!タウン」を9月末で終了
[15:51]
ソフトバンク、ブランドキャラクターにSMAP
[15:34]
カシオ、携帯での閲覧にも対応した画像変換ソフト
[14:56]
テレビ朝日、iモードで動画配信「テレ朝動画」を開始
[13:54]
ファーウェイ、東京に「LTEラボ」開設
[13:22]
SoftBank SELECTION、iPhone 3GS向けケース3種発売
[13:04]
「G9」の文字入力に不具合、ソフト更新開始
[11:14]
アドプラス、iPhone 3G向けコンバージョンレンズ
[10:41]

関東私鉄の非接触IC乗車券「PASMO」、来年3月18日スタート

 パスモは、関東の私鉄やバスで利用できる非接触IC乗車券「PASMO(パスモ)」を3月18日始発からスタートすると発表した。あわせて、Suicaとの相互利用についてもあらためて発表されている。


ケータイへの対応は未定

PASMOのキャラクター。先進性・未来性を象徴しながら、人に優しく便利というイメージをもたせた

PASMOのキャラクター。先進性・未来性を象徴しながら、人に優しく便利というイメージをもたせた
 「PASMO」は、首都圏を中心とした関東の私鉄やバスで利用できる非接触IC乗車券。乗車券・定期券としての機能に加えて、加盟店でショッピングできる電子マネー機能も備える。携帯電話向けサービスについて、同社では「現時点ではまだ具体的な検討に入っていない」としており、しばらくは登場しない見込み。だが、Suicaとの相互利用が可能となっており、モバイルSuicaでPASMO対応の改札や店舗は利用できる。また、相互利用対象について、パスモでは「現在、検討している最中」としており、今後拡大する可能性がある。

 PASMOは、3月18日から発売され、購入時にはデポジット500円が別途必要。駅やバスの営業所で購入できる。氏名や電話番号などを登録することで再発行(手数料500円)対応で、子供向けカードも用意された「記名PASMO」と、大人運賃だけ適用となる「無記名PASMO」の2種類から選べる。チャージは、券売機やバス車載器で可能となっており、上限は20,000円。定期券は、記名PASMOであれば鉄道・バス対応で、両方の定期券を1枚のカードに入れられる。無記名PASMOはバスの定期券でのみ利用できる。なお、バス定期券は開始当初、東京都交通局のみ用意される。

 バス利用において、特典サービスも提供され、1カ月間の利用額に応じてポイントが貯まる。ポイントは、各バス事業者が個々に設定する形となり、1,000ポイントごとに自動的に「特典バスチケット」が付与される。この特典バスチケットは、次にバス(バス特適用車両のみ)を利用する際、自動的に運賃として使う。なお、特典バスチケットは10年間有効。

 このほか、3月19日からは、パスモのWebサイトで会員登録すると残額や利用履歴、定期券購入情報などが参照できる「PASMO履歴照会サービス」が提供される。また残額が2,000円以下になれば自動的に3,000円チャージする「オートチャージ」機能も提供される。


SuicaとPASMOで相互利用できる部分、変更される点は?

 PASMOとの相互利用開始にあわせ、Suicaでも子供向けカード「こども用My Suica」が発行されるが、モバイルSuicaでは提供されない。またオートチャージ機能もモバイルSuicaでは利用できない。定期券については、JRと私鉄を経由する連絡定期券は、モバイルSuicaで利用できるが、私鉄のみの経路に対しては、カード型Suicaと同じくモバイルSuicaでの定期券機能は利用できない。

 相互利用対応の機能は、鉄道・バスの利用や定期券の利用、チャージ(オートチャージ含む)、無記名・記名カードの発行、小児用カードの発行、記名カード・定期券の再発行となる。JR東日本では記名式カードのことを「My Suica」と名付けている。再発行手数料は、これまで1,000円だったが、PASMOにあわせて500円になる。また、事故などで列車が止まったとき、これまではSuicaで入場していると窓口で出場手続きを行なう必要があったが、今後は、改札にタッチするだけで出場できるようになる。

 また、運賃の差し引かれるタイミングが変更され、基本的に出場時にから残額から運賃が差し引かれることになる。ただし、入場時には初乗り運賃相当の残額があるかチェックする。なお、複数の鉄道を乗り継ぐ場合、現行の乗り継ぎ割引はそのまま継続されるが、相互直通電車を利用した場合などで、実際に乗車した経路とは異なるルートでの運賃になる場合があるという。このケースについては、今後、パンフレットなどで案内される。

 相互利用の開始を記念して、記念バージョンのSuicaカード10万枚、およびPASMOカード12万枚が発売される予定だが、購入できる場所は今後あらためて発表される。JR東日本とパスモなど各交通事業者は、相互利用にむけて機器の仕様を統一するとともに、「相互利用対策本部」が設置され、サービス開始日までの管理を行なう。



URL
  パスモ プレスリリース(サービス開始について、PDF形式)
  http://www.pasmo.co.jp/corporate/press/2006/pdf/061221_01.pdf
  パスモ プレスリリース(相互利用について、PDF形式)
  http://www.pasmo.co.jp/corporate/press/2006/pdf/061221_02.pdf
  JR東日本 プレスリリース(相互利用について、PDF形式)
  http://www.jreast.co.jp/press/2006_2/20061215.pdf

関連記事
「PASMO」のオートチャージサービス、概要が明らかに
非接触乗車券「PASMO」、電子マネーサービスの概要が明らかに
パスネットの非接触IC版「PASMO」、2007年3月スタート


(関口 聖)
2006/12/21 18:45

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.