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マイクロソフト、Windows Mobileのセミナー開催

マイクロソフトの梅田氏

WM搭載機とユーザー変遷
 マイクロソフトは、Windows Mobile(WM)に関する報道関係者向けセミナーを開催した。ビジネス分野でのWM5.0の活用方法などについて説明された。

 2005年5月に米国で発表されたWM5.0。8月には日本語版が登場し、12月には国内初のWM5.0搭載機である「W-ZERO3」が登場した。マイクロソフトのモバイル&エンベデッドデバイス本部 部長の梅田成二氏は、WMの現在の状況を「ロケットで言うと、2段目のロケットが切り離された状態」と表現していた。同氏は、国内のWM搭載機の歩みを説明し、W-ZERO3が半年間で15万台のセールスを記録したことで、国内のスマートフォンの状況が変化したと語った。

 また、WM搭載機を購入するユーザーの変遷についても言及。梅田氏は、当初の最新機器に敏感な先進層(アーリーアダプタ)への拡大から、次のフェーズとなる「モバイルインフォメーションワーカー」に拡がりつつあるとした。この層は、いわゆるビジネスパーソンの層で、仕事で使うデバイスを自分で購入する人々を差すという。特に、外資系企業やカタカナ職業、マスコミなどから徐々に拡大を見せているとした。

 なお、マイクロソフトが「アーリーアダプタ」とする先進層は150万人、このうち1/3がWM搭載機を所有しているという。1,500万人規模のモバイルインフォメーションワーカー層への拡大が今後本格すると見られる。梅田氏によれば、WM5.0は先進層、ビジネス向け機能を中心に拡充されるWM6.0は、モバイルインフォメーションワーカーをメインターゲットにしているとのこと。

 今回のセミナーでは、WM6.0の話題にはほぼ触れなかったと言っていい。梅田氏は、「WM6.0対応製品が揃うタイミングであらためてアナウンスしたい。現在、各通信キャリアとやりとりしている」と語っており、日本語版の発表は「機が熟したら」だという。


利用事例を紹介 WM6.0はバルセロナで行なわれた3GSMで発表された

各キャリアがWM搭載機を紹介

イー・モバイル松坂氏
 セミナーでは、WM搭載端末を提供する各通信事業者が、自社のWM搭載機について説明した。

 3月31日に開業する新キャリアのイー・モバイルからは、商品開発本部 移動機統括部長の松坂氏が登壇。シャープ製のフラッグシップ機「EM・ONE」の機能についてプレゼンテーションを行なった。同端末はWM5.0ながらワイドVGA表示に対応するモデルとなる。松坂氏は、「WM5.0の最後のバーションで対応していただいた」と語っていた。なお、今回のプレゼンテーションも「EM・ONE」を利用して行なわれており、同社では周辺機器メーカーなどと協力して、サードパーティ製品の充実を図っていく方針だ。

 また、マイクロソフトの担当者からも「EM・ONE」に搭載したWM5.0が最終版になるとのコメントを得た。WM6.0日本語版の提供時期は不明だが、ビジネスとの連携強化が中心になると見られる。

 ウィルコムからは、サービス計画部 技術調査グループ 課長代理の須永康弘氏がスピーチ。W-ZERO3がヒットした要因として、IT系だけでなく、トレンド誌やファッション誌が製品に注目したことを語った。ウィルコムでは、今後のスマートフォンの方向性として、W-ZERO3のようなパソコンに近づいていく展開と、W-ZERO3[es]のように携帯性に近づいていく展開を考えているとのこと。須永氏は「PHSだからできることを意識してやっていきたい」と話していた。

 このほか、ドコモやソフトバンクも「hTc Z」および「X01HT」を紹介。法人向けとして提供しているドコモでは、3月初めにも法人向けのアプリーションなどを順次提供していくとした。

 一般ユーザーに提供しているソフトバンクは、購入者の8割が男性であることから、女性でも購入しやすいように、3月16日から新色「ホワイト」の投入を説明した。ターゲットを拡大するため、就職活動中の学生などにもアピールしていくという。また、ユーザーから多数の要望があったS!メールの対応も3月16日から行なわれるとした。


ウィルコムの須永氏 W-ZERO3について

ウィルコム、今後の方向性 マイクロソフトでは、WMのキャンペーンを展開

会場にWM搭載機が並ぶ

 会場には、国内向けのWM搭載機が並んだ。イー・モバイルの担当者によれば、「EM・ONE」はSIMカードを外すと、HSDPAだけでなく、ワンセグやBluetooth、無線LANといった通信機能がいずれも利用できなくなる仕様とのこと。同社では、2008年にも音声サービスをスタートする予定だが、「EM・ONE」はハードウェア上音声端末としては利用できない。今後音声端末が登場した場合に、1つのSIMカードで「EM・ONE」と音声端末を使い分ける際には注意が必要になるかもしれない。ただし、先日行なわれたEM・ONEの内覧会で試用したところ、Skypeについては動作するものと見られる。


EM・ONE X01HTの新色ホワイト

hTc Z W-ZERO3とW-ZERO3[es]


URL
  Windows Mobileサイト
  http://www.microsoft.com/japan/windowsmobile/

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(津田 啓夢)
2007/03/07 19:42

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