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「そろそろ反撃しちゃおうか」~ドコモ山口氏が新サービスに言及

NTTドコモの山口氏

904i Revolution
 モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は26日、「キャリアのコンテンツ戦略とモバイル産業の経済波及効果」と題してセミナーを開催した。講演者には、NTTドコモ・ソフトバンク・KDDIのキーパーソンが参加し、各キャリアのコンテンツ展開が語られた。

 NTTドコモのコンテンツ&カスタマ部 コンテンツ担当部長の山口善輝氏は、「次期端末で変わる!~ドコモのコンテンツ戦略と新サービスについて~」と題して、発表されたばかりの904iシリーズを紹介した。

 ドコモのハイエンド向けシリーズである「FOMA 90Xi」はこれまで、「901i」から「901iS」、「902i」から「902iS」といったように、「iS」シリーズでマイナーバージョンアップを行ないながら展開されてきた。しかし、昨年の「903i」シリーズに続いて発表されたのは「iS」ではなく、いきなり「904i」となっていた。

 山口氏は冒頭、こうした従来のシリーズ展開とは異なる理由を説明し、「903iSをあえて飛ばした。904iにはかなり力を入れた」と述べた。同社では904iを「revolution」として展開していくという。

 さらに、「904iのテーマは、『そろそろ反撃してもいいですか?』。MNPで我々はかなり苦戦したが、そろそろ反撃しちゃおうかなということ。今年の90Xiシリーズの変化は今までとは違う。驚きを与えるケータイになっている。プロモーションも大きく変えていきたい」と語り、2007年がドコモの反撃の年になるとした。ちなみに、ドコモの新展開「DoCoMo 2.0」のロゴも紹介された。このロゴは、赤い星形のマークに白い文字で「DoCoMo 2.0」と描かれている。山口氏が「ドコモのカラーは本来ブルーだが、ちょうどボーダフォンがいなくなったので赤を使うのもいいのかなと……」と語ると、会場からは笑い声が漏れていた。


DoCoMo 2.0 「そろそろ反撃」とドコモ

 このほか山口氏は、「2in1」や「直感ゲーム」、「うた・ホーダイ」、「ビデオクリップ」など、904iシリーズ対応の新サービスを中心に説明した。

 「2in1」の利用シーンとして、親しい人たちに伝える電話番号と、宅配便などの利用など、不特定多数に晒される電話番号を使い分けるメリットを挙げた。これは、「若い世代を中心に固定電話の回線をひかないユーザーも現われている」ためだという。

 「直感ゲーム」については、ライトユーザーの取り込みを狙ったものとした。その背景には、903iで導入されたメガゲーム(メガiアプリ)があるという。山口氏は、メガゲームによって、携帯電話のゲームが「ゲーマーが使うゲーム機というところまで行ってしまった」と語った。なお、iモードコンテンツの市場の中で、ゲームコンテンツは最大のマーケットとなっている。ドコモでは、任天堂のゲーム機「Wii」のように、ゲーム初心者でも直感的に分かりやすいゲームを用意することで、新たなニーズを掘り起こしたい考えだ。山口氏は、コンテンツプロバイダーを中心としたセミナー参加者に対して、「ゲームはこれまで、タイトルでコンテンツを売ってきたところがあるが、直感ゲームはアイディア勝負。アイディアがあれば売れるものが提供できるのではないか」と語っていた。

 さらに、「ビデオクリップ」サービスについては、映像のポータルサイトを構築していくとし、映像自体をプロモーションツールとして展開する方針が語られた。

 iモーションが最大10MBに拡張されたことで、映像自体の表現力や再現力が向上しており、ダウンロードした映像を見て、DVDや映画のチケット購入につなげるといった連携を図るという。映像を購入へ導くプロモーションツールとして活用するため、テレビCMではなかなか見られない、映画のトレーラー(映画館などで流れる5~6分程度の予告編)などを動画のポータルサイトで配信していくという。


2in1 2in1は「使い方はあなた次第」だという 月額945円

直感ゲーム 配信タイトル 配信ゲーム

うた。ホーダイ ビデオクリップ 動画のポータルサイトを設置する予定

iモードのコンテンツ市場の現状を説明

 山口氏からはこのほか、コンテンツを取り巻くドコモの現状が説明された。FOMAの契約数は今年3月、3,500万契約を突破し、同社の総契約数に占める7割弱がFOMAユーザーとなった。これに伴い、パケット定額サービス「パケ・ホーダイ」のユーザーも999万契約に達している。

 同氏は、携帯電話市場の成長が鈍化しつつある状況の中、iモードの市場は月額ベースで約175億円(2007年2月時点)と拡大しているとし、パケ・ホーダイの普及によって、有料コンテンツの契約数が拡大傾向にあると述べた。

 なお、ゲーム系コンテンツは月額約38億円、着信メロディは34億円、着うた/着モーションは月額約26億円、着うたフルやデコメールは月額約7億円、電子コミックは月額6億円市場と説明した。音楽系のコンテンツは、着メロが減少し、着うたも伸び率が鈍化しているものの、着うたフルは伸長している。対応端末の拡大によって、今後さらに市場が拡大するとした。

 このほか、質問タイムには、来場者から厳しい質問も寄せられた。他キャリアがFlash liteのバージョンアップを実施している中、ドコモは現在、Flash Lite 1.1となっている。今後の展開を問う質問に、山口氏はバージョンアップの時期を言明することは避けたが、「確実にバージョンアップする」と話した。



URL
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/

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(津田 啓夢)
2007/04/26 20:11

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