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アバイア、X01NK/E61対応のFMCソリューション最新版

X01NK/E61対応の内線ソリューションが発表された
 日本アバイアは、ソフトバンクモバイルの「X01NK」およびノキアの「E61」に対応し、携帯と無線LANの双方のネットワークで内線通話を可能にするソフトウェア「Avaya one-X Mobile 4.2」の提供を開始した。アバイアのIP-PBXや専用ソフトウェア、対応端末「X01NK」「E61」、携帯電話の回線契約は別途用意する。携帯端末1台あたりのソフトウェアライセンス料は、携帯電話網のみ利用の場合で83ドル、携帯電話網と無線LAN環境を利用する場合は166ドル。導入は1台から可能。

 今回発表された「one-X Mobile 4.2」は、同社の携帯電話を活用したソリューションの最新版。アバイアのIP-PBX環境下において、ソフトバンクモバイルの「X01NK」およびノキアの「E61」でシームレスな内線環境が実現でき、オフィスにおける固定電話と内線の機能を携帯電話上で実現する。


「one-X Mobile 4.2」の主要な機能
 「X01NK」およびメーカーからの販売となる「E61」は、3Gネットワークに加え、無線LANやSIPに対応したフルキーボード搭載のスマートフォン。アバイアがこれまでも提供してきたソフトバンクの携帯電話網を使った疑似内線機能に加え、無線LAN環境下での内線機能を加えたのが最新版の「one-X Mobile 4.2」となる。

 オフィス内の無線LAN環境下では、X01NK/E61のVoIP機能と専用アプリケーションで内線電話として利用可能。転送、保留といった固定電話の機能がアプリケーションで提供される。外出先などでは、端末上のアプリケーションを立ち上げることで、ソフトバンクモバイルのネットワークを使いながらオフィスの内線と同じ環境を構築する。着信、発信、内線の着信や転送など、オフィス内にいる場合と同様の振る舞いが可能。アプリケーションを終了させるなどすれば通常の携帯電話として利用できる。

 同ソリューションにおいて、外出先など携帯電話網からの疑似内線環境では、一度企業内のPBXに接続して発信が行なわれる。このため、海外への発信においても、疑似内線環境を使用すれば携帯電話網の使用が企業までの経路で済むため、携帯電話網から直接海外に発信する場合より一般的に見てコストが下がる場合が多いという。


アプリ上ではアイコンなどでステータスも確認できる 携帯電話網と無線LANの両環境に対応

日本アバイア 代表取締役社長の藤井 克美氏
 30日には都内で記者向けに発表会が開催され、概要の説明やデモンストレーションが行なわれた。

 日本アバイア 代表取締役社長の藤井 克美氏は冒頭の挨拶で、コンタクトセンター事業の拡大に触れながらも、「今後はユニファイドコミュニケーションにも期待している」と述べ、その中でも特に重要なのが移動体であるとした。今回発表された「one-X Mobile 4.2」については、「使いやすく、分かりやすいアプリケーションを開発した」と語り、「使いやすい、分かりやすいことがメリットにもなる」と製品をアピールした。


日本アバイア リージョナルプロダクトマネージャーの橋村 信輝氏

デモでは通話をシームレスに転送したりハンドオーバーできる様子を披露
 同社 リージョナルプロダクトマネージャーの橋村 信輝氏からは製品説明とデモが行なわれた。橋村氏は携帯電話の重要性が増すにつれ、通話コストの削減が課題になるとし、VoIPで無料通話を可能にするソリューションのメリットを紹介。携帯電話が企業内、外出先を問わず内線としても機能することで、「パーソナル番号」が実現するとしたほか、不在や中断など通話を途切れさせる機会が減り機動性が上がるとした。

 デモでは、外出先で携帯電話網にある社員に、社内の無線LAN環境から内線をかける、といった内容が披露された。社内においては通話中の携帯から固定電話への切換えなどのほか、無線LAN環境から携帯電話網へのハンドオーバーや、外出先の社員が社内のほかの人間に内線を転送するといったデモも行なわれた。橋村氏によれば、「one-X Mobile 4.2」を導入している同社の社内では、電話帳などの利便性からか、デスクの固定電話を利用する人がほとんどいなくなっているという。

 なお、無線LAN環境から携帯電話網へハンドオーバーする場合は、手動での切換えとなっており、自動的にハンドオーバーしない。この設定について橋村氏は「ソフトウェア的に自動ハンドオーバーは可能だが、従量課金のネットワークに自動的につながることを問題と考えた。国、あるいは企業の対応次第で、自動的なハンドオーバー機能の搭載も検討していく」としている。


ソフトバンクモバイル 法人事業統括部 ビジネスマーケティング部 部長の白石 美成氏
 ソフトバンクモバイル 法人事業統括部 ビジネスマーケティング部 部長の白石 美成氏からは、「X01NK」の特徴やビジネス端末に対する取り組みが語られた。同氏は「X01NK」とアバイアのソリューションを法人が導入するメリットについて、音声通話のみならずスマートフォンとしての機能による「業務の効率化」、会話を途切れさせないことによる「顧客満足度の向上」、ホワイトプランなどによる携帯電話の利用料、維持費など「コストの削減」、カメラ非搭載でリモートロックに対応した「セキュリティ機能」の4つを大きな特徴として挙げた。

 白石氏は2006年以降のスマートフォン市場の拡大に触れ、メール同期など企業内におけるスマートフォンの需要はますます拡大していくとの見方を示す。同氏は「端末、料金プランでメリットを提供していく。ユーザーにはトータルなスマートフォンのメリットを享受していただきたい」とソフトバンクとしての強みをアピールした。


「X01NK」の特徴 料金面でもソフトバンクの強みをアピールした


URL
  ニュースリリース
  http://www.avaya.co.jp/corporate/pressroom/2007/07_05_30_1.shtml

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(太田 亮三)
2007/05/30 18:18

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