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HTCのCEO、新UI搭載の「HTC Touch」をアピール

HTC本社のチョウ氏
 HTCは、NTTドコモ向けの端末として、HTC Nippon製のWindows Mobile 6 pro搭載FOMA端末「HT1100」を発表した。31日、来日している本社CEOのピーター・チョウ氏らが、HTCの今後の展開や新端末について語った。

 「HT1100」は、タッチパネル液晶の上で、マウスジェスチャーのように操作できる新ユーザーインターフェイス(UI)「Touch FLO」技術を採用したスマートフォン。海外向けに投入している「HTC Touch」の国内版となり、通常のWindows Mobile OSにはない操作感が楽しめる。

 1997年に創業したHTCは今年で10年目を迎えた。昨年、海外3番目の拠点として日本に参入した同社は、スマートフォンのリーディングメーカーとして、世界のWindows Mobile OS搭載端末のうち8割を生産している。チョウ氏は、HTCのこれまでの製品群を説明する中で、「市場では成功したが、UIが複雑過ぎて直感的でないため、ユーザーがフラストレーションを覚えている」と語った。

 同氏は、Windows Mobileのスマートフォンが、一般的なユーザーにとって必ずしも使い勝手の良い製品ではないとし、新しくて革新的なシンプルなUIの開発を命じたという。「HTC Touch」はこうした経緯から生まれた端末で、これまでのPDA端末のように、スタイラスを使わずに指先の動きで操作できる特徴がある(スタイラスは搭載している)。


パートナー企業 過去の端末

「HTC Touch」は商品ではなく画期的な発明

ワン氏
 開発に携わったHTC本社のCMO(最高マーケティング責任者)のジョン・ワン氏は、「HTC Touch」について、「単なる商品とは思っていない。大きな転機をもたらす画期的な発明」と語った。同氏は、パソコンの世界にマウスが登場したことで環境が変わったように、「Touch FLO」技術がモビリディの世界を変えてしまうかもしれないと話した。

 「HTC Touch」ではWindows Mobileの待受画面ではなく、新たに待受画面が容易されている。同氏は待受画面に必要なこととして、「ぱっとみてわかること」が重要とし、文字が小さく画面も小さいモバイル端末ではなかなか判別しにくいが、タッチスクリーンをさっと操作するだけで直感的に閲覧できるとした。

 さらに、シンプルに使える点もアピール。「多くのメーカーがシンプルを強調するが、“シンプル”にとって重要なものは、別に勉強しなくても簡単に操作できるということ。学ばなければいけないものはシンプルとは言えず、何も勉強しなくても使える、本能的にいろいろできるというのがシンプルな究極のインターフェイスだと思う」と述べた。

 なお、HTCでは、今回の「Touch FLO」技術はまだ初歩的な段階であるとし、さらにインターフェイスの改善を図っていく方針。このため、当面の間、「Touch FLO」技術のライセンス提供や開発ツールの提供は行なわないという。


HTC Touch スライド式のデザイン

タッチ操作で友人の写真を表示。アドレス帳にアクセスできる 画像の表示画面からメールなどにアクセスできる

質疑応答

「Touch FLO」技術を採用した新UI
 会見ではさまざまな質問が飛んだ。

 HTCは国内において、通信事業者が発売するキャリアブランドの端末と、HTC自身がが展開するメーカーブランドの端末を投入する。チョウ氏は、メーカーブランドでの販売を行なっても、通信事業者と提携する方針は今後も変更しない考えを示し、「キャリアとの協力関係は今後も続けていきたい。端末を協力して開発できるし、キャリア側もHTCの豊富な経験を利用できるのではないか」とした。

 また、国内では、W-CDMA陣営のNTTドコモとソフトバンクに対して端末を供給しているHTCだが、チョウ氏はauのCDMA2000方式についても技術的には十分対応できると語った。「我々を常に心を開いておりパートナーシップを受け入れる用意がある。まずはドコモとソフトバンクを重点的に見ており、段階的に進めていきたいと考えている」とした。

 アップルコンピュータが発売した「iPhone」について聞くと、他社製品についてはコメントしないと前置きした上で、「HTCは非常にイノベイティブ、我々は通信事業者がどういうものかニーズを把握しており、豊富な知識もある。差別化できると思っている」とした。

 発表会では、「HTC Touch」のほか、海外向けの「HTC TyTN II」などが展示されていた。


メーカーブランドで登場する「HTC Advantage」 HTC Trinity

海外向け「HTC TyTN II」 スライド式で……

電子辞書のようなスタイルで利用できる 側面

スライド部裏面


URL
  HTC Nippon
  http://www.japan.htc.com/

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(津田 啓夢)
2007/08/31 16:19

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