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ドコモの夏野氏、アドビとの協業成果をアピール

夏野剛氏

NTTドコモ
夏野剛氏
 アドビシステムズは11月1日、東京・台場のホテル日航東京で「Adobe MAX Japan 2007」を開催。米アドビシステムズのプラットフォーム事業部担当シニア バイスプレジデント兼チーフソフトウェアアーキテクトのケビン・リンチ氏の基調講演に、NTTドコモ執行役員 マルチメディアサービス部長の夏野剛氏がゲストで登場し、ドコモとアドビのこれまでの連携成果や、新たな価値創造の事例などについて語った。

 夏野氏は、「商用化ベースで、アドビの数々の技術を採用したのはドコモが最初」とし、これまでに7,961万台のFlash対応端末を出荷した実績をアピールした。「らくらくホンなどの一部の機種を除くと、ドコモの携帯電話端末はすべてFlash対応といっていいほど。むしろ、お年寄り向けの端末にこそFlash技術が必要であり、今後はらくらくホンでもFlash対応を図る」と述べた。

 同氏は、ソフトバンクモバイルでのFlash対応は約半分、auでは6~7割程度と説明し、ドコモのFlash対応比率が最も高いことを強調した。


Flash対応端末の販売台数

Flash対応端末の販売台数
 また、ドコモのポータルには、FOMAから1日に2,500~3,000万人のユニークユーザーが訪れていることを紹介。このアクセスのうち、94%がFlash対応端末からのアクセスであることを示した。

 「Flashによって、サイトに関する話が、技術の議論、実用化の議論といったテーマに加えて、デザインやファッション性という要素が盛り込まれるようになった。ウェブデザイナーもお洒落な人が増えている。また、Flashは、人間の感覚に近いユーザーインタフェイスを実現しており、専門家やおたくといった人たちのものから、一般の人の広げる役割も果たしている」(夏野氏)。

 公式コンテンツ、非公式コンテンツを問わず、Flashが利用されていることを示し、「コンテンツプロバイダーにとって、Flash化して、ユーザーインタフェイスを高め、ユーセージを良くし、ビジネスにつなげるというサイクルができている。ドコモも、マルチメディアサービスが毎年1,000億円の増収を続けており、今年度も1,000億円以上の増収が期待できる。新聞でいわれるほど、ドコモは落ち込んでいない」として、Flash技術の採用が、同社のデータARPUの引き上げを下支えしていることを示した。


「おこのみチャネル」の作り方

「おこのみチャネル」の作り方
 ドコモが提供しているiチャネルもFlash技術を採用したもので、現在、同サービスの契約者は1,387万契約に達しているという。

 同氏は、「オープンな環境から好きなコンテンツを選択できるiモードとは対極のビジネスモデルがiチャネル。新幹線の車内や街角で見られるニュース配信のように、携帯電話でニュースを見ることができる。これは、Flashキャストの技術を使ったものである。月額150円の使用料に加えて、詳細をみたい場合には、そこでパケットが発生するため、だいたい月400円程度の使用料になっている。これもトラフィックの増加に貢献している」と語る。

 基調講演には、コンテンツプロバイダーやデザイナーが多いことから、夏野氏は、「おこのみチャネル」を紹介し、簡単な操作でコンテンツ配信が可能になることを訴えた。「Flashキャストサーバーを導入すれば、ドコモのユーザーを対象に、すぐに配信サービスが開始できるようになる」という。


 さらに、901iS以降搭載したPDF対応の端末が累計2,591万台に到達したことも明らかにされた。

 「こちらは業務での利用などが多いが、私は、購入したリゾートマンションの設計図データを、携帯電話を使いながら、PDFでやりとりした」などとし、自らの体験から、個人でもPDFの活用シーンが増えていることを紹介した。

 最後に夏野氏は、「ドコモは、アドビの技術を使ったプラットフォームにより、新たな世界をユーザーに提供していきたいと考えている」と述べ、今後もアドビとの協業体制を強化していく姿勢を見せた。


PDFビューアー搭載端末の販売台数 今後の展望
PDFビューアー搭載端末の販売台数 今後の展望


URL
  Adobe MAX Japan 2007
  http://www.adobemax2007.jp/
  NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/

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(大河原克行)
2007/11/01 12:58

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