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パナソニック モバイル脇氏、「国内1位を奪回目指す」

 5日、パナソニック モバイルコミュニケーションズは、携帯電話秋冬モデルとして各キャリアから発表された新機種群の説明会を開催した。同社代表取締役社長の脇 治氏からは、VIERAケータイ「P905i」「P905iTV」のコンセプトなどが紹介された。


脇氏が語るVIERAケータイ

パナソニック モバイルの脇氏

パナソニック モバイルの脇氏
 まず脇氏は、「1年前はMNP(携帯電話番号ポータビリティ制度)が導入され、今年は各キャリアから新たな販売方法が発表された。新たな変革期になっている。その中で、メーカーとしてはより薄く軽く、かつ大画面で美しく良い音で楽しめ、安心快適、便利で使える魅力的なケータイの開発が求められている」と国内動向とメーカーとしての姿勢を説明。

 続けて「かねてより、パナソニック製テレビ『VIERA』の技術を携帯に取り入れて欲しいという要望が寄せられており、今回、満を持して投入するVIERAケータイの全てを紹介したい。家庭では据置型のVIERAを、外出時にはVIERAケータイ。いつでもどこでもVIERAのある生活を提供できるようになる」と、「P905i」「P905iTV」の2機種に与えられた“VIERAケータイ”という名が持つ意味するところを説明した。


VIERAケータイを満たす要件とは

VIERAケータイのコンセプト

VIERAケータイのコンセプト
 これまでに登場した、パナソニック製ワンセグ対応ケータイは2006年春の「P901iTV」と、今年2月の「P903iTV」の2機種。今回の秋冬モデルでは、「P905i」「P905iTV」「P705i」の3機種がワンセグケータイとして投入されることになる。

 このうち、「P905i」「P905iTV」の2機種がVIERAケータイの要件を満たしており、薄さを追求した従来の折りたたみ型である「P705i」は、VIERAケータイではない。どのような点が“VIERAケータイ”たらしめているのか、脇氏は、VIERAケータイの設計思想を「人に見やすく、人に使いやすく」とし、その要素として「高画質技術」「ワンセグ視聴に最適なスタイル」「VIERAとの連携」の3つを挙げた。


これまでワンセグ対応ケータイを2機種投入 2007年度下期には3機種登場する
これまでワンセグ対応ケータイを2機種投入 2007年度下期には3機種登場する

モバイルPEAKSプロセッサー搭載で高画質化

モバイルPEAKSプロセッサー搭載で高画質化
 「高画質技術」については、VIERAの技術を元にした「モバイルPEAKSプロセッサー」を搭載しており、画面中のノイズを低減するデジタルノイズリダクション機能や、周囲の環境や映像ソースにあわせてコントラスト比を調整する「液晶AI」、記憶色に基づいた補正機能などが実現されている。このあたりは、松下グループのチップセット「UniPhier」が担っている。

 これまでの同社製のワンセグ対応端末にも搭載されてきた「UniPhier」だが、「P905i」「P905iTV」は3世代目のバージョンになるという。わかりやすい進化したポイントとしては「低消費電力」となる。たとえば画面サイズを見ると、「P903iTV」はワイドQVGA、「P905iTV」はワイドVGAで大型化しているが、ワンセグの連続視聴時間は両機種ともに約7時間で、大画面化を実現しながら同じ視聴時間をキープしている。


同じ映像を液晶テレビと見比べたところ。パネルと技術が異なるが、P905iのほうが暗い部分の明度を上げている UniPhierは第3世代に UniPhierの概要
同じ映像を液晶テレビと見比べたところ。パネルと技術が異なるが、P905iのほうが暗い部分の明度を上げている UniPhierは第3世代に UniPhierの概要

パナソニック モバイルの星氏

パナソニック モバイルの星氏
 また、来年2月〜3月発売予定の「P905iTV」には、通常15フレームのワンセグ映像に対し、画質向上のため、30フレーム表示にする「倍速」機能が用意されている。「P905iTV」のみでの採用となった理由について、パナソニック モバイルコミュニケーションズ代表取締役副社長の星 敏典氏は「正直に言えば、P905iに間に合わなかったということ」と説明していた。

 VIERAケータイの要素2点目となる「ワンセグ視聴に最適なスタイル」とは、「P905i」で縦横に開くWオープンスタイルを採用したこと、「P905iTV」でスピーカー付き卓上ホルダを採用したこととなる。「P905i」については、カメラ部の出っ張りを無くしており、机の上などで置きやすいようになっている。星氏によれば、折りたたんだ状態で横開きする時には、キー側下部にあるフックを磁力でひっかけて安定性向上が図られているが、このフックは“魔法のフック”と呼ばれているという。

 また据置型テレビのVIERAは、SDカードスロットを備えており、VIERAケータイで撮影した写真、あるいは横画面表示したゲームをVIERAでも楽しめることが「VIERAとの連携」ということになる。

 脇氏は「ドコモの905iシリーズは、ワンセグ・大画面・フルブラウザ・GSM・HSDPAと5つの要素が揃った最強シリーズだが、P905iは、さらに高画質で510万画素カメラを搭載し、Wオープンスタイルを採用しており、“最強中の最強ケータイ”にしたと自負している。これで国内ナンバーワンを目指す」と語った。


パナソニックの端末戦略

パナソニック モバイルは「P905iでナンバーワンを目指す」という

パナソニック モバイルは「P905iでナンバーワンを目指す」という

兄弟モデルと言える「820P」(奥)と「821P」(手前)

兄弟モデルと言える「820P」(奥)と「821P」(手前)
 質疑応答の際には、新機種以外の話題について多くの質問が寄せられた。まず割賦制が各キャリアで導入されたことについて、脇氏は「直近では混乱はないと見ているが、今後、ユーザーの動向に注目していかなければならない」とコメント。星氏は「メーカーとしては、日本市場が縮小することを前提にやっていかねばならない。年間5,000万台出荷の市場がどの程度下がるかが最大の関心。ただ、短期的にハイエンド端末でも割引制度で買いやすくなるのではないか。これはソフトバンクモバイルが市場で実証している」と述べ、変革の訪れを確実視しながらも当面の影響は小さいとの見方を示した。

 ドコモ向けには「P905i」など5機種が、ソフトバンク向けには「820P」と「821P」が発表されているものの、au向け冬モデルがないことに対して質問されると、脇氏は「現在は薄型とワンセグに注力しており、au向けも引き続き新製品を投入したい」と述べ、星氏は「何もないことはないが、時期やモデルは言えない」と語り、両氏ともに明言を避けた。

 脇氏は、海外市場への戦略について尋ねられると「一昨年、GSM端末の生産を中止した。3Gで再スタートと申し上げているが、昨今の情勢を踏まえて、まずは日本でのトップ奪回を目指す。ただし、市場規模を踏まえてグローバルも視野に入れている」と述べ、まずは国内市場を、その後世界へ打って出る考えを示した。なお、松下電器産業、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NEC、NECエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツの5社によって設立された「アドコアテック」の成果は、NECが今秋モデルから採用しており、パナソニックでは来年度のモデルで採用していくことが明らかにされた。

 会見後、脇氏にカスタムジャケット対応機種が秋冬モデルで登場していない点について尋ねたところ、「やはりP900i以降、ずっとやってきてマンネリ感が出てきたため、いったん休むことにした。辞めたのではなく、今回はカスタムジャケットなしで展開することになった」と説明した。

 「820P」や「821P」、あるいは「P705iμ」や「PROSOLID μ」のように、1つのベースモデルを元に複数の機種を展開していく戦略については、「1機種ごとに全て替えるやり方だったが、技術もユーザー側もこなれてきた中、ユーザーの視点を重視すると、インターフェイスや外観のデザインなどを多様化させていくことが必要だ。今後はベースとなるモデルを開発すると、多様なデザイン、数多くの機種を同時にリリースしていくことになるだろう。820Pと821Pは2週間ほどずれるが、これがどんどん同時期発売になっていく」と述べていた。


4色展開のP905i 横画面ゲームのデモ WMA、SD-Audio、着うたフルをサポート
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P705i P705iμとPROSOLID μ P905iTV
P705i P705iμとPROSOLID μ P905iTV


URL
  パナソニック モバイルコミュニケーションズ
  http://panasonic.co.jp/pmc/

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(関口 聖)
2007/11/05 18:41

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