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ドコモ夏野氏、「キッズケータイは第2世代に」

 NTTドコモは、「キッズケータイ F801i」の発表会を都内で開催した。製品説明にはNTTドコモ 執行役員 プロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏が登場したほか、端末デザインなどを監修したサムライ クリエイティブディレクター/アートディレクターの佐藤 可士和氏も登壇し、端末デザインのほか、同氏が総合プロデューサーを務める子供向け施策について説明した。


夏野氏「親バカが一生懸命作った」

NTTドコモ 執行役員 プロダクト&サービス本部 マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏(左)と、サムライ クリエイティブディレクター/アートディレクターの佐藤 可士和氏(右)
 最初に登壇した夏野氏は、初代のキッズケータイとして発売した「SA800i」について、「あえて、子供と親の両方に受けるケータイとして作った。繭というコンセプトは親子の絆をより深くしていもらいたいというもの。サービスもセットにして出した」と振り返るとともに、「昨今の携帯電話業界で、1機種で20カ月も売っているものは無いのでは。ドコモでも初代のらくらくホンぐらいで、長く競争力を保っている端末」として、累計販売台数が約48万台に達していることを明らかにした。また、キッズケータイとともに利用できる「イマドコサーチ」「アクセス制限サービス」の提供にも触れ、イマドコサーチは約50万契約を獲得し、アクセス制限サービスはキッズケータイ購入ユーザーの約8割が加入しているとした。

 新たなキッズケータイとして「子供っぽく見えない」と紹介された「キッズケータイ F801i」については、ブザーと連動する「ひかりリング」、「ちょこっと通知ボタン」「おまもリモコン」などを特徴として紹介。防水性能については「キッズケータイでやり残したことだった」としたほか、電池残量が目盛り1つになったら通知する機能やマナーモードの切り替え機能など、ユーザーからの要望をもとにさまざまな改善点が盛り込まれたことを紹介した。

 夏野氏は、「親バカが一生懸命作ったサービス」と自身の環境を重ねながらユーザーの視点で開発したとする一方、「キッズケータイは電話を出して終わりではない。サービスも提供し、キッズケータイの世界を作り、全体をひとつの哲学として作り上げてきた。これからは第2世代に入る」と語り、新端末と最新のサービスでキッズケータイが新たなフェーズに入ったことをアピールした。


防水性能を壇上で披露する夏野氏 「おまもリモコン」は携帯の置き忘れのほか、万が一の事態にも応用可能

「キッズケータイ SA800i」は20カ月で48万台を販売 「イマドコサーチ」は50万契約で「ヒットしている」(夏野氏)という

「キッズケータイ F801i」の新機能。青が新機能で黄色が機能拡充 新たに「ひかりリング」でブザーの起動を周囲に知らせる 防犯ブザーに連動した機能も搭載

「ちょこっと通知」はブザーを鳴らさずに素早く位置を通知できる アクセス制限サービスはスケジュールと連動も可能 キッズiモードメニューには77のサイトが提供されている

佐藤氏「子供らしさのインパクトを残しながらバージョンアップ」

佐藤 可士和氏。キッズケータイのほか、N702iD/N703iDの端末デザインなども手掛けている

「あんしん機能」の部分はシルバーに統一

端末搭載のグラフィックは「想像力をかき立てるような」(佐藤氏)ものを搭載
 「キッズケータイ F801i」のデザインを監修した佐藤 可士和氏からは、端末デザインについて解説された。

 佐藤氏は冒頭、自身にも子供ができたことを明らかにし、「リアリティを持って取り組んだ」と親としての立場からもキッズケータイに取り組んだとした。

 同氏は、デザインを担当した初代の「キッズケータイ SA800i」について、「安心、守るといった意味合いで中心に円を配置した」とし、F801iでは背面に配置した「光を使ったリングがデザイン上のキーポイント」とした。

 「“キッズケータイ”が社会に浸透し、子供からも、大人っぽいもの、かっこいいものが欲しいという要望が出てきた。N703iDなど子供向けでない端末のデザインも人気が高かった」と語る佐藤氏は、新しいF801iのデザインについて「子供らしさのインパクトを残しながら、大幅にバージョンアップさせた。キッズケータイは違うステージにきた」と説明し、ブザーをひっぱるストラップやちょこっと通知ボタンなど「あんしん機能」にまつわる部分をシルバーの配色で統一したことや、おまもリモコンの追加などを特徴に挙げた。

 また、端末内蔵のグラフィック類にも触れ、「気を付けているのは、写真のようにダイレクトにイメージを出すのではなく、想像力をかき立てるようなグラフィックにしたこと」と解説するとともに、大画面でFlashに対応したことや、文字を入力して「ケータイに名前を書く」代わりに使える待受画面などが紹介された。

 佐藤氏からは、同氏が総合プロデューサーを務めるドコモの「クリエイティブキッズ」についても紹介された。同氏は第1回として開催された「自分だけのシンボルマークづくり」に参加した感想として「びっくりするぐらいの、想像以上のマークが上がってきた。子供といっても、ちゃんとした場を提供すれば開花する」と手応えを語るとともに、第2回として書道家の武田 双雲氏を招いた「奇想天外ワークショップ 書道であそぼう!」が企画されていることを紹介した。


 発表会の最後には、質疑応答の時間が設けられた。学校によっては携帯電話の使用を制限している場合があることを問われると、夏野氏は「20カ月前のキッズケータイ発売時から比べると、非接触ICによる登校記録や自治体の取り組みなどで、子供向けの携帯に対する印象や流れも変わってきている。学校との特別なプロジェクトなどは、今後考えていきたい」と語り、教育機関とともに取り組んでいく姿勢も明らかにした。



URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/071210_00.html
  製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/kids_phone/f801i/
  クリエイティブキッズ
  http://docomokids.jp/

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(太田 亮三)
2007/12/10 21:32

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