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エリクソン、LTEシステムをデモンストレーション

フレドリック・アラタロ氏

藤岡雅宣氏
 日本エリクソンは4月17日、LTEなどエリクソンの最新システムのデモンストレーションを行なった。

 冒頭、日本エリクソンの概況などを説明した代表取締役社長のフレドリック・アラタロ氏は、エリクソンがHSPA市場のマーケットリーダーだと語り、現状、世界の49%がエリクソンのシステムであると説明した。エリクソンのシステムは、下り最大7.2MbpsのHSDPA方式では67%、上りの通信速度も向上させたHSUPA方式では74%と、先進システムで高い導入実績があるという。

 通信システムベンダー各社が幅広い通信方式へシステムを供給する中、エリクソンは、W-CDMA方式とLTEにのみシステムを供給している。アラタロ氏は「我々は3GPPで標準化されたW-CDMAとLTEに特化している。WiMAXなどには意図的に供給していない」と語った。

 また、新しい分野にも事業を展開すると話し、映像などのマルチメディア関連に注力していくことなどが説明された。モバイルテレビ関連を強化するための買収なども行なっているという。

 日本の携帯市場において、NTTドコモやソフトバンク、イー・モバイルへ通信システムを供給しているエリクソン。同社はドコモがSuper3Gの名称で実験を重ねているLTEのシステムサプライヤーにも選ばれており、日本とは密接な関係を築いている。

 アラタロ氏は日本市場について、「重要な市場だと捉えている。日本では高い品質を要求され、ここでクリアできれば世界でも通用する」と語った。また、自社のビジネスについて、「オペレーターから通信システムの運用を任されている。我々は、オペレーターに利益をもたらし、いっしょに収益源を見つけていく」と話した。


HSPA市場を牽引するエリクソン W-CDMAに特化した戦略

通信サービスの概況 今後成長が期待されるマルチメディア分野

国内市場のこれまでの実績 日本に注力するエリクソン

通信方式のロードマップ 日本市場の概況

 デモンストレーションは、エリクソンが開発したLTE対応の試作機をモデムに使って、映像などのストリーミングを行なうものだった。LTEでは下り100Mbps以上の通信速度が実現すると言われているが、今回のシステムは下り最大25Mbpsの通信速度となっていた。試作機は下り最大50Mbps、上り最大25Mbpsに対応しており、2008年下半期にも第2世代の試作機が登場する予定。こちらは主要な機能がサポートされる見込み。


デモ概要 LTE市場との関わり

LTE対応端末(試作機) LTE対応携帯プラットフォーム

商用化は2009年頃 特徴

デモのシステム構成 試作機「Berta」

デモシステム全体 試作機をモデムとして使った

試作機の概要

 また、IMSを利用して、メッセンジャーで携帯電話やパソコン、ネットワーク対応テレビなど、異なるデバイスで家族が繋がり、映像を送信するというデモも行なわれた。

 日本エリクソンのチーフ・テクノロジ・オフィサー(CTO)の藤岡雅宣氏は、2009年にもLTEのチップセット第1弾を提供し、商用プラットフォームを提供する意向を示した。LTEは日本が世界に先駆けて導入すると見られ、W-CDMAなどの普及拡大が遅れている欧州などの市場では、商用化が2~3年後になるのではないかと予測していた。


IMSのデモ デモシステムの構成

面白かった映像を家族で共有 デモで使われたソニー・エリクソン製端末

ネットワーク対応テレビにログイン ログインしたユーザーに合わせた広告が表示される


URL
  日本エリクソン
  http://www.ericsson.co.jp/


(津田 啓夢)
2008/04/17 17:35


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