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モバイル国別シェアで日本がダントツNO.1~グーグル説明会

 グーグルは4日、都内で記者説明会を開催した。製品企画本部長の辻野晃一郎氏がまず挨拶に立ち、「グーグルでは毎日のようにあちこちでサービス改善のためのアップデートが施されているが、そうしたアップデートについて、なるべく知っていただけるよう、今後、基本的には毎週記者説明会を開催することにした」と定例記者説明会開催に至った経緯を説明した。

 定例説明会の初回となる4日は、グーグルの多数のサービスのうち、日本国内で一番高い優先度を置いて開発している「検索」「モバイル」「地図」「YouTube」のうち、「地図」を除いた3つのサービスについて、ここ数カ月以内の情報について、それぞれ担当のプロダクトマネージャーから説明があった。

 以下では、モバイルサービスに関する部分をお伝えする。なお、ここでのモバイルとは、PCのモバイル環境は含まず、携帯電話を中心とした、スマートフォンやPDAなども含む携帯機器向けのサービスを指す。


モバイルトラフィック国別シェアでは日本がダントツのNO.1

モバイルのトラフィックは日本がダントツ。アジアなど、固定回線のインフラよりも携帯電話の普及スピードが速いところでもモバイル利用が盛んだという
 Googleモバイルについては、グーグルでモバイル関係のプロダクトマネージャーを務める岸本豪氏が説明に立った。岸本氏はまず、ワールドワイドで見たGoogleのモバイルサービスについて概況を述べた。

 岸本氏によると、モバイルのトラフィックは「現状では日本がダントツで多い」と述べ、その理由としては「モバイルユーザーが多い」「携帯向けコンテンツなどモバイルサービスが充実している」「モバイル環境における高速通信インフラが整っている」と、背景となる環境が揃っていることを挙げた。

 日本の他にトラフィックが多い国としては、北米、ヨーロッパなど人口の多い先進国が挙げられるという。また、アジアなどで、固定のインターネット回線が整備されていない国において、携帯電話インフラの方が普及が進んでいる場合があり、そうした地域では、モバイルで利用しているユーザーが多いという。


インドなどではSMSによる検索利用が盛ん

Googleのモバイル検索におけるインターフェイス。実は日本でもメールによる検索サービスが利用できるが、あまり利用されていないという
 次に岸本氏は、Googleのモバイル検索におけるインターフェイスについて紹介。Googleが提供する検索インターフェイスは、「Webブラウザ」「SMS検索」「音声(GOOG-411)」、検索キーワードの候補を先読み表示「Full Featureブラウザ」の4つがある。日本では携帯電話でもWebブラウザ利用が進んでいるため、Webブラウザからの検索が主流だが、たとえばインドでは、ショートメッセージで検索キーワードを送信し、検索結果がGoogleからショートメッセージで返信される「SMS検索」が非常に多く利用されているという。

 また、北米では「音声(GOOG-411)」検索が提供されており、1-800-G0OG-411に電話して音声でキーワードを発語すると、検索結果として返された店舗の電話番号に直接つなげて、「そのまま、たとえばピザを注文したりといったことが可能」だという。

 Full featureブラウザは、検索キーワードの候補を先読み表示するなど、PC向けの検索と同じような機能が利用できるという。


「東京ドームは霞ヶ関ビルの何倍?」単位検索を実装

 岸本氏は最後に、最近Googleモバイルで利用できるようになった機能を紹介。Gmailでは、携帯3キャリアと相互に絵文字の送受信ができるようになった。件名(Subject)の絵文字にも対応し、iPhoneでもWeb閲覧のみ、絵文字表示に対応したという。絵文字については、2月にau、4月にNTTドコモ、6月上旬にソフトバンクモバイルに対応し、3キャリア対応となったという。

 また、iPhone発売を受けて、iPhone用にカスタマイズしたメニューページを用意した。iPhoneでの利用については、世界中で複数の技術者が同じソースをどんどん改良のためアップデートしていることから、一部日本語環境における表示の不具合などが出ているのは把握しており「最優先課題として対応中」だという。

 Googleモバイルでは、映画の上映館を検索可能になった。たとえば、「渋谷 映画」というキーワードで検索すると、渋谷で上映中の映画作品や映画館を検索できる。

 最新のアップデートとしては、単位の換算に対応したことを紹介。たとえば、「東京ドームを霞ヶ関ビルで」と検索窓に入力して検索ボタンを押すと、「1東京ドーム=2.48霞ヶ関ビル」というように、単位換算が可能になった。建築物などの単位情報は、実はそれほど入っていないが、尺・寸や斗・升、あるいはティースプーンで何杯、といった計算が可能だという。


「たぶん今日リリースしたかな、というくらい新しい機能」だという単位換算。建築物などはあまり登録していないというが、東京ドームで何杯分、というような換算ができる 映画検索と通貨換算機能

使い勝手の追求を続ける

 岸本氏は最後に、Googleは今後も使い勝手の追求を続けるとして、改善で重視するポイントとして「スピード」「デスクトップ・モバイル連携」「新しいプラットフォーム」の3つを挙げた。スピードについては、Googleモバイルのキャッシュ機能を使い、新たな画像などをなるべく取ってこないようにするなどの改善を行っていると説明した。


「スピード」「デスクトップ・モバイル連携」「新しいプラットフォーム」の3つを柱として、使い勝手の向上を続ける


URL
  Google
  http://www.google.co.jp/

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(工藤 ひろえ)
2008/08/04 15:27


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