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KDDI研と名工大、携帯対応の省メモリ音声合成ソフト開発

 KDDI研究所は、名古屋工業大学徳田恵一教授との共同研究によって、携帯電話などでも動作可能な省メモリの日本語音声合成技術を開発した。

 新開発の音声合成技術は、従来よりも自然な話し方を再現可能で、携帯電話でも扱える小さなデータサイズを実現したもの。これまでの主な音声合成システムは、あらかじめ収録した音声波形を断片化し、つなぎ合わせて音声を合成する方式がとられていた。しかし、ナレーターの声をそのまま使っているため、肉声感は高いものの、つなぎ合わせているせいで不連続感が目立つ弱点もあったという。

 不連続感は、大量の音声波形データを用意すれば軽減可能だが、データ容量が膨大になるため、携帯電話で採用する場合はあらかじめ組み込む必要があった。

 新開発の音声合成技術は、音声波形の断片をそのまま利用するのではなく、波形の特徴をHMM(Hidden Markov Model/隠れマルコフモデル)と呼ばれる統計モデルに表わすことで、ナレーターの声質や話し方を再現し、約1MB程度のデータサイズに圧縮して提供できるという。

 KDDI研究所と名古屋工大は、今回の技術を活用し、ダウンロードで携帯電話に複数の声質の音声合成機能を追加できるソフトウェアを試作。さまざまな声優の中から好みの声を選んでダウンロードし、メールやブログを読み上げるサービスや、小説を登場人物ごとに別の声で読み上げるサービスなどが提供できるとしている。

 試作システムは、9月30日から幕張メッセで開催される展示会「CEATEC Japan 2008」で公開される。来場者は実際に合成音声を体験できる。



URL
  ニュースリリース
  http://www.kddilabs.jp/press/detail_100.html


(津田 啓夢)
2008/09/19 18:55


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