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NEC、青山「ピエール・エルメ・パリ」でN-03A製品説明会を開催

表参道の「ピエール・エルメ・パリ 青山」
 NECは12日、東京・青山にあるスイーツ・ブティック「ピエール・エルメ・パリ 青山」で、同社とのコラボレーションモデルであるNTTドコモ秋冬モデルの新端末「N-03A」の製品説明会を開催した。テーマとなったスイーツとともにN-03Aが展示され、商品コンセプトやコラボレーションに至った経緯などが解説された。

 「ピエール・エルメ・パリ」は、国内では1998年に東京で第1号店を構えたフランスを代表するスイーツブランド。カラフルな「マカロン」などで知られ、パティシエのピエール・エルメ氏は「パティスリー界のピカソ」と称される。創造性と技術が世界的に認められ、急成長を遂げている。

 「N-03A」はNTTドコモの秋冬モデルとして5日に発表された端末で、STYLEシリーズに分類される。「ピエール・エルメ・パリ」のスイーツ「マカロン」「バニラ」「ショコラ」「アプリコット」「カシス」をモデルとしたデザインが特徴で、色や手触り、内蔵コンテンツに至るまで、その世界観が反映されている。3インチ、240×427ドットのフルワイドQVGA液晶ディスプレイ、約200万画素のCMOSカメラ、ワンセグ、1200種類ものデコメ素材などが搭載されており、最大2GBまでのmicroSDカードがサポートされる。発売は11月下旬の予定。


ディスプレイされた「N-03A」 今回限りの展示という

カウンターに並べられた「N-03A」 モデルとなったスイーツとともに展示された

スイーツを試食しながらの製品発表会

報道陣に振る舞われたスイーツ

端末を説明するリシャール・ルデュ氏
 説明会の会場に選ばれたのは「ピエール・エルメ・パリ 青山」の2階にある「バー・ショコラ」。壁面にはスイーツとともに「N-03A」が展示されており、関係者の目を楽しませた。展示はいずれも“その日限り”という。

 集まった報道関係者には、各端末のモデルとなった「マカロン(マカロンピンク)」「サンサシオン・サティネ(アプリコットオレンジ)」「タルト ヴァニーユ(バニラホワイト)」「キャレマン・ショコラ(ショコラブラウン)」「キャレ アンビ(カシスブルー)」のハーフサイズが振る舞われ、それらを味わいながら製品説明に耳を傾けるという形式となった。

 説明会には、日本に来て11年というピエール・エルメ・パリ 日本支社代表であるリシャール・ルデュ氏も同席。「ピエール・エルメ・パリのモットーは、創造すること、感動すること、楽しめること。この3つがNECのケータイのコンセプトとぴったり合ったので今回の商品となった」と説明。「ケータイという機械に、ケーキの柔らかさが加わることで、お客様が毎日使いたいものになると考えた。たくさんのスイーツファンがこのケータイを使い、幸せを感じられるとうれしい」と挨拶した。


ショコラブラウンと「キャレマン・ショコラ」 マカロンピンク(左)と「マカロン」

カシスブルーと「キャレ アンビ」 バニラホワイトと「タルト ヴァニーユ」

「ピエール・エルメ・パリ」のクリエイティブな部分をケータイにも

デザインコンセプトを説明するNECの佐藤氏。自然と笑みがこぼれる

マカロンピンクは、キーの色がグラデーションしている
 デザインコンセプトについて、NECのモバイルターミナル事業部 チーフクリエイティブディレクター 佐藤 敏明氏は、発想の原点を「人々の感情と密接なつながりを持つ携帯電話の存在と、特別な日に心を込めて大事な人にプレゼントするなど、友情、愛情などの日常の喜怒哀楽表現と結びついたスイーツの存在には、共通点がある」と説明。

 「一般的に高級店は世界中どこに行っても同じだが、ピエール・エルメ・パリは店舗の作りから非常にクリエイティブで他と違う。また、ピエール・エルメのスイーツには、色、味、食感、すべてにおいて単に“おいしい”で終わらないドラマチックな展開があり、ケータイでのコミュニケーションにドラマがある点でも共通している。コラボレーションするのはピエール・エルメ・パリしか考えられなかった」と熱く語った。

 商品企画部の馬場 治氏によれば、ケータイにスイーツを取り込んだきっかけは、衣食住の「食」にスポットをあてた結果だという。

 「人のライフスタイル、つまり衣食住に常にケータイ電話が存在するという環境になっている。これまで、衣住に関しては、Francfranc、サマンサタバサ、amadanaとコラボレーションしてきた。最近は“食”が身近になり、拡大してきている。そこで今回は“食”にスポットをあてた。その中で、味、見た目の華やかさ、美しさ、おもしろさを持つスイーツが、ケータイというプロダクトに活かせるのではないかと考えた」と述べ、ピエール・エルメ・パリの斬新さや芸術性にほれ込んだ上でのコラボレーションだと解説。

 開発にあたっては、日本とフランスを何度も往復し、確認作業を行ったという。バニラのキー配色は、フランス側からの提案だといい「メーカーだけでは実現できなかった部分もある」とも述べた。


アンテナ表示にもマカロンがあしらわれる
バニラホワイトの背面パネルは、粉状のホワイトチョコレートをイメージ

さまざまな“幸せ”を表現

ポスターのデザイン
 プロモーション面でもコラボレーションを前面に打ち出したデザインが採用され、クリエイティブスタジオの寺尾 晃一氏は「ワクワク感の他に、見たときの幸せ感や使う幸せ、スイーツの幸せをどのように打ち出すかを考慮した。ポスターでは本物のマカロンを216個も用いて撮影した」と語った。

 また、ピエール・エルメ・パリでは、季節のイベントに合わせたスイーツも用意されるが、N-03Aでもクリスマスなどの特別な日に、特別な壁紙が現れる仕組みなどが用意されているという。

 佐藤氏は「誰でも手に取れるお菓子のように、ケータイも見やすく、難しくなく、遊び心を大切にしたかった。最先端の機能を取り込むよりも、スタンダードで使いやすい機能を搭載し、使い勝手に配慮した。NECとピエール・エルメ・パリ双方のいいところがミックスできたと思う。感度の高い人々にぜひ共感していただきたい」と笑顔で製品をアピールした。


コラボレーションのきっかけを説明する馬場氏 プロモーションの説明を行った寺尾氏


URL
  NEC
  http://www.nec.co.jp/
  ピエール・エルメ・パリ
  http://www.pierreherme.co.jp/
  N-03A(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/style/n03a/
  N-03A(NEC)
  http://www.n-keitai.com/n-03a/

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ピエール・エルメとコラボ、スイーツ題材の「N-03A」


(すずまり)
2008/11/13 12:05


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