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オーティコン、Bluetooth対応でデザインも重視した補聴器

デュアル コネクト

カラーバリエーションのサンプル
 オーティコンは、Bluetooth接続ユニットを利用してさまざまな機器と接続できる補聴器の最新モデル「デュアル」を20日より発売する。デザイン性も追求したモデルで、イメージキャラクターにはアナウンサーの山本文郎氏が起用されることも発表された。

 今回発売される「デュアル」は、2007年に発売された「エポック」の内容を強化し、デザイン性も付加したモデル。両耳に装着した場合、2つの補聴器同士が通信を行い聞こえ方を最適化する「高速ワイヤレス通信」機能を搭載し、搭載されるデジタルチップの改良により優れた音空間認知機能を実現する。音空間認知機能が向上することで音源の方向が分かりやすくなり、例えば複数人でかこんだテーブルで誰がしゃべっているか、車がどちらから近づいているかといった判断が容易になり、結果として不要な音にまで注意を向ける必要がなくなるという。

 また、補聴器が敬遠される大きな理由ともなっている外観デザインに注力し、三角形のボディに14色のカラーバリエーションをラインナップ。髪や肌に合う目立たない色から、アクセサリーとして映えるようなカラーまで幅広い種類の色が用意されている。塗装されている部分は、販売店からメーカーに依頼すれば後から違う色に交換も行える。海外ではグリーンとオレンジを片耳ずつ使うユーザーもいるとのことで、自由な組み合わせが可能になっている。

 「デュアル」でも、「エポック」同様にBluetooth接続ユニット「ストリーマー」がオプションで用意され、ストリーマーを介してBluetooth機器と接続できる。携帯電話と接続すれば、ストリーマー本体のマイクと合わせてハンズフリー通話が可能で、音楽プレーヤーと接続すれば補聴器をイヤホン、ストリーマー本体をリモコンとして利用可能。通話や音楽で利用していても、補聴器としての機能は確保される。現在、テレビや固定電話向けのBluetoothアダプターを開発中とのことで、これらが発売されると、例えばテレビの音声をストリーマーを介して補聴器で聴くことができる。市販されている一部のBluetoothアダプターでも同様のことは行えるが、オーティコンがテレビ向けとして開発中の製品は、映像に対する音声の遅延を極力少なくする仕様になっているとのこと。

 「デュアル」にはハイエンドモデルの「デュアル コネクト」と、新規ユーザー向けの「デュアル ミニ」がラインナップされ、機能別に「コネクト」には4種類、「ミニ」には3種類の製品が用意される。片耳の価格は、「デュアル コネクト」が17万~45万8000円、「デュアル ミニ」が16万~34万円。Bluetooth接続ユニット「ストリーマー」は4万5000円。


Bluetooth接続ユニット「ストリーマー」 価格

オーティコン 代表取締役社長の赤生 秀一氏

プロダクトマネージャーのヴァージニア・ウォーカー氏
 19日には都内で発表会が開催された。オーティコン 代表取締役社長の赤生 秀一氏は、国内における補聴器の普及が進んでいないことを示した上で、アンケート結果でも一番になる「格好悪い」というイメージを払しょくするものとして「デュアル」が開発されたと説明。ワイヤレス技術を採り入れることで従来にない生活の広がりを実現するとした。また、イメージキャラクターとしてアナウンサーの山本文郎夫妻を起用したことについて、「これまでは補聴器を使う人にアピールしていた。しかし、大きな声で話したりと、実際には配偶者や家族も困っている。補聴器の良さを家族にも向けて発信する意味で、夫婦円満、家族円満をアピールできれば」と起用の理由を解説した。

 デンマークのオーティコン本社でプロダクトマネージャーを務めるヴァージニア・ウォーカー氏は、補聴器の大きなジレンマとして、性能とデザインを挙げ、「最高の性能を持つ製品は、最高のデザインを持つことが困難だった」と説明。デュアルは「難聴者のすべてのニーズを理解し、解決する。スタイリッシュで目立たない、たぐいまれなデザイン」とし、アメリカでの調査では業界平均の2倍の集客力、日本でも推定で5倍の集客力を見込むという。


デュアルのハイエンドモデルで実現される「音空間認知機能」で得られる内容 ストリーマーでさまざまなBluetooth機器と連携可能に

 会場には「デュアル」のイメージキャラクターとなった山本文郎氏と由美子夫人も登場し、製品を使用した感想を述べた。今年で74歳になるという山本文郎氏は、日常生活に不便を感じていないものの、測定の結果、高音域が聞こえにくくなっていることが判明したとのこと。オーティコンの「デュアル」を利用するようになり、街中や車内などさまざまな場面で聞こえにくくなっていた音に気が付くようになったと感想を述べたほか、オーケストラ音楽でバイオリンの特定の音が聞こえていなかった点にも触れ、「デュアルで鮮やかに聞こえた」と音楽鑑賞にも活躍している様子を紹介した。


登壇した山本文郎氏と由美子夫人 左から赤生社長、山本文郎氏、由美子夫人


URL
  オーティコン
  http://www.oticon-jpn.jp/

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(太田 亮三)
2009/01/19 17:34


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