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KDDI、イリジウムとインマルサットの衛星通信端末発表

 KDDIは、イリジウム携帯電話サービスにおいて、小型化を実現した音声端末「9555」を2月24日に発売すると発表した。また同日より、インマルサット衛星を使った衛星データ通信サービス「BGAN(Broadband Global Area Network)」対応の2モデル「Sable1」と「Explorer727」も発売される。


イリジウム携帯サービス

 「9555」は、従来端末よりも小型・軽量化されたイリジウム衛星携帯電話。イリジウム携帯としては最小クラスのストレート型端末となり、従来モデル「9595A」と比較して約30%の小型化が図られている。アンテナは伸縮式の内部収納タイプ(無指向性)を採用する。

 イリジウム携帯電話は、音声サービスがメインとなるため、従来モデル「9505A」などでデータ通信を行う場合はデータキットセットが必要だった。「9555」はミニUSBポートを装備しており、単独でデータ通信が行える。通信速度は2.4kbps。

 大きさは約55×143×30mmで、重さ約266g。連続待受時間は約30時間以内、連続通話時間は約4時間以内。メニューの表示言語は英語や日本語などに対応する。

 基本セットの価格は24万9900円。端末価格は24万1500円、契約料は1万500円となる。月額基本料は、無料通信分2000円を含んだ月額6000円(免税)、無料通信分1000円を含んだ月額5000円(免税)の2コースが用意される。端末はレンタル契約も可能で、1週間2万5200円、1カ月6万4050円などで借りられる。

 20秒あたり通信料は、イリジウム端末同士が35~40円、固定電話や携帯電話宛が55~63円、イリジウム以外の衛星携帯電話宛が500~572円(NTTドコモのワイドスター宛は固定/携帯宛料金が適用される)となる。なお、SMSは1通あたり50~58円。

 イリジウム衛星携帯電話は、上空780kmの地点を周回する66基の移動衛星(低軌道周回衛星)で世界中をカバーする衛星通信サービス。低軌道周回衛星となるため、通信遅延の少ないやりとりが行える。イリジウム携帯電話間の通信は、衛星を中継しながら送信先のイリジウム携帯と接続される。一般電話や携帯電話などに電話する場合は、米国アリゾナの基地局が中継して国際電話として接続される。日本国内で利用できるモデルは、KDDIのみ販売する。災害用途として、岩手・宮城地震などで自衛隊員なども利用したという。

 なお、2月10日、シベリア上空において、イリジウム衛星に初の衝突事故があり、ロシアの通信衛星と衝突して両方とも壊れてしまった。衛星の障害による影響も懸念されるが、KDDIの担当者によれば、イリジウム携帯は常に3つの衛星をつかんでいるため、1つが壊れても通信への影響は軽微という。

 また、上空780kmを周回するイリジウム衛星の下には、上空648kmの地点に予備衛星8基が周回している。この予備衛星の1つが1カ月ほどかけて780kmの地点に到達し、代替衛星としてこれまで通り66基でイリジウムのサービスが運用されるとしている。


従来のモデルとサイズ比較 背面部

インマルサットBGANサービス

Sable1

Explorer727
 音声サービス中心のイリジウムに対して、データ通信などにも対応したインマルサット衛星サービスが「BGAN」となる。Addvalue製の「Sable1」、Thrane & Thrane製の「Explorer727」の2モデルが発表された。

 「Sable1」は、初の日本語表示に対応したモデル。大きさは259×195×58mmで、重さは1.65kg。連続待受時間は36時間以内、連続通信時間は1時間以内(72kbps通信時)。

 通信速度は最大で下り384kbps、上り240kbpsとなる。ストリーミング時は32/64kbps。LANポートや電話のモジュラージャックを搭載し、Bluetooth(日本国内では利用不可)にも対応する。基本セットの価格は38万8550円。

 「Explorer727」はBGAN初の車載型モデル。衛星自動追尾機能を搭載し、車で移動しながら通信が行える。車載部の大きさは265×273×43mmで、重さが2.5kg。車の上に磁石を使って設置するアンテナは477×152mm、重さが6kgとなる。

 通信速度は最大で上下とも432kbps、実効速度は200~300kbpsになるという。LANポートやモジュラージャック、ISDNの端子などが用意される。基本セットの価格は262万2500円。利用契約料として1万500円かかる。プランMの場合、月額1万2500円で通信料金は1MBあたり650円、7500円分の無料通信料が含まれる。

 インマルサットBGANサービスは、上空3万6000kmの地点にあるインマルサット静止衛星を使って、世界中で通信サービスが利用できるというもの。ただし、日本においてはこれまで、西日本地域のみがサービスエリアとされてきた。BGANは3機の衛星で地球全体をカバーするが、2005年に第4世代衛星1号と2号が打ち上げられ、太平洋地域をカバーする3号衛星は2008年になってから打ち上げられたため。3号機は2月25日5時より運用が開始される予定。これにより日本全体やアラスカなどを含んだ太平洋エリアがカバーされる。


災害時利用へアピール

 KDDIのソリューション事業統轄本部 ICT事業本部 ICT営業本部長の東海林崇氏は、これまで縮小傾向にあった衛星通信サービスがここにきて見直されつつあるとした。「災害などで地上の通信が使えなくなった場合、非常時のバックアップには衛星通信が非常に便利」と話し、孤立集落との連絡手段として活用されたことを説明した。インマルサットBGANについては、データ通信手段として、船舶などでの利用を想定していると述べた。

 さらに、ICT営業本部 MSATビジネス営業部長の中村博行氏は、地方自治体や金融機関などの拠点への配備や、本社と役員を繋ぐ緊急無線用として活用できるとアピールした。

 ちなみに、KDDI代表取締役社長兼会長である小野寺正氏の自宅への配備について聞いたところ、現時点では配備されていないとのこと。今後導入を検討していくという。


東海林氏 中村氏



URL
  イリジウム端末 ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0223a/
  インマルサット端末 ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/0223/
  イリジウム衛星衝突で一部通信に影響も、日本デジコムが報告[INTERNET Watch]
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/02/12/22413.html


(津田 啓夢)
2009/02/23 17:00


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