| ||||||||||||
■ 3つのブランドで展開するOLM 今回、ドコモの子会社となるOLMは、1993年5月に設立されたテレビ通販企業。愛知県名古屋市に本社を置き、資本金は14億6753万円で代表取締役社長はハリー・A・ヒル氏が務める。「ショップジャパン（SHOP JAPAN）」というブランド名でテレビでの通販事業をスタートした同社は、同ブランドで雑貨品などを販売してきたが、現在ではダイエット商品や基礎化粧品などを取り扱う「ヒルズコレクション（Hill's Collection）」、「ビリーズ・ブートキャンプ」や「コアリズム」といった家庭用フィットネス商品を取り扱う「エクサボディ（exabody）」といったブランド名でも通販事業を展開している。2003年度の売上高は117億円で、2006年の「ビリーズ・ブートキャンプ」ヒットを受けて、2007年度の売上高は399億円となっている。 顧客層は、「ショップジャパン」が45歳以上のユーザーが多く、「ヒルズコレクション」は30代～40代の女性が主流となる。また「エクサボディ」は20代後半～40代前半までの層が利用しているという。
■ 両社のノウハウを活かした事業展開 OLMのヒル社長は、6日に開催された報道関係者向け説明会において「当社は、より豊かなライフスタイルを提供すべく事業展開してきたが、今後の発展のためには、テレビ以外のニューメディアとの融合についてもさまざまな取り組みを考えるべきと判断した。ドコモは行動支援サービスを展開しており、共通のビジョンを持つ、魅力的なパートナーになると考えた」と、資本提携に至る背景を説明した。
今後の展開についてはこれから検討を開始するとのことだが、ドコモのグループ事業推進部長兼新事業領域開発室長で、出資後にOLMの副社長（非常勤）を務める守屋学氏は「ダイレクトマーケティング、通販市場は、携帯電話と親和性が高い。動画配信やiDなどの決済といったシナジーが期待できる。小売市場が伸び悩む中、通販市場は右肩上がりであり、限られたパイを取り合うのではなく、モバイルを使って市場成長を加速できるのではないか。テレビ通販市場の市場規模は金額は小さいが、伸びが高い。OMLでは、大ヒット商品もあれば、ロングランの製品もあり、インフォマーシャルも上手い。15％以上の営業利益率という点は（ドコモにとって）評価の対象になった」と説明し、テレビ通販事業が期待できる分野であり、今後は携帯電話向けサービスでも期待できるとした。 まずは、iモードやiコンシェルを活用し、テレビ通販にはないチャネルでの販促などが考えられるほか、中長期的にはモバイル向け製品、あるいはモバイルに適した販売方法、インフォマーシャルの制作方法などを検討していくとした。 地上デジタルテレビへの移行により、アナログテレビの周波数帯を携帯向けマルチメディア放送に利用する案が進められているが、この点について坪内氏は「携帯向けマルチメディア放送のコンテンツは模索している段階だが、通販、しかも動画となれば魅力的なコンテンツだと考えており、1つ（候補として）カウントしておきたい」と説明した。
           ■ ＵＲＬ NTTドコモ ニュースリリース http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090406_00.html OLM http://www.oaklawn.co.jp/ （関口 聖） 2009/04/06 17:30 | ||||||||||||
|
