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ウィルコム喜久川氏、「XGP」への展望を語る

 ウィルコムは22日、都内で「WILLCOM CORE XGP」エリア限定サービスの発表会を開催した。


3つの資産を活かす

左からウィルコム取締役執行役員常務の平澤 弘氏、取締役執行役員副社長の近 義起氏、代表取締役社長の喜久川 政樹氏、取締役執行役員副社長の土橋 匡氏

左からウィルコム取締役執行役員常務の平澤 弘氏、取締役執行役員副社長の近 義起氏、代表取締役社長の喜久川 政樹氏、取締役執行役員副社長の土橋 匡氏

BWAに求められる要件

BWAに求められる要件
 喜久川氏は冒頭、高速無線通信サービス(BWA)の時代には、それぞれのユーザーが携帯電話の1000倍ほどの通信量になるとして、その容量に応えるには、マイクロセルが回答になると指摘。既にPHS網で全国16万カ所に基地局を設置していること、TDD技術で高密度なネットワークを運用していること、また全国に「ITX」と呼ぶ装置を4500カ所設置し、全ての基地局が光ファイバーかメタルケーブルで接続され、ALL-IPのバックボーンを作り上げていることが、ウィルコムの「3つの資産」とした。

 「XGP」にもまた、マイクロセルの考え方は受け継がれており、また複数のアンテナを使って通信速度を向上させる技術「MIMO」を利用することなく、上下20Mbpsという速度を実現していることに自信を見せた。ちなみにXGPにおけるMIMOは、現在仕様がとりまとめられている最中とのことで、規格が定まり次第、実装できるという。

 マイクロセルにより、都心部や夜間の住宅街など通信量が増大するエリアにおいても基地局を綿密に配置すれば、「携帯電話などと比べて、通信速度が極端に下落することがない」(喜久川氏)ことは、XGPの最も大きな特徴になるという。


デモでは下り約18Mbps、上り約11Mbps

 発表会の後半には、ウィルコム取締役執行役員副社長の近義起氏からデモンストレーションが披露された。会場内に基地局を設置し、パソコンにXGP対応データ通信端末を装着して、上り・下りの速度を計測するというもの。

 下り(受信)のデモでは、最大で約18Mbps(18542.34kbps)を記録し、平均で17〜18Mbpsとなっていた。また上り(送信)のデモでは最大で約11.7Mbps(12077.79kbps)となった。

 続けて、六本木に設置されたライブカメラの映像を視聴するというデモが行われた。これは有線のネット回線に接続されたライブカメラで捉えた映像を、XGP端末を装着したパソコンで見るというもの。六本木の交差点を南から見るという映像で、一般的なWeb経由のライブカメラよりも精細な映像という印象を受けた。また、ファイルサイズが30MB程度という映像データをネットワーク経由で再生するというデモも行われた。近氏は「30MB程度であれば10数秒〜20秒ほどでダウンロードが完了し、今はパソコン内に転送し終わった映像を見ている形になる。これまではダウンロードを待って再生していたが、XGPならば、高品質な映像もダウンロードしながら視聴できる。HD画像も簡単にアップロードできる」と説明していた。


受信時のデモ 続いて送信時のデモ。送信速度は赤いグラフで示されている
受信時のデモ 続いて送信時のデモ。送信速度は赤いグラフで示されている

エリア展開、端末について

 エリア限定サービスでは、4月27日〜6月まで、ごく限られた形での展開となる。この間にパートナーとのアプリケーション検証が行われるほか、各種チューニングが行われる。第1段階、第2段階と徐々に拡大するのは、PHS開始時の1995年、新しいネットワークとして立ち上げながら最初から商用サービスとして展開し、技術的課題が山積したことから一度電波を止めたという苦い経験があったためという。またデータ通信で4xサービスを開始する際にも理論値に近づけるためにも検証を重ねた。喜久川氏は「今回は、世代が切り替わることから、一般ユーザーが利用できる状況になる時には、十分なスペックが実現できることを目指す」として、万全を期すためにステップを踏むことにしたという。

 基地局は、開始時点で100局設置済であり、6月までに数百局を展開する。これまでの経験から、データトラフィックが高いエリアは判明しており、そうしたエリアを中心に整備していく考えが示された。ただし、10月以降のエリア展開計画は明らかにされていない。今後、詳細が定まり次第、公開されるとのことだが、ユーザー数の目標値もエリア展開とリンクするということから、22日の会見では明らかにされなかった。


エリア限定サービスの概要 6月までは実証実験と言える内容
エリア限定サービスの概要 6月までは実証実験と言える内容

エリア展開のイメージ。黄色い丸は、光ファイバーに接続する基地局で、この中からXGPの基地局を設置する場所を選んでいく 既存設備との併用やWiMAXからの流用を行う
エリア展開のイメージ。黄色い丸は、光ファイバーに接続する基地局で、この中からXGPの基地局を設置する場所を選んでいく 既存設備との併用やWiMAXからの流用を行う

 また一般的なPHS端末へのXGP機能搭載については、「将来的にXGPを活用することは視野に入れているが、今年度出ることはない」と語った。

 喜久川氏は「WILLCOM COREというサービスブランドを展開するにあたり、電子手帳のような端末やどこでもWi-Fiのような端末が登場してきたが、WILLCOM COREの中心にあるXGPがなければ、WILLCOM COREは完成しない。まさに画竜点睛と言えるもので、絵の中の竜に目が入って、WILLCOM COREが飛び立っていく記念すべき日だ」と述べ、今後の飛躍への意気込みを示した。

■ フォトギャラリー



URL
  ニュースリリース
  http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2009/04/22/

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ウィルコム、4月27日よりXGPエリア限定サービス



(関口 聖)
2009/04/22 18:10


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