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国内初のAndroid OS搭載モデル「HT-03A」

HT-03A

HT-03A
 HTC製「HT-03A」は、Googleなどが作るOS「Android」を日本で初めて採用したスマートフォン。PROシリーズに位置づけられる。発売は6月~7月の予定。

 HT-03Aは、AndroidというOSを日本で初めて搭載したスマートフォン。Androidは、業界団体「Open Handset Alliance(OHA)」による、主に携帯電話をターゲットとしたプラットフォーム。OHAはGoogleが中心となって設立した業界団体で、ドコモも参加している。GoogleがOHAやAndroido開発を主導していることもあり、AndroidはGoogleのオンラインサービスとの親和性が高い。発表会のプレゼンテーションでは、「ケータイするGoogle」とも紹介された。

 基本的にはドコモのスマートフォンとして提供されるもので、SIMロックはかけられるものの、iモードなどドコモ独自のコンテンツやサービスは提供されない。通信料金は「Biz・ホーダイ」が利用でき、ISPとしてmoperaなどの契約が必要になるなど、基本的にほかのドコモが提供するWindows Mobileのスマートフォンと同じ位置づけになる。ドコモオリジナル要素としては、電子コンパスを利用した星図アプリがプリインストールされる。

 ドコモのコンテンツやサービスが使えない一方で、Googleなどが提供する国際標準のサービスには対応する。メールはGmailに最適化されていて、プッシュ受信ができるほか、サーバー上のGmailと未読やラベルなどのデータを同期させられる。

 Android向けアプリの配信サービス「Androidマーケット」にも対応し、自分でアプリをダウンロードして追加することができる。配信されるアプリはとくにドコモによる制限などは設けられないという。Androidマーケットでの決済手段の詳細はまだ決定していないが、Googleの決済手段であるGoogle Checkoutを利用する見込みで、ドコモによる通信料金と一括の決済手段は用いられないという。


ホワイト ブラック
ホワイト
ブラック

 デザインは、スライド機構などはなくディスプレイ面のみのタブレットスタイル。操作はタッチパネル操作を中心に、いくつかのキーとトラックボールも使う。ディスプレイは3.2インチで解像度はハーフVGA(320×480ドット)。ディスプレイは静電容量式のタッチパネルとなっていて、指で軽く触れるだけで反応するが、通常のスタイラスは使えない。文字入力はソフトウェアキーボードを用いる。

 標準のホーム画面にはウィジェットやアプリのアイコンなどを設置できる。ホーム画面は数ページで構成され、フリック操作でページを切り替える。画面下にあるタブをタップすると、利用できるすべてのアプリのリストを引き出せる。

 画面下のハードウェアキーとしては、いつでもホーム画面を呼び出す「ホーム」キー、立ち上がっているアプリのサブメニューを呼び出す「MENU」キー、キャンセルや戻し操作をする「←」キー、そのアプリでの検索ウィンドウを開く「虫眼鏡」キーの4つと、発信・切断キーが用意されている。

 今回の発表会で展示された実機は、まだ開発中のもので、発売中のものと異なる可能性があるが、標準状態では、ホーム画面に電話、ブラウザ、地図、マーケットのアイコンとGoogleの検索ウィンドウが並べられ、アプリの引き出しの中にはGmailやSMS、Youtube、カメラ、カレンダー、チャット、汎用メーラー、ゲーム(ボンバーマン道場)などのアイコンが並んでいた。

 なお、今回展示された実機は、アイコンの表示なども日本語されていた。説明員によると、日本語化はGoogle(OHA)が行っているもので、ドコモが行っているわけではないという。

 Androidではアプリは手動で終了する必要はなく、ホーム画面を呼び出して次々とほかのアプリを起動させていける。AndroidはマルチタスクOSだが、起動させておく必要がなくなったアプリを自動で終了させていく機能があるという。

 ハードウェア面では、記録310万画素のオートフォーカス対応CMOSカメラを搭載する。国際ローミングはWORLD WINGの3G+GSM。無線LANもIEEE802.11b/gに対応。Bluetoothも搭載し、音楽を聴くこともできる。GPSに加え電子コンパスも搭載し、Googleマップで位置情報が使えるほか、ストリートビューでは端末を向けた方向に表示を追従させられる。外部メモリは最大2GBまでのmicroSD、最大4GBまでのmicroSDHCに対応している。FOMAハイスピードは下り最大7.2Mbpsに対応する。

 大きさは113×56×14.0mm、重さは123g。連続待受時間は約140時間、連続通話時間は約240分(いずれも3G)。ボディカラーは、ホワイトとブラックの2色。

■ フォトギャラリー



URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090519_00_4.html


(湯野 康隆, 白根 雅彦)
2009/05/19 14:19


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