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矢野経済研究所、今後のPDA市場はパームサイズ端末が牽引

 矢野経済研究所は、2001年1月~4月にかけて行なった国内のPDA市場に関する調査結果を発表した。調査は端末メーカー12社およびその他の関係各社などを対象に行なわれた。

 同調査によると、メーカー出荷による2000年度の市場規模は136万5600台で1998年度からは2桁の成長を見せ、全体の規模は大幅に拡大している。同社では、2001年度は178万7500台、2004年度には約300万台になると推測している。

 PDA端末を手のひらサイズの「パームサイズ端末」とキーボード付属の「ハンドヘルド端末」に二分して見た場合では、2000年度にPalm社が市場へ本格参入したことでパームサイズ端末が個人需要を含め大幅に拡大し、65.6%のシェアを占めた。一方、ハンドヘルド端末は携帯電話の高機能化やノートパソコンの軽量化などの影響から34.4%とシェアが伸び悩み、Windows陣営は各社ともにパームサイズ端末に注力し始めている。

 OS別のシェアはWindows CE(Pocket PC含む)が44.9%、Palmが36.5%、ザウルスが18.2%となり、Palmが1年足らずで3割を超えるシェアを獲得。メーカー別シェアではシャープが23%、NECが18%、ハンドスプリングが15%、パームコンピューティングが13%、カシオが10%となっている。端末別に見ると、パームサイズ端末ではシャープが28%、ハンドスプリングが22%、パームコンピューティングが20%、カシオが15%。ハンドヘルド端末ではNECが35%、日立が19%、シャープが16%。

 同社では、PDA端末の今後の課題として、そのポジションが携帯電話やノートパソコンなどの製品と競合し、使用目的が曖昧になることから、機能よりも使用目的の明確化が鍵になるとしている。また、最近では一部の20代女性にユーザーの広がりを見せるものの、主流はパソコン使用歴5年以上の30~40代男性サラリーマンで、ユーザー層の大きな広がりが見られないことも課題に挙げている。同社では、パソコンが職場に普及して個人利用が増加した様に、PDA端末についてもモバイル環境が整備されることで大幅な成長が見込めるとしている。


・ ニュースリリース
  http://www.yano.co.jp/press/2001/010605.htm


(松下 麻利)
2001/06/05 18:02

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