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インテルが作るFOMAの中身、研究・開発現場レポート

 パソコンの心臓部、CPUのメーカーとして有名なインテル。一般にはあまり知られていないが、インテルはFOMAが採用している通信方式、W-CDMAのベースバンドチップも研究・開発している。茨城県つくば市にあるインテルのラボを訪ねた。

 この研究所では、W-CDMAのベースバンドチップの評価、検証、実地試験を行なっている。残念ながら試験用の基板を見せてもらうことはできなかったが、実験・検証でメインに使われる基地局シミュレーターを見学した。端末メーカーから送られてくる最終的な端末のプロトタイプとなる試験基板と接続して、電波の受信状況や、ストリーミング通信時に、どのくらいのノイズが発生するとデータ通信が切れてしまうのかを検証したり、音声通話の音質チェックをしたりといった試験が日々繰り返されている。基地局シミュレーターでは、3つまでの基地局を擬似的に作り出して、移動時の電波の引継(ハンドオーバー)の実験・検証が可能となっている。


実験・検証の概要 実験機器一式

これが基地局シミュレーター。3台分までの基地局を擬似的に作り出せる W-CDMAとPDC兼用のシグナルジェネレーター。周波数帯域を指定して、電波を作り出す

 また、研究所では、携帯電話に内蔵されるフラッシュメモリも開発。大容量化・高速化を目指している。なお、現在開発中のフラッシュメモリは、100ns程度までアクセススピードが向上しているそうだ。

 そのほかにも、コンパックのiPAQや東芝のGENIO eといったPocket PCに内蔵されているCPU、StrongARMの実験も行なわれている。こちらもプロトタイプを作成し、ハードウェアチューニング等が行なわれる。PacketVideoのMPEG4プレーヤーやBeatnikのMP3プレーヤー、Fonixの音声認識ソフトウェアがデモンストレーションされた。これらのソフトをインテルが考えるモバイル機器のアーキテクチャXScaleに向けて最適化の作業を進めているという。

 インテルは、ネットワークのインフラから端末のメモリ、CPUまで、携帯電話・携帯機器を総合に研究、開発を日々行なっているようだ。


フラッシュメモリの開発・検証機器 ここにフラッシュメモリーを入れて、内部ソフトウェアのプログラミングを行なう

StrongARMの開発・実験機器。右にあるのはプロトタイプで、これがパッケージングされたものがPDAの商品となる このソフトウェアで、StrongARMに対する負荷のかかり具合がわかるという。このデータをもとに、ソフトウェアを最適化していく

・ インテル
  http://www.intel.co.jp/


(伊藤 大地)
2001/09/17 14:00

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