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ソニー、キーボード搭載・大画面液晶が回転する新型CLIE

新型CLIEは、「ウイングスタイル」

新型CLIEでは、回転式液晶を採用。たためるだけでなく、回転するため、液晶面を上にしてたたむことができる
 ソニーマーケティングは11日、3.8インチの縦型TFTカラー液晶ディスプレイ部が回転する折りたたみデザインを採用し、キーボードを搭載した新型CLIE2機種を発表した。デジタルカメラ内蔵のCLIE PEG-NR70Vが店頭予想価格6万円前後で4月13日、デジタルカメラなしのCLIE PEG-NR70が同7万円前後で3月23日に発売される。

 発表会で製品説明を行なったソニー ハンドヘルドコンピュータカンパニー プレジデントの吉田雅信氏は、新しいCLIEのデザインを「大空をはばたく鳥をイメージした革新的なイメージ。わたしどもは“ウイングスタイル”と呼んでいる」と紹介。また「PDAはいまだに“電子手帳”のイメージが強く、パソコンに詳しい人が使うものというイメージが一般にある。しかしCLIEは従来の世界に留まることなく、「いつでも・どこでも・だれでも」をキーワードに市場の拡大を目指す」と新型CLIEによる市場拡大に意欲を見せた。


カメラ付きのCLIE PEG-NR70V(液晶を開いた状態) カメラなしのCLIE PEG-NR70(液晶面を上にしてたたんだ状態)

キーボード搭載、回転式液晶、新CPU採用と新仕様がもりだくさん

新搭載のハードウェアキーボード。アルファベット配列を採用した
 新型CLIEは、320×480ドット・6万5536色表示の3.8インチTFT液晶を採用。この液晶部が回転するため、折りたたみ型携帯電話のように開いた形でも、折りたたんで液晶側を表に向けた形でも利用できる。表示画面は、液晶部の回転に合わせて自動的に上下反転する。

 また、新しくハードウェアキーボードを搭載。キー配列はパソコン同様のアルファベット配列となっている。入力は、ハードウェアキーボード・ソフトウェアGraffiti・ソフトウェアキーボードの3つの入力方法が用意され、場合によって使い分けできる。Graffitiはソフトウェア化されたことにより、軌跡表示ができるため、入力のしやすさは向上しているという。

 PEG-NR70Vでは、300度回転する10万画素CMOSデジタルカメラを内蔵。画素数はこれまでオプションで販売されていたメモリースティックカメラモジュール「PEGA-MSB1」と画素数は同じだが、ソニーでは「画質はユーザーの方がご覧いただけば明らかにわかる差がある」という。記録画像は本体メモリにはPictureGearPocket形式で、メモリースティックではこのほかDCF形式(JPEG)での記録も可能。記録画像サイズは320×320・160×120・88×88の3種から選択できる。

 CPUには新しくDragonball SuperVZ 66MHzを採用。画像を開く際などにも従来機より高速になったことが、体感でわかる。OSは日本語版Palm OS ver.4.1を搭載した。メモリはDRAM16MB、フラッシュメモリ10MBを搭載、ユーザー使用可能領域は15MB。インターフェイスにはUSBポート、赤外線、リモコンLED、メモリースティックスロットを装備。リモコンLEDは、CLIEだけでなく、国内主要メーカーのテレビ、ビデオ、オーディオ機器の電源オンオフなど、AV機器コントロールにも対応している。

 ミュージックプレーヤー機能も装備しており、Audio Player ver 2.2を搭載。付属のソフト、SonicStage LE1.1を使ってPC上に保存した音楽データをATRAC3方式でマジックゲート対応メモリースティックに記録し、Audio Playerで再生できる。ヘッド本リモコンも標準で付属する。ソフトウェアでは、16和音FM音源再生ソフトSound Utilityや、カメラ内蔵モデルPEG-NR70Vでは、カメラ用アプリケーションCLIE Cameraを搭載。静止画を見ることができるほか、モノトーンやセピアなどの画像イフェクト機能、セルフタイマー機能なども備えた。

 本体サイズは72.3×136.6×16.7mm(横×縦×厚、閉じた状態)、重量は約200g。電源はリチウムポリマー電池を内蔵し、ディスプレイ消去時で7時間の音楽連続再生ができる。


発表会場に展示されていた、スケルトンボディのカメラ付きPEG-NR70V(展示用モデル) スケルトン機の本体側背面

スケルトン機の液晶側背面 スケルトン機のボタン部分

新しく採用されたCPU、Dragonball SuperVZ 新デザインを採用したクレードル、インターフェイスはもちろんUSBだ

メモリースティックBluetoothモジュールなども同時発売

Bluetooshモジュール PEGA-MSB1。リンク時にLEDが青く点灯する
 新CLIE発売に合わせ、メモリースティックスロットに差し込んで使えるBluetoothモジュールPEGA-MSB1も3月23日に発売する。Bluetooth 1.1 Class2準拠で、店頭予想価格は2万円前後となる見込み。対応機種は今回発表されたPEG-NR70/70Vのほか、PEG-T400/T600C/N750C/N600C/N700C。接続先としては、Bluetooth搭載のVAIOと、ソニー製au端末C413Sなど、基本的にソニー製品のみが動作保証される。

 ほかに、新しいアクセサリとして、通信アダプターPEGA-CF70(4月6日発売、予想価格1万5000円前後)も発売される。こちらはPEG-NR70/70Vのみに対応する。CFサイズの通信カードを利用するためのアダプターで、CLIEの背面にドッキングする形で装着する。バッテリーを内蔵しており、CLIE本体へ電源供給することもでき、追加バッテリーとしても使える。

 このほか、3月23日より、新CLIE対応アクセサリーとして、カーバッテリーアダプターPEGA-DC10(予想価格5000円前後)、USBクレードルPEGA-UC70K(同7000円前後)、乾電池アダプターPEGA-BC10(同4000円前後)、キャリングバッグPEGA-CA61(同8000円前後)、液晶保護シートPEGA-SP70)(同1000円前後)が発売される。


PEG-NR70(左)と従来機のPEG-T600C(右)の比較 PEG-NR70(下)とPEG-T600C(上)の比較

・ ニュースリリース
  http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200203/02-0311B/


(工藤 ひろえ)
2002/03/11 20:37

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