米Motorolaは13日、ドイツのWiesbadenにある同社の研究所で、3Gシステム「UMTS」(Universal Mobile Telecommunications Systems)による最初の音声通話に成功したことを発表した。
モトローラでは、以前にもUTRAN(UMTS Radio Access Network)による144kbpsのデータ通信を発表しているが、今回の音声通話では、国際標準の3GPP規格に対応したAMR(Adaptive Multi-Rate)コーデックが使用された。また同社では、今回の実験に成功した研究室があるドイツにおいて、昨年前半から全国的なGPRSネットワークを展開しており、同研究所では早期にUMTS仕様のベースステーション「Node B」を使用したテストを行なってきたという。
なお、同社は2月14日にミラノの「Motorola Design Center」で、Bluetooth対応、SDカードスロット装備、アプリケーションの使用時でも通話が可能なマルチコール機能を搭載するストレートタイプの3G端末「A820」を発表しており、2月19日~22日にフランス・カンヌで開催された「3GSM World Congress 2002」や、現在ドイツ・ハノーバーで開催中の「CeBIT」などで、A820のモックアップ展示を披露している。A820は今年の第3四半期に発売される予定。
・ ニュースリリース(英文) http://www.motorola.com/mediacenter/news/detail/0,1958,1227_913_23,00.html