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鷹山が今秋のサービスインを目指し準備を進めているのは、移動中はデータ通信・音声通話ともにPHS回線を使った32kbpsのサービスを、街角では、光ファイバーと無線LANを用いた最大2Mbpsのホットスポットサービスを、家庭ではADSLと無線LANを組み合わせた8Mbpsの通信環境をそれぞれ提供する総合モバイルインターネットサービス。 高取社長による今回の事業展開の説明は、４月に行なわれた発表会のおさらいが中心となったが、端末ラインナップについて新事実が明らかにされた。 端末は、ページャー機能、無線LAN、PHS、エンベディッドフォン、非接触タグICを組み合わせた「マジックメールユニット」と呼ばれるものを使用するが、高取氏は通常の携帯電話型のものと、電子辞書のような形状のPDAタイプの２種類をラインナップすると明らかにした。開発しているメーカーはそれぞれ異なるが、双方ともに「実績のある大手メーカー」としている。なお、サービスインの段階では、ポケットベルと無線LANを組み合わせたユニットを10万台出荷する予定とのこと。 また、同サービスでは、家庭にADSLを引いているユーザーの場合、「BitStand」と呼ばれるホットスポットの有効範囲外の家庭からもIP電話が利用できるのが特徴で、ADSLモデムと無線LANアクセスポイント、エンベディッドフォン、2GBのハードディスクが一体になった「Web Distributor」が既存のADSLモデムの代わりとして提供される。「Web Distributor」の提供は2003年からとなる見通し。 高取社長は「交換機の時代は終わった。これからはIP網だ」と述べ、「携帯電話の“エリアカバー”の発想を変えればコストは激減する」とし、エリアカバーのため、従来のPHS網を使用しつつ、都市部から徐々にIPベースに変えていくという「デュアル」の発想を強調した。 前回の発表会では「詳細未定」とされた地方展開についても、「基本的にはユーザーの要望があり、かつ１つのBitStandにつき30人程度の契約者が見込めればどんどん展開していくが、１日に１回、牛が通るか通らないか、そういう場所には置かない」と語った。 その一方で、「携帯電話とは逆に、自分でBitStandに情報を取りに行く、という考え方をすれば、これまでよりはるかにリッチな通信環境が定額で得られる」とも述べ、ユーザー側の発想の転換も必要だとの見方を示した。このほか同氏は、テレビCMもサービスインにあわせ制作していることも明らかにした。 なお質疑応答ではBitStandについて「もはやIEEE 802.11bでは帯域が足りないのでは？」との質問に対し、「現状802.11bで考えているが、総務省が解放する方針を示したので、当然次のステップとして5GHz帯も考慮している」と答えた。 なお、ショウルームでは、BitStand利用時に必要となる、ページャーを利用したワンタイムパスワード認証システムのデモなどが体験できるようになっている。
・ 鷹山 http://www.yozan.co.jp/ ・ 鷹山、PHS・無線LAN・ページャーを組み合わせたIP電話サービス （伊藤 大地） 2002/05/14 19:21 | ||||||||||||||
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