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KDDI、au.netからIPv6ネットワークにアクセスする実験サービス

 KDDI研究所とKDDIは、7月からau端末のインターネット接続サービス「au.net」の利用ユーザーを対象に、au.netからIPv6ネットワークにアクセスできる実験を開始する。実験期間は平成15年3月までの予定で、参加費は無料だが、au.netのパケット通信料が別途必要。

 IPv6は、現在のインターネットで使用されているIPv4の次に実用化が期待されている通信プロトコル。今後のユビキタスネットワークの基本技術と考えられており、そのアドレス空間は非常に膨大で、IPv4が32bitであるのに対し、128bitのアドレス空間が用いられることから、IPv4よりも格段に多くの機械へそれぞれの固有番号(IPアドレス)を割り振ることができる。また、パケットの暗号化やパケット送信側の認証といったセキュリティ項目が基本仕様に含まれるなどの優位性を持っている。

 KDDIでは、2000年10月から自社のインターネット常時接続サービスを利用するユーザーにIPv6アドレスを配布し、IPv6ネットワークへの接続を可能にする「IPv6公開接続実験」(2003年3月末まで実施予定)を行なっているが、今回、プロバイダーとの契約なしにau端末(PacketOneサービス)でインターネット接続を利用できる「au.net」のユーザーにも同様の実験サービスを提供し、au.netからIPv6の接続性を体験できるようにする。

 具体的には、現在IPv4ベースでネットワークが運用されているau.netのユーザーに対し、同社がIPアドレスの割当業務などを実施する非営利組織・APNICより割り当てを受けたIPv6アドレスを配布することで、au.netユーザーが先述のIPv6公開接続実験網へトンネリング技術で接続できるようになる。ここで用いられるトンネリング技術は、IPv6のパケットをIPv4のパケット内に格納し、既存のIPv4インターネットを介してIPv6のネットワークに接続する手法。接続方法などの詳細はKDDI研究所のWebサイトで確認できる。

 なおKDDI研究所では、今回の実験でau端末からのIPv6アクセスを実証・評価し、今後もその普及・促進に向けてIPv4とIPv6間の接続に関する研究・実験を進めていくという。また、KDDIによると、2002年度中にIPv6の商用化を目指す方針だという。


・ ニュースリリース
  http://www.kddi.com/release/2002/0625/index.html
・ IPv6接続実験について(KDDI研究所)
  http://isatap.kddilabs.jp/

au、加入申込・月額料金不要のインターネット接続サービス


(松下 麻利)
2002/06/25 17:29

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