■ ついに来た! FOMA 900iシリーズのリッチなiアプリ
ついに発売された「スゴいFOMA」こと900iシリーズ。大容量化したiアプリ、Flashムービーをはじめ、メールの文字や背景を装飾できる「デコメール」、着信時に動画を再生する「着モーション」など多くの新機能を搭載する。そんな中でも注目されるのが、携帯ゲーム機並みと評されるiアプリだ。
今回は900iシリーズに対応したiアプリから、900iシリーズならではのリッチなゲームを中心にご紹介しよう。
■ ついにドラクエのフルバージョンがケータイに!
シリーズ累計で3,500万本を売り上げ、もはやくどくど説明するのすら無粋に思えるほど、根強い人気を誇る国民的なロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズ。これまでiモードでも、本編の中でミニゲーム的に登場したカジノやモンスター集めのゲームがiアプリとして提供されてきたが、今回、シリーズの原点となる1作目、「ドラゴンクエスト」のフルバージョンがiアプリになる。
ゲームシステムやストーリーはオリジナル版から変更はない。主人公は、竜王の手によって闇の世界となったアレフガルドに平和を再びもたらすべく冒険を繰り広げる。900iシリーズ専用のため、QVGA液晶に最適化されたグラフィックは、オリジナルのファミコン版を遙かにしのぐ出来栄え。すぎやまこういちが手がけたBGMの再現度も高く、過去にプレイした人も、そうでない人も十分納得させるクオリティを持っている。
公式メニューの「ゲーム」→「ロールプレイング」からアクセスできる。料金はポイント制で、ダウンロード時500円、データ保持には月額100円などの会員登録を行なっておく必要がある。
■ URL
「ドラゴンクエストi」「ファイナルファンタジーi」紹介ページ
http://www.square-enix.co.jp/mobile/dqff.html
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■ 手のひらの上で天下統一を 「信長の野望
日本のロールプレイングゲーム史におけるパイオニアがドラクエなら、シミュレーションゲームのパイオニアはコーエーの「信長の野望」シリーズだ。プレイヤーは、41人いる戦国大名の一人となって内政、外交、軍事を仕切り、国盗り合戦を繰り広げていく。このiアプリ版でもオリジナル版同様、700人以上の武将が登場する。
ゲームの舞台となるマップも日本全国を網羅。また、海戦、茶の湯による文化振興、および技術開発などのシステムも導入されている。ケータイ向けゲームとしては大ボリュームの内容だ。またケータイの通信機能を活かし、サービス契約期間に応じて追加されるシナリオや、評価ポイントを競うランキング機能なども搭載されるようだ。料金は月額300円。公式メニューの「ゲーム」→「シミュレーション」からアクセスできる。
■ URL
コーエー
http://www.koei.co.jp/
■ 最強Jリーグチームを作ろう! 「サカつくMOBILE」
スポーツ系のシミュレーションゲームで定番となっているのは、サッカー、野球、競走馬などのシリーズ作品を持つセガの「つくろう」シリーズだ。プレイヤーがJリーグのクラブを創設し、クラブの運営、スタッフや選手獲得を通じてJリーグの頂点を目指す「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!」が900i向けiアプリに登場した。携帯コンテンツとしては、初めてJリーグ公式ライセンスを受け、実在のJリーグ選手が登場することも大きな特徴だ。
オリジナル版とは大きくゲームシステムが変更されており、人事、育成、試合などはカードによるシステムを導入。試合で獲得したポイントを元にカードを購入し、施設、人事、戦術などを強化していく。カードによるランダム性と、カードの使い方次第でクラブの進む道が左右されるという戦略・戦術性をうまく組み合わせたシステムになっているようだ。なお、通信機能を利用して、他のプレイヤーが育成したクラブとの対戦や、カードの売買も行なえる。料金は月額500円。公式メニューの「ゲーム」→「スポーツ」からアクセスできる。
■ URL
ニュースリリース
http://sega.jp/release/nr040206_1.html
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■ サウンドノベルもケータイで 「かまいたちの夜」
人間の想像力は時としてどんなに美しいCGよりも勝る―――そのことを教えてくれたのが、「弟切草」や「かまいたちの夜」でおなじみ、チュンソフトのサウンドノベルシリーズだ。
「かまいたちの夜」は、ミステリータッチで描かれるサウンドノベルの傑作。プレイヤーは恋人とスキーに訪れたペンションで連続殺人事件に巻き込まれる。犯人を見つけ出すのか、それとも犯人に殺されてしまうのか。事件に潜む大きな謎に挑んでいく。オリジナル版同様、人物の顔を特定せず、必要最低限の情報しか描かれていないグラフィック、ディティールにこだわったサウンドエフェクトと雰囲気を盛り上げるBGMの組み合わせは、これまでのゲームとは違ったリアリティを醸し出している。
iチュンソフトには「かまいたちの夜」のほか、「風来のシレン」「ドアドア」なども収録される予定。料金は月額300円。公式メニューの「ゲーム」→「ノベル」からアクセスできる。
■ URL
ニュースリリース
http://www.chunsoft.co.jp/news/news02.html
■ モバイルフライトシミュレーター「パイロットになろう!」
子供の頃の憧れの職業と言えば、なんと言っても「パイロット」と相場は決まっている。しかし、私の場合は小学生の時に近眼になったため、その時点でパイロットの夢は断たれた。しかし、家庭用ゲーム機向けタイトルとしてお馴染みの「パイロットになろう!」が900i版になり、大幅にパワーアップを遂げたことで、その夢を手のひらの上で実現できるようになった。
特徴としては、3Dポリゴンによるフライトシーンのグラフィックが強化されたほか、敵機ごと異なるAIを搭載し、駆け引きの要素が充実。さらにレーダーも追加されて、よりシミュレーターとしてのリアリティが向上している。この手のゲームは操作が難しく、初めてではなかなかうまく遊べないケースが多いが、基礎的な飛行テクニックを学べる「トレーニング編」も用意されているほか、射撃・攻撃などの戦闘を通じて、自分だけの戦闘機を獲得する「ドッグファイト編」、旅客機を操縦し、正確な離着陸を目指す「エアライン編」など豊富なゲームモードが用意されており、じっくりと楽しめるだろう。利用料は月額300円。公式メニューの「ゲーム」→「シミュレーション」からアクセスできる。
■ URL
ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/031218-1.html
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■ Javaゲーム、遊ぶならこの端末! NTTドコモ編
・「FOMA P900i」
128万画素のオートフォーカス機能付きカメラを搭載したFOMA端末。折りたたみ型ボディの表面パネルを交換できる着せ替え方式を採用したこと、スクウェア・エニックスのRPG「ファイナルファンタジー」がプリセットされていることが大きな特徴だ。
■ URL
P900i 製品情報(NTTドコモ)
http://foma.nttdocomo.co.jp/term/900i/p/
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・ P900i(シルバー×ドットブラック)
・「FOMA N900i」
記録画素数200万画素のモバイルカメラを搭載したNEC製のFOMA端末。開いたときに弧を描いたような形状になる流線型のボディや、折りたたみ時で102×48×26mm(高×幅×厚)のコンパクトさが大きなウリで、本稿でもご紹介した「ドラゴンクエスト」をプリセット。大容量のiアプリを手軽に体験できる。
■ URL
N900i 製品情報
http://foma.nttdocomo.co.jp/term/900i/n/
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(伊藤 大地)
2004/03/09 17:29
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