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ケータイ新機能チェック
ケータイカーナビ「EZ助手席ナビ」はどこまで使える?

 auが開始したカーナビゲーションサービス「EZ助手席ナビ」。カーナビ専用機の代表として日産自動車の「カーウイングス」と比較しながら、使い勝手を見ていこう。


EZ助手席ナビとは

マップモード

EZ助手席ナビ
 EZ助手席ナビは、携帯電話上でカーナビゲーションサービスを利用できるようにしたものだ。ただし、その名の通り、あくまでも助手席のユーザー向けに提供されるもので、運転手向けのものではない。

 画面は狭いものの、見た目はカーナビ専用機とほとんど同じで、交差点の名称を音声で読み上げてくれたり、ルートを外れた場合にオートリルートしてくれたりする。また、VICS渋滞情報もネットワーク経由で取得できる。

 サービスは、従来より提供されている歩行者ナビゲーションサービス「EZナビウォーク」と同様に、BREWアプリの形で提供される。アプリの容量は機種によって異なるが、今回使用したW31SAでは593KBとなっており、380KBのEZナビウォークより一回り大きい。9月8日のサービス開始時点での対応機種は、PENCK/W32SA/W31SA/W31T/W31CA/W31K/W31S/W22SA/W22H/W21CA/W21CA II/W21T/W21S/W21SAのCDMA 1X WIN端末14機種だ。

 地図データなどはネットワーク経由でその都度ダウンロードすることになるため、同サービスを利用するなら「ダブル定額」や「ダブル定額ライト」といったパケット定額サービスへの加入は必須と言えるだろう。


目的地設定して出発

ルート設定

ルート設定
 さて、実際にEZ助手席ナビの使い勝手はどうなのだろうか? 日産自動車の「カーウイングス」と比較しながら見ていくことにしよう。

 今回試したルートは、インプレス(市ヶ谷)からKDDI(飯田橋)を経由し、日産自動車が運営する大型カーライフショップ「カレスト幕張」に向かうというもの。都心の一般道を通り、高速道路に乗り、郊外の一般道を走ることになる。

 まずは目的地の設定だ。文字入力については、EZ助手席ナビに軍配があがる。やはり携帯電話の予測変換機能は優秀だ。もっとも、カーウイングスの場合、オペレーターと音声通話して目的地設定を行なえるようにもなっているので甲乙付けがたい。

 今回のように最終目的地(幕張)の前に経由地(飯田橋)に立ち寄る場合、カーナビ専用機であれば経由地設定が行なえるのが普通だ。しかし、EZ助手席ナビでは経由地の設定は行なえず、第一目的地に着いたところで改めて第二目的地を設定する必要がある。目的地が複数ある場合は、あらかじめポイント登録しておいたほうがスムーズに使えるだろう。


地図
 インプレス(市ヶ谷)からKDDI(飯田橋)を経由して、カレスト幕張に向かう

ターンモード

 曲がり角がわかりやすいターンモード
 ルートの設定が完了したら出発だ。出発した時刻は12:44。市ヶ谷から飯田橋は一駅の距離で、2kmほどしかない。靖国通りに出て、目白通りを通るルートはEZ助手席ナビもカーウイングスも同じ。目的地近くの道路は一方通行が多く、案内されるルートは若干異なっていた。とはいえ、KDDIのあるガーデンエアタワー前に到着したのは、EZ助手席ナビが12:56、カーウイングスが12:55でほとんど差が見られなかった。

 ただし、EZ助手席ナビは、最短距離を狙っているのか、目白通りの右折できない場所で右折させようとしていた。結果として、少し遠回りをして目的地に辿り着いた。

 前述の通り、経由地が設定できないEZ助手席ナビでは、ここで改めて目的地を設定する必要がある。EZ助手席ナビ側の車が経由地を出発できたのは、13時過ぎ。こうして目的地を再設定している間に、カーウイングスが少しリードして行った。


KDDI到着 再設定
 KDDI(飯田橋)に到着。ここまではほとんど差が出なかった  経由地の設定が行なえないので、もう一度目的地を設定する

高速道路で幕張へ

高速道路

 錦糸町IC入口。ようやくここから高速道路
 最終目的地の幕張までは少し距離があるので、高速道路を使うことになる。カーウイングスのほうは、一番近くの西神田ICから首都高速に入って行った。当初のルートは京葉道路経由で幕張に向かうというものだったが、渋滞を考慮してか、途中で湾岸線経由にリルートされた。湾岸習志野ICで高速を下りるルートだ。

 一方、EZ助手席ナビのほうはというと、飯田橋周辺で迷いに迷った。というのも、左右に繰り返し曲がる必要があるのだが、交差点を曲がったかどうかは曲がってからしばらくしないとナビの画面に反映されない。これは、車速パルスを取るなど、自律航法で動いているカーナビ専用機とは異なり、EZ助手席ナビでは基本的にGPSレシーバーでしか測位できないためだ。

 オートリルートを繰り返し、どうにか飯田橋付近を脱出。その時点で示されたルートは、なぜか蔵前橋通りを通って錦糸町ICから首都高速に乗り、京葉道路経由で幕張に向かうというルートだった。こちらは花輪ICで高速を下りるルートだ。それでもVICSによる渋滞情報はきちんと考慮されているようで、特に大きな渋滞にあうこともなく錦糸町ICに辿り着いた。


カレスト幕張

 最終目的地のカレスト幕張に到着。20分ほど差がついた
 高速に乗ってからは分岐もなく順調な道のりだ。ただ、高速に乗ると、ターンモードでしか表示できず、高速を下りるインターまでの距離がひたすら表示されているだけになる。途中のインターや料金所、パーキングエリアなどは確認できず、この部分は道路標識に頼ることになる。

 花輪ICを下りると、いくつか分岐が続く。そのため、ナビの画面と指示が若干遅れ気味になる。カーナビ専用機とは異なり、交差点のレーン表示も出ない。道路標識を頼りにどうにかルート案内の通りに進めたが、分岐が多いところでは地図表示以上にレーン案内をして欲しいと感じだ。

 その後は特に迷うこともなく、最終目的地のカレスト幕張に到着した。到着時刻は、EZ助手席ナビが13:56、カーウイングスが13:35。約20分の差が出たことになる。先に着いたカーウイングス側のスタッフは、その時間を利用してビーフカレーを食べたという。遅れて到着したEZ助手席ナビ側のスタッフ2人もビーフカレーを注文したが、1食分しか残っておらず、1人はパスタを頼む結果となった。20分の差は大きかった(笑)。

 なお、今回は約1時間のドライブだったが、電池マークの目盛りが減ることもなかった。


機能以外の気になるところ

カーウイングス

カーウイングス
 ここまで主に機能面の話をしてきたが、実際に使うとなると、導入費用やランニングコストも気になる。

 導入費用については、カーウイングス対応ナビの値段は、DVDタイプで約16万円〜、HDDタイプで約27万円〜。一方、EZ助手席ナビは携帯電話の値段ということなので、数万円で入手できる。カーナビ以外の用途がメインだと考えるなら、タダも同然と言うこともできる。

 ランニングコストについては、カーウイングスの場合、導入して最初の3年間は無料。その後は月払いで472円/月、年払いで5,250円/年。このほか、オペレーターとの通話やネット接続をどの程度行なうかによって、トータルのランニングコストが増減することになる。

 一方、EZ助手席ナビの場合、用意されている料金コースは、157円/日と315円/月の2通り。これに地図データのダウンロードなどを行なう際のパケット通信料を加算した金額が、トータルのランニングコストとなる。前述の通り、サービスの利用はパケット定額サービスへの加入が前提となるが、ナビ以外の用途で「ダブル定額」や「ダブル定額ライト」の上限4,410円まで毎月使っているのであれば、割安に感じられる。逆に、ナビのためだけに定額サービスに加入するのであれば、割高に感じるかもしれない。

 このほか、使い方そのものの違いにも注意したい。そもそもEZ助手席ナビの場合、助手席のユーザーが使うことを想定しており、運転手からすれば、同乗者がいるときしか使えないということになる。実際には、純正ナビのようにサイドブレーキを引いているかどうかをチェックしているわけではないので、運転中に運転手が一人で使おうと思えば使えてしまう。しかし、これは道路交通法で禁止されている行為だ。

 もっとも、車を停めてルート設定した後はカーナビ専用機同様に音声で案内してくれることを考えると、「携帯電話だから助手席のみ」という風に利用場所を限定してしまうのは正直どうかと思う。


早めの確認でスムーズなドライブを

 少し余分に時間がかかったとはいえ、EZ助手席ナビでも目的地には無事に辿り着けた。ハードウェア的な性能差が大きいことを考慮すれば、これくらいの差が出るのは致し方ないところだろう。

 精度についても、高層ビルが建ち並ぶ都心ではGPS衛星が見えず、誤差が出るのではないかと予測していたが、特に大きくずれることはなかった。むしろ、交差点を曲がった後の表示や案内のタイムラグのせいで、曲がるべき場所を通り過ぎてしまうことのほうが多かった。

 ネット非対応のカーナビでは、VICS機能が付いていても、周辺の渋滞情報しか得られない。目の前の渋滞を回避したはいいが、その先でもっと大きな渋滞にハマってしまうかもしれない。その点、EZ助手席ナビやカーウイングスのように、全国の渋滞情報を考慮してくれるカーナビの威力は絶大だ。

 実際に試してみて思うのは、どういうルートで目的地に向かうのかをルート探索した時点で運転手が把握しておくだけでも、かなりスムーズに運転できるということだ。

 また、意外に使えるのが、次の曲がり角までの距離と曲がる方向を表示するターンモード。この先通る曲がり角を順番に確認できるようになっているので、助手席の同乗者は、これを見ながら早め早めに案内するように心がけたい。

 要するに、ドライブはゆとりを持って、ということだ。



URL
  「EZ助手席ナビ」の概要(KDDI)
  http://www.au.kddi.com/ezweb/service/josyuseki/
  「カーウイングス」の概要(日産自動車)
  http://www.nissan-carwings.com/

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(湯野 康隆)
2005/09/09 11:04

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