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「モバイルSuica」のはじめかた

 1月28日より、JR東日本の鉄道におサイフケータイで乗り降りできる新サービス「モバイルSuica」の提供が開始された。鉄道のほかに、一部コンビニエンスストアやJR東日本の駅構内などの店舗で電子マネーとしても利用できる。同社では28日、首都圏の主要駅構内に案内ブースを設置し、サービス案内やクレジットカード(ビューカード)の仮番号発行、対応端末の販売などを開始した。

 基本的な使い方は、2001年11月より利用できるようになった、カード型のSuicaとほぼ同じだが、おサイフケータイで使うモバイルSuicaでは、最初に行なう登録手続きやチャージ方法、定期券の更新などを通信機能を活用して行なうことになる。

 今回は、最初の登録方法を中心に、モバイルSuicaの使い方を紹介しよう。


必要なものは対応ケータイとビューカード

モバイルSuicaのiモードサイト
 モバイルSuicaを利用するためには、いくつか必要なものがある。1つは、当然のことながら、モバイルSuicaに対応した携帯電話(おサイフケータイ)を持っていることだ。対応機種は、1月28日時点でNTTドコモの902iシリーズ(D902i除く)、N901iS、P901iS、SH901iS、F702iD(未発売)、auのW32H、W32S(要バージョンアップ)、W41Sとなっている。

 そしておサイフケータイに、モバイルSuicaの機能を追加するためには、専用アプリをダウンロードしなければいけない。iモードおよびEZwebの公式メニューからアクセスできるJR東日本の携帯サイトからアプリをダウンロードすることになるが、iモード端末では、「鉄道・バス設定iアプリ」→「Suica設定アプリ」→「モバイルSuicaアプリ」の順でダウンロードする。EZweb端末では「鉄道・バス設定アプリ」は必要ない。「鉄道・バス設定iアプリ」「Suica設定アプリ」は、ダウンロード後に一度起動するだけでよい。

 その名称から、普段使う場合は「モバイルSuicaアプリ」のみあれば良い、と考えてしまうかもしれないが、JR東日本によれば「モバイルSuicaには全てのアプリが必要」とのことで、削除しないよう呼びかけている。

 ちなみにアプリの容量だが、P902iでダウンロードしたiアプリでは、「鉄道・バス設定iアプリ」が35KB、「Suica設定アプリ」が37KB、「モバイルSuicaアプリ」が240KB(いずれも本体容量)。W32HでダウンロードしたBREWアプリでは、「Suica設定アプリ」が計79KB(アプリ64KB、データ15KB)、「モバイルSuicaアプリ」が計596KB(アプリ388KB、データ207KB)となっている。

 また、携帯電話から定期券やグリーン券を購入したり、電子マネーとして取り扱われるSF(Stored Fare)のチャージを行なう形になり、その決済手段としてクレジットカードを登録する必要がある。利用できるクレジットカードは、JR東日本が発行するビューカードのみだ。


iモード端末では3つ、EZweb端末では2つのアプリをダウンロードすることになる IC機能をロックしているとダウンロードできない 3つのアプリを落としたところ

鉄道・バス設定iアプリの情報 Suica設定アプリの情報 モバイルSuicaアプリの情報

鉄道・バス設定iアプリは、ドコモが提供している。交通機関のサービスを利用するために必要な、初期設定を行なう モバイルSuicaの初期設定は「改札の外で」と促される エラーが発生したこともあったが、再度、アプリを起動すれば特に問題なく手続きできた

主要駅には案内ブース

主要駅には案内ブースが設営されている。これは池袋駅構内のもの
 主要駅に設けられた案内ブースでは、ビューカードの申し込みも受け付けており、申し込みから30分程度経つと、仮番号を発行してくれる。つまり、ビューカードを持っていなくても、案内ブースにいけば、その日の内にモバイルSuicaを使えるようになる。申し込むと、ブース担当者から受付カードが渡される。時間が経ってから、このカードを再度担当者に渡すと、本人確認の後、仮番号が渡される。この場でビューカードを申し込むと、当日中、19時までに再訪すれば仮番号を受け取れる。ただし、翌日になると申込情報は破棄される。案内ブースは、駅構内だけに設けられているが、駅の外でも手続きできるようにして欲しいところだ。

 仮番号発行の場合、引き落とし用の銀行口座を登録する必要もある。金融機関名や口座番号などのほか、通帳印も求められる。印鑑などを持っていない場合、あるいは金融機関の統廃合などで口座番号(店番号)などが変更されている場合などでは、後日、口座振替依頼書を送付することになる。そのまま放置しておくと、モバイルSuicaは使えなくなる、とのことで注意したいポイントだ。

 仮番号発行手続きをした場合、口座振替依頼書をJRに渡してから2週間ほどで正式なビューカードが発行される。この時点で仮番号は使えなくなるので、アプリ上でクレジットカード番号を再登録することになる。アプリダウンロード後、スムーズに使いたいのであれば、事前にビューカードの発行手続きをしておくほうが良いだろう。


池袋駅内には、東日本キヨスクが運営する携帯ショップも おサイフケータイ以外のラインナップも用意されている

ボーダフォン端末も取り扱われている 案内ブースでは、モバイルSuicaに関する情報が得られる。ビューカードの申し込みも可能だ

会員登録時は住所などを入力

会員登録前には「info@mobilesuica.com」からのメールを受信できるようにしておいたほうが良い
 おサイフケータイ、ビューカードを用意し、アプリをダウンロードした後は、会員登録することになる。入力項目は、氏名、住所、電話番号、生年月日などのほか、パソコンおよび携帯電話のメールアドレス、Suica用のパスワード(英数字6〜8桁、数字のみでも可)、そしてクレジットカード番号を登録する。

 入力項目が多いため、やや煩雑と感じられるかもしれないが、JR東日本のWebサイトでパソコンから会員登録手続きが可能となっている。またJR東日本の「えきねっと」会員であれば、入力項目は若干少なくなる。なお、えきねっとの会員登録自体は無料だが、クレジットカード登録が必要となる。

 ちなみに会員登録終了後、パソコンのメールアドレス宛に、登録完了を通知するメールが届いた。このメールは携帯宛にも送信されているが、メール受信設定で「mobilesuica.com」からのメールを受け取れるように設定しておかなければ、携帯では受信できない。もし設定を変更していなければ、会員登録前に操作しておいたほうが良いだろう。


会員登録前には「info@mobilesuica.com」からのメールを受信できるようにしておいたほうが良い 会員登録手続きはWebサイトでも可能 携帯から手続きする場合、新規登録とえきねっと会員では、若干入力情報が異なる

えきねっと会員は、IDとパスワードを入力 新規登録を選んだときの画面 専用パスワードも設定する

SFをチャージして切符、電子マネーとして使う

モバイルSuicaアプリのトップメニュー
 会員登録が終了すると、画面上には定期券情報をカードからモバイルSuicaに切り替えるかどうか尋ねられる。定期券情報の切り替えについては後で説明することにして、まずは切符、あるいは電子マネーとしてモバイルSuicaを使う場合について紹介しよう。

 定期券情報を持たないモバイルSuicaを使うには、SF(電子マネー)をチャージする必要がある。チャージは1回につき1,000円単位、最大10,000円まで可能。SFそのものの上限額は20,000円だ。また、チャージができる時間は4時〜翌2時で、深夜2時〜4時の間はチャージできない。

 チャージすることで、切符、あるいは電子マネーとしてモバイルSuicaを使えるようになる。鉄道の切符として使えるのは首都圏(りんかい線、東京モノレール)、仙台エリア、新潟エリア、そしてJR西日本のICOCAエリア各駅だ。利用可能な店舗はJR東日本のWebサイトなどで案内している。

 チャージが完了すれば、あとの使い方は普段通り、改札や店頭のリーダーライターでかざすだけ、となる。なお、JR東日本の駅構内や周辺にある「NEWDAYS」、ファミリーマートの一部店舗では現金チャージも可能だ。


定期券を切り替え

定期券情報を切り替えるかどうか尋ねてくる。「今回しかない」という案内には注意したい
 Suicaの定期券を持っている人にとって、気になるポイントの1つはモバイルSuicaにどうやって定期券情報を移行させるか、という点だろう。会員登録終了後に、「定期券をモバイルSuicaに切り替えるか?」と尋ねられるが、ここで注意しておきたいのは、「モバイルSuicaを定期にするには、この機会(初期登録時)しかない」という点だ。そして一度モバイルSuicaに切り替えると、カード型に戻ることはできない。もちろんカード型を新規購入すればよいだけの話だが、カード型の定期券にチャージしていたSFは、モバイルSuica切り替え後は翌朝まで使えない。翌朝5時以降に、専用アプリ上でログインした後でSFがおサイフケータイ上に移行されることになる。

 なお、“初期登録時にしかできない”のは、定期券の切り替え。定期券の購入自体は、いつでも可能だ。しばらくはカード型の定期券も併用しつつ、定期券の期限が切れた後に、モバイルSuicaで定期券を新規購入するということも可能だ。

 翌朝5時までに使えない機能としては、SFの利用やチャージ、定期券の購入や変更、払い戻し、Suicaグリーン券の購入や払い戻し、会員メニュー内での会員情報変更など、そしておサイフケータイの機種変更だ。これらを踏まえると、1日が終わって帰宅した後に会員登録をしておけば、「駅の中でコーヒーを買おうと思ったけどSuicaじゃ支払えない」といったトラブルに見舞われることはないだろう。

 このほか、利用できる定期券は「通勤定期券」「通学定期券(大学生・専門学校生相当)」の2種類のみ。クレジットカードが持てない18歳以下の通学定期券や、ビュー・スイカカードの定期券、割引定期券、グリーン定期券、2区間に渡る定期券、有効期限切れの定期券、新幹線定期券、JR東日本以外が発行する定期券は切り替えられない。


モバイルSuicaでは取り扱いできない定期券の種類 Suicaカードの裏面に刻印されている番号と有効期限を入力 0時50分〜5時の間は切替手続きはできない

切り替えが完了するとカードの定期券は使えなくなる 翌朝まで利用できない機能もあるので注意したい 翌朝5時以降にアプリを起動し、ログインすれば、カードにチャージしていたSFの移行が完了する

気を付けたいポイントも

これらのパンフレット類は、案内ブースなどで入手できる。小冊子などは会員登録した人に渡されるが、しばらくは携帯しておいたほうがよいかもしれない
 さて、モバイルSuicaを利用する上で気を付けたいポイントもいくつかある。それはバッテリー、携帯の紛失・機種変更時の手続きなどだ。バッテリーについては、携帯電話として使えなくなっても、おサイフケータイのICチップ機能は利用できるだけのバッテリーが残されるようになっているが、使い方次第では完全にバッテリーが尽きる可能性もある。万が一に備えて、携帯電話の予備バッテリーを持ったり、外出先で充電できるツールを用意しておいたほうが良い。万が一、完全にバッテリーがなくなった場合、JR東日本では「利用区間の運賃を全額支払うことになる」と案内している。

 ただ、最近ではNTTドコモ・auともにACアダプタの共通化が進められている。改札窓口に、ドコモ・auと2種類のACアダプタが用意されていれば、モバイルSuica対応のおサイフケータイは全て充電でき、バッテリーが尽きたとしても改札は通れる。費用などの問題もあるが、携帯電話の利用を促進したいのであれば、JR東日本としてこうした対策を検討すべきだろう。

 携帯電話を紛失した場合、Webサイト、あるいはモバイルSuicaコールセンターに電話する形になる。定期券はカード型として再発行されることはないので、おサイフケータイを紛失した場合、新たにおサイフケータイを購入しなければ定期券を買い直すことになる。おサイフケータイを持っていればモバイルSuicaの各種情報は再発行できる。ただし、再発行には、カード型と同じく手数料1,000円(決済はビューカード)が必要だ。

 機種変更時には、あらかじめ旧機種側で切り替え手続きを行ない、新機種側に情報をダウンロードする必要がある。この手続きを忘れていたとしても、モバイルSuica対応の携帯電話は、いずれもUSIMカード(FOMAカード、あるいはau ICカード)に対応しているので、旧機種側にUSIMカードを再装着すれば通信できるようになる。機種変更(買い増し)しても、しばらくは旧機種は手元にあったほうが良いかもしれない。

 携帯電話をかざすだけで、改札を通過して電車に乗れるというモバイルSuicaは、その発表以来、話題を呼び、注目を浴びてきたサービスだ。基本的にはカード型と同じ使い方となるが、利用できるクレジットカードが制限されること、将来的に年会費が設定される可能性があるなど、若干異なる点もある。

 JR東日本では、駅構内でパンフレットを配布し、モバイルSuicaの利用方法の周知を図っている。興味のある人は、それらのパンフレットを入手して事前に確認しておくと、よりスムーズに利用できるようになるだろう。



URL
  モバイルSuica サービス案内(JR東日本)
  http://www.jreast.co.jp/mobilesuica/

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(関口 聖)
2006/01/30 17:57

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