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「930SH」レビュー
携帯デザインを継承した8メガCCD採用のコンパクトモデル

 ソフトバンクモバイルより、8メガCCDを搭載した折りたたみ型モデル「930SH」が発売された。秋冬モデルでトップクラスのカメラ性能を搭載しながら、同時に従来の携帯電話らしさを感じさせる端末だ。今回は特徴や各機能について紹介しよう。



外観・デザイン

 折りたたみ型の携帯電話らしいデザインを採用した「930SH」。端末は全体的にシンプルな印象にまとめられている。背面パネルは、シルバーのラインがアクセントになっており、そこに白色1色表示の有機ELディスプレイが搭載されている。日付や時計が表示されるほか、メール着信や着信相手の表示などもサブディスプレイで確認できる。

 側面部とヒンジ部は、背面パネルとバッテリー側ボディを囲むようにシルバー色が配されている。側面部にはストラップホール、microSD/microSDHCカードスロット(メーカー推奨最大4GB)のほか、カメラ起動/シャッターボタンやフォトライトボタンなどのサイドボタンなどが並ぶ。外部接続端子はキー側ボディの下部に用意されている。

 バッテリー側のパネルには、「930SH」の大きな特徴である8メガピクセルカメラを搭載する。ヒンジ付近にフォトライトや赤外線通信機能(IrSimple/IrSS)などとともにまとめられている。バッテリーカバーにはおサイフケータイのアンテナマークがある。

 端末の大きさは約48×105×15.2mmで、重さは約110g。ソフトバンクの秋冬ラインナップの中ではコンパクトなモデルとなるが、端末はコンパクト過ぎる印象もなく、多くのユーザーが手にしやすいサイズ感と思われる。

 端末を開くと、メインディスプレイと方向キー、数字ボタンなどがある。レシーバーの横に明るさを認識するセンサーを搭載し、周囲の明るさに応じてディスプレイの明るさが自動的に調節される。

 メインディスプレイは、3インチ、480×854ドット(フルワイドVGA)サイズのNewモバイルASV液晶を採用。ディスプレイ周囲のフレームをすっきりと見せる狭額縁化が図られている。なお、メインディスプレイの内部にワンセグ用のアンテナが内蔵されている。

 ディスプレイの下には11万画素のCMOSカメラを搭載し、テレビ電話機能「TVコール」や顔認証機能などで利用できる。

 方向キーおよび数字ボタンはオーソドックスなもの。シートキーには押下感もあり、各数字ボタンは若干ふくらみをもたせたアークリッジスリムキーを採用。押し間違えを防ぐような工夫が見られる。

 ボディカラーはブルーグリーン、ブラック、ピンク、ホワイト×シルバー、シルバー×バイオレットの5端末。カラー展開を見ると、女性から男性まで幅広い層を狙った端末であることがわかる。なお、端末はいずれもシルバーをアクセントの色とし、そこにメインカラーが配されている。シルバーとメインカラーの同系色のみで色がまとめられているため、シンプルですっきりとした印象を与えているようだ。






8メガCCDカメラ

 「930SH」の大きな特徴となっているのが、800万画素CCDを採用したカメラ機能だ。数字ボタン部下部には、カメラボタンが用意されており、ワンボタンでカメラ機能が起動できる。暗所での撮影や動きのある被写体に強いとされるCCDセンサーを搭載しており、800万画素の高画素という点でも、ソフトバンクの秋冬モデルではシリーズトップクラスのカメラ性能となっている。

 シャープでは、「930SH」の画像処理エンジンに新開発の「ProPix」を採用している。高画素CCD搭載によるダイナミックレンジの拡大で、高感度撮影時などにノイズがのりやすくなる。「ProPix」のハードウェア処理によるノイズリダクション機能で、低ノイズのクリアが画像が得られるとしている。

 オートフォーカス機能には最大5人の被写体まで対応する顔検出機能が用意される。撮影後のプレビュー表示中には、顔検出位置から逆光補正などが行える。端末には加速度センサーを搭載しているため、縦横に構えた携帯電話の方向を認識して撮影が行える。

 なお、シャッター部はメカシャッターを採用しているため、撮影時にレンズ部分を見ていると、機械式のシャッターが切れる瞬間が確認できる。メカシャッターと光量を減少させるNDフィルターの採用で、光源を撮影した場合などに現れるスミアの軽減が図られている。

 カメラのレンズは、35mmフィルムカメラ(ネガフィルムなどを使うカメラ)換算で、29mm相当の広角レンズを装備している。フィルムカメラでは45〜50mm程度が標準レンズとされている。ISO感度は最大ISO2500までの高感度撮影が可能。自動感度設定のほか、デジタルカメラのようにISO100/200/400/800/1600/2500と手動設定が行える。

 長時間露光撮影機能も用意され、4秒間シャッターを開放できる。携帯電話を置いたり固定したりすれば、夜景撮影などに活用できる。

 動画撮影機能では、864×480ドットのワイドVGAサイズ、30fpsの動画撮影に対応。動画撮影を続けながら、静止画の切り出しが可能で、1回の撮影中に3回まで行える。

 カメラを使った機能はこのほか、名刺読み取り機能やバーコード読み取り機能、パノラマ撮影機能などが用意されている。


8Mサイズの撮影サンプル。リンク先の画像が無加工

ワンセグ

 ワンセグ機能はシャープのワンセグ対応端末に搭載されている「SVエンジン+」を搭載、色の調整などが自動的に行われる。また、番組のジャンルに合わせて好みの画質を自分で選ぶことも可能。ワンセグの映像は15fpsで配信されているが、これを30fpsにする「倍速フレーム補間技術」が採用されている。

 ワンセグをメモリカードに録画中は、録画開始時から頭出し再生できるタイムシフト再生に対応する。視聴予約や録画予約も可能だが、内蔵されたワンセグ用アンテナは端末を開いた状態で性能を発揮するため、録画時などは端末を開いた状態で行う必要がある。

 ヤマハの高音質化技術「Sound Tuning System」を採用しており、イヤホン装着時に効果が発揮される。音楽機能ではWMA方式のほか、SD-Audio対応のAAC、ノンセキュアAAC、着うたフルなどに対応する。Bluetoothヘッドセットを利用してワイヤレスで音楽が楽しめる。


基本機能

 メインディスプレイは3インチ、480×854ドット(フルワイドVGA)サイズ、最大1677万色表示に対応したNewモバイルASV液晶を搭載する。高輝度バックライトや、反射を抑制するリフレクトバリアコート、6色のカラーフィルタなど採用し、屋外でもディスプレイが見やすい工夫がなされている。

 また、のぞき見防止機能「新ベールビュー」も装備。数字ボタン下部の「辞書」ボタンを長押しすることで設定できる。パターンは複数用意されており、濃度設定はアニメーション設定などが行える。

 「930SH」には、ブログに簡単に投稿できる機能「ブログツール」が用意されている。ブログ名やURL、投稿先のメールアドレスなどを設定しておき、投稿しやすくするというもの。投稿先は5つまで設定可能で、複数のブログなどを運営している場合でも活用できる。

 フルブラウザ「PCブラウザ」も用意され、RSSリーダー機能も利用できる。ドキュメントビューア機能やボイスレコーダー機能なども用意される。

 端末下部には「辞書」ボタンが配され、明鏡モバイル国語辞典、ジーニアスモバイル英和辞典、ジーニアスモバイル和英辞典といった収録辞書の検索が可能なほか、ネット辞書機能として、ウィキペディアなどの検索が可能。有料のネット辞書サービスなども利用できる。文字の予測変換機能は、ケータイShoin6を採用する。

 サイドボタンの長押しで電話がかかってきたように着信音を鳴らす「見せかけコール」や、電話着信時に携帯電話を裏返すと、音やバイブレーションを停止される「クイックサイレント」機能といったユニークな機能も用意されている。全てのユーザーに必要な機能というわけではないが、便利に使えるかもしれない。

 このほか、端末充電時などに%表示で充電状態が確認できるようになっている。この機能は「931SH」と共通したものとなる。

 通信方式は、国内ではW-CDMA、海外ではW-CDMA/GSM(900/1800/1900MHz)に対応する。また、W-CDMAの拡張方式であるHSDPAもサポートされ、通信速度は下り最大3.6Mbpsとなる。

 国内での連続通話時間は約230分、連続待受時間は約300時間。TVコールの連続利用時間は約130分で、ワンセグの連続視聴時間は約4時間30分となる。充電時間は約135分。


製品の位置付け

 シャープは、NTTドコモに投入した「SH-01A」と「SH-03A」、そして今回の「930SH」でカメラ機能を強化したモデルを発表し、「デジカメケータイ元年」としてアピールしている。3端末のうち、「SH-01A」はサイクロイドスタイル、「SH-03A」は回転2軸ヒンジを採用する中、「930SH」は携帯電話のオーソドックスなスタイルとも言える折りたたみ型となっている。

 ソフトバンクの秋冬のラインナップでは、トップクラスのカメラ性能を搭載し、ワンセグやおサイフケータイなど、一通りの機能が搭載されている。大型液晶を採用し、最新機能を盛り込んだ“全部入り”ケータイ「931SH」がマルチメディア機能を重視した端末で、「930SH」はカメラ機能を重視し、携帯電話らしさを継承したコンパクトなモデルと言えそうだ。

 なお、「930SH」にはGPS機能が搭載されていない。ソフトバンクの端末から機種変更するユーザーにとっては、従来モデルもGPS非搭載の場合が多く、あまりピンとこないかもしれない。しかし、ドコモやauからMNPなどを利用してソフトバンクに移行する場合、GPS非搭載は気になるポイントかもしれない。

 その点を除けば、「930SH」はコンパクトで万人に扱いやすい端末といった印象が強い。カメラの機能向上というはっきりしたポイントもあるため、販売店などでも売りやすい端末といえるのではないか。コンパクトデジタルカメラは、最新モデルを中心に1000万画素を超えたモデルが主流となっているが、500万画素クラスの“コンデジ”を使っているなら、「930SH」はデジカメ代わりにも十分活用できそうだ。



URL
  製品情報(シャープ)
  http://www.sharp.co.jp/products/sb930sh/
  製品情報(ソフトバンク)
  http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/930sh/

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(津田 啓夢)
2008/12/01 17:39

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